05. 不適合品を流さない

例えば社内で1000個製造して、2個の不適合品が発生したとすると、不適合品率は0.2%ですが、顧客である消費者が買うのは1個、多くても数個です。それが不適合であれば、顧客にとっては不適合率100%となります。このような考え方から、不適合品を顧客に提供しないためには、工程内で品質をつくり込む仕組みをつくりあげる必要があります。本来、検査は全数検査を行なうことが基本です。しかし、それでは検査工数が膨大になり、コスト高になってしまいます。これを解決する方法として統計的手法を用いた、抜き取り検査方式が導入され、現在主流になっています。

この抜き取り検査方式を活用して、不適合品を流さない、全数検査の仕組みづくりについて考えると、次のようなことが大切です。

  • 工程能力の把握・・・工程能力を把握し工程能力を十分確保すること。確保できない場合は自動検査器などで全数検査を行なうようにします。
  • 作業の標準化・・・作業標準書を整備し、抜き取り検査の方法に充分注意し、段取後の初物検査、定間隔検査、終物検査を行なうようにするとともに不適合発生時の的確な選別検査を、行なうようにするとともに不適合発生時の的確な選別検査方法を明確にします。
  • 設備保全の実施・・・設備日常点検、定期点検をはじめ、予防保全を行うようにします。また、計測器についても精度点検、日常点検を行うようにします。
  • 不適合処置・・・不適合品を確実に排除する仕組みづくりと是正処置の徹底を図ります。
  • 作業者教育・・・作業者の力量向上を図っていきます。

参考資料:よくわかるこれからの品質管理

不適合品の良し悪しの判断が的確に行なえるように必要な知識を身につけ、不適合品を流さない工程を作って行きたいですね。