02.国産鰹節の状況 2015年8月

国産カツオ節の状況をお話します。

カツオ節の原魚であるカツオは中部大西洋の島国の海域で、漁を行いますが、カツオと一緒に回遊しているメバチマグロの資源保護から、FADsの規制が7月より3ヶ月~4か月間行われます。FADsとは人口流木の事で、この人口流木に付いたプランクトンを食べに小魚がやってきます。その小魚を狙って、さらに大型回遊魚であるカツオやメバチマグロが食べに来ます。この人口流木の周辺を網ですくって、魚を一網打尽にします。海外まき網漁ではこの漁法がメインになっています。

このFADs漁が禁止になると、魚の群れを探して漁をする漁法に変わります。この漁法ですと、漁獲数量もムラがあり、海面の表層のカツオを獲るので、魚の質も脂が多いカツオになります。

例年FADs規制が始まる頃から漁獲数量と価格が心配されます。例年と比較して今年は、特にFADs規制後の7月から極端に漁獲量が減っています。価格も軒並み上昇し、今年の最高値を更新しています。

今までも、FADs規制で価格に影響がありましたが、今年は特に魚の価格に直撃しています。規制前の6月の価格よりも、8月の価格が130%以上上昇しております。カツオ節の価格の高騰も深刻ですが、カツオ節が手に入りにくくなっています。10月以降に漁獲量が戻る事を関係者は祈っておりますが、先行きが全く見えておりません。

数か月前までは、サバやムロあじ、宗田カツオの価格が高騰し、国産カツオの価格は落ち着いていると案内していましたが、規制を機に一変しました。削り節会社にとって、メインのカツオ価格の上昇は、非常に厳しい状況です。

加えて以前お話した様に、フィリピン、インドネシア等の輸入カツオ節も円安の影響などで、高騰しており、仕入原料が全てにおいて高くなっています。

以前ですと、輸入カツオ節が高くても、国産カツオ節が安い、サバ節が高くてもカツオ節が安い等、色々な種類の原料を使用している強みとしてありましたが、今回は使用している全ての原料が高値を付けています。

原料を切らさずに、質の良い原料を仕入れる事が、原料仕入れ担当の腕の見せ所です。