02. 焼津のセリ

今月は、カツオ節に使用されるカツオのセリについてお話します。

 

赤道付近の島国近海で漁獲されたカツオは、日本では静岡県の焼津、鹿児島の枕崎、山川で主に水揚げされます。今回は焼津のセリをご説明します。

 

海外まき網船は40~50日で1回の航海を終え、港に戻ります。加工用冷凍カツオのセリは毎回朝7時より始まります。青と白の帽子を被った購買人が6時過ぎ位から集まります。港には冷凍カツオの見本が並んでいます。

サイズごとに別れ、4カゴ~5カゴが並び、セリが始まる前に購買人が魚の鮮度、質を見ます。見本の冷凍カツオの表面を持参のナイフで削り、皮と身の間の脂、身の質を見ます。脂が多いと身が白っぽく、指でなでるとヌルヌルします。脂の少ないカツオ節向きのカツオは身に赤みを帯びています。

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このサンプルを見て、購買人はどのように使用するかを判断し購入するかを決めます。

購買人は、カツオ節製造会社、缶詰会社、商社、輸出業者の人達が主になります。

 

7:00ピッタリにセリが始まります。セリ人が一段高い台に立ち、青と白の帽子を被った購買人がセリ人の前に集まります。サイズ毎のセリが、セリ人の「るーららららら・・・」の掛け声で始まります。高く値を付けた人から買っていきます。値段を少しずつ下げながらセリを続けていきます。

 

漁獲されたカツオは船倉の下から積み上げられ、新しく漁獲されるたびにカツオを上に積んでいきます。その為下層には、カツオの重みで傷がついた魚が多く、漁の最初に漁獲されたカツオになります。

セリ落とした順番に船倉の上層から購入していきますので、早くセリ落とした方が、キズの少ないカツオを仕入れる事が出来ます。

 

数百トンのカツオのセリは、約10分で終了し一斉に購買人は帰ります。このセリを見ていると、焼津が港町である事を実感します。