07.製造現場見原奮闘記!

味付け削り節の選別工程を紹介しています。

前号にて紹介いたしました磁石による金属異物の除去の次は、風力による比重選別です。

風力を使った選別は削り節の製造のときにも紹介いたしました。その時には、お米のもみ殻の除去と同じ方法であると紹介しましたが、味付け削り節で使用している風力選別は、もう一歩進んでいます。

前述の風力選別では、削り節の場合は重いもの(異物)、軽いもの(製品)の区別しかなく、軽いものの選別はしていません。味付け削り節では、製品よりも比重が軽いものを除去できるようになっています。具体的には、毛髪や繊維を除去できる設定で運用しています。

仕組みを簡単に説明いたしますと、製品の流れに風を当てることで舞い上がったものを製品とします。製品よりも重いものは下に落ちます。味付け削り節の重量異物というと‘調味ダマ’と呼んでいるものがあります。調味ダマとは、調味液と調味粉が削り節の粉と結合してカタマリになってしまったものです。調味ダマが製品の中に入ると、味が濃い部分ができてしまい、味のムラにつながります。味付け削り節を最終的に使用する場合は、数グラムと少量ですので、調味ダマが入ってしまうと、ふりかけが台無しになりかねません。調味ダマは、製品と比べて比重が重いため、重量異物として風力選別で除去できます。

ここまでは、削り節の風力選別と変わりませんが、味付け削り節の風力選別は、舞い上がった製品に対して、さらに上に弱い力(製品を引っ張らない程度)で吸い上げることで、軽量異物を回収しています。

味付け削り節の粒の大きさは製品によってかなりばらつきがありますので、設定風量の調整は欠かせません。製造の環境(温度、湿度など)によっても条件が異なりますので、効果を十分に発揮する設定で運用することで、異物除去に努めています。