02.節の近況

原料節の近況をお伝えします。

節類全体の価格の傾向は、「引き続き高値」という状況が続いています。
カツオの価格は以前高い水準ですが、1ヶ月前と比較すると少しだけ落ち着いてきました。一時は高値の上値が見えないままでしたが、現在は少しずつ下げて来ています。まだ高値圏内で推移をしているのですが、瞬間的では無く徐々に下げてきている事から、価格がこのまま落ち着いてくれればと思っています。
価格が少しずつ下げて来ている要因として、漁獲量が安定してきている事があります。35隻ある日本の巻き網船のほとんどが、海外巻き網漁に出ています。1ヵ月前の少ない時は20隻程しか出ていませんでした。また、一時はキハダマグロや生食用のカツオばかりが漁獲されていて、カツオ節等の加工用の魚が非常に少なかった事から価格が急騰していました。

5月に入り、加工用のカツオの水揚げが多くなってきました。水揚げされる魚のサイズも一時期と比べカツオ節に一番使用されるサイズである「2.5上(かみ)(2.5㎏~4.4㎏)」の量が増えている事も、価格が安定してきている理由と言えます。暫くこの状態が続けば、価格も安定してくると思われます。ただ、関係者は、以前みたいな安い価格になる事は、もう今後無いだろうと口をそろえて言います。

サバ節ですが、3月中旬以降~5月初旬まではサバ節用のサバとして、脂が少なく一番質の良い「春サバ」の時期ですが、今年は「春サバ」という原料が出回らないうちに時期が終わってしまいました。
例年と異なり春サバの時期まで、平サバという生食用のサバが獲れ続けた為、春サバが獲れないまま終了しました。サバ節用のゴマサバの漁獲量が非常に少ないので、サバ節の価格は前回よりも更に値を上げています。
5月現在は今年で一番サバ節の価格が高い状態です。どこのサバ節加工屋さんに行っても、「作りたくても魚が無い」と言います。
安定供給する為に、高値でもサバ節を購入して在庫で持っている必要があります。

振り返ってみると毎月価格が高いと言っています。皆さんに「価格が下がってきました」と言える日が来るのを待っています。