08.山彦日記

山彦は田舎に住んでいる。コンビニまで数㎞かかるこの田舎はIT分野でも後れを取っておりいまだ光回線が通っていない。計画もない。それでもテレビは都会と同様に映る。ありがたいものである。

思えばテレビは物心ついたころから家にあった気がする。もちろん白黒のブラウン管テレビ、4本の足がついていてチャンネルはダイヤル式でガチャガチャ回して放送局を選ぶ。もっともテレビ局を選ぶといっても、当時は今よりテレビ局が少なかったうえに田舎だから電波が届かなくてNHKと教育テレビと他に民放1社しか映らない時代が長く続いた。「選べなかった」というのが正しい。

村の外の学校に通っていた頃 級友が話す「きのうのあの番組さぁ~」という話題に入っていけなかった悲しい思い出も今は昔である。そんな暗い過去のおかげかどうか山彦はいまでもNHKとNHK教育(今はEテレ)が大好きなのだ。

NHKファンの山彦はちょっと早いが10月に入ると年越しの準備を始める。理想というか、あこがれというか一度やってみたい年越しの過ごし方がある。それは、大晦日にNHKホールであの紅白歌合戦を生で観てそのまま東京のホテルに泊まり、あけて元旦は明治神宮(もしくは人気のある神社)に初詣するという計画なのだ。

田舎者でもホテル泊も初詣も実行しようとしたら問題はない。しかし紅白歌合戦は全く違う。この国民的人気番組は観覧希望者が桁違いに多く、昨年の例では倍率1000倍以上だったらしい。

当選するための裏技をネットで検索すると「応募はがき500枚出しました」という人もいるようであぜんとする。往復はがきだから500枚では×@104で52,000円也…

確率からいえば1000枚出すか?! ムリ、ムリ~

日本放送協会のご担当者様 お願いです。田舎者の山彦にぜひ愛の手を…。