01.お勧めの一冊

感染遊戯

誉田 哲也   光文社文庫

 

姫川玲子シリーズのスピンオフもので4話の中短編集です。スピンオフとは派生させるという意味で、映画では、「踊る大捜査線」のスピンオフとして室井管理官を主役としたものがありましたよね。

本書の主役は同シリーズの脇役、というか敵役勝俣警部補他2名の刑事たちです。そして、

被害者は1話が非加熱製剤の回収指示を怠って薬害問題を引き起こした元厚生官僚、2話が裏金作りに気づいた新聞記者を冤罪で陥れた外務省職員、3話が年金の支払いの遅らせる法案を作成した元厚生官僚です。いかにも国民の怒りを買いそうな人たちです。しかし、各犯行には疑問点が残りました。被害状況から、各被害者は自宅が犯人にばれている、あるいは尾行されるほど行動が監視されていたのです。元高級官僚と言っても現在は退官したいわば隠居した一般人のプライバシーを突き止めることは一般人である犯人には困難なはずです。それらの答えは第4話に繋がっていくのです・・・