03.続・ドバイの日本食事情

小林食品の前島です。前回に引き続いて、ドバイ出張での話を紹介させて頂きます。

 

③ドバイの日本食事情

前回少し触れた通り、今のドバイには和食系のレストランは200店舗ほどあります。昨年の出張の時には、5店舗ほどのレストランでシェフやオーナーと話をする機会がありました。和食レストランとはいえ、日本人のシェフやオーナーがいる所は無く、シェフに多いのはフィリピンやインドネシア出身の東南アジアの方でした。店によってはいかにも「なんちゃって」な和食を出す所もありましたが、味噌汁を作る為に削り節からだしを引くレストランが少なからずある事に驚きました。その店でお味噌汁を注文して飲んでみると、日本人でも「美味しいなぁ」と思えるような味噌汁でした。

ドバイの和食レストランで取扱が多いのはダントツで寿司でした。「和食=寿司」というくらいの定番になっているようで、回ったレストランの中で寿司をメニューの中心に置いていない店はありませんでした。寿司とはいえ見た目が派手な方が好まれるようで、カリフォルニアロールのような内巻きの色鮮やかなメニューが多かったです。他にも焼きそば、焼うどん、たこ焼きやラーメンなどが多くの店舗で取り扱われていました。

現地のスタッフに聞いたところ、ドバイではあらゆる国の料理店が

ある中でも、和食は高級な食事の位置づけらしく、メニューの単価も結構高めでした。味噌汁の価格が1杯1,000円前後するのには驚きました。

 

④ハラル認証とドバイ

イスラム圏へ食品を輸出しようと調べ始めると、最初にハードルとして出てくるであろうハラル認証。ご存知の方も多いかと思います。「ハラル」というのは、イスラム教の教義で「許されたもの」というような意味合いで、食品に限らずあらゆるものに適用される考え方です。ハラルに対して、イスラムの教義の中で禁止されたものを「ハラム」と言い、「ハラムで無いもの=ハラル」となります。食品の中で有名なのは豚肉やアルコール、他にも該当するものは多岐に渡ります。牛や羊などの肉はハラルですがイスラム教で決められた作法で屠殺されていなければ使用する事が出来ません。

食品工場でハラル認証を取得しようとする場合、このハラルの考え方に則った加工をする必要があるのですが、イスラム圏で無い国にはこの考え方が根付いていない為にかなりハードルが高い認証となります。工場内でのハラム食材の取扱い禁止や適切な洗浄、使用する機材の由来など、日本でいうアレルギーコンタミとはまた違った気の使い方が必要になるようで、現地の駐在の方曰く考え方が分からないと取得は難しい、との事でした。ただ、ドバイではそのハラルという考え方も少しおおらかだったように感じました。そのあたりは次回でもう少し掘り下げます。