05.検査の検証とは

検査は製品が良品であることをチェックします。同じように検査作業そのものも、正しく実施できているかを検証することができているでしょうか。ただ単に測定して検査された結果だけをみていると、数字に惑わされてしまいます。検査の結果現れる数値はあたかも正しいように見えますが、その数値だけが一人歩きしていませんか?それは平均ですか?最大ですか?最少ですか?何の値ですか?検査数値が示すものは一体、なんでしょうか。検査が検査として正しく行えるためにどのようなことを確認すればよいでしょうか。検査の検証ポイントをいくつか、ご紹介します。
(1)検査基準のチェック・・・基準値の背後には品質保証の上で大切な設計思想が隠れています。その数値でなければならないのか、その数値の意味を理解すると企業のものづくりの姿勢がみえてきます。意味のある数値を管理するためには、その数値の平均、最小値、最大値、なにをみればよいのか、どの状態で測定された結果であれば、有効な値となるのでしょうか。品質基準は数値ばかりではありません。外観検査もあります。そのためには、外観限度見本を作製して現場で見て比較できるようにすると便利です。
(2)検査手順のチェック・・・検査のために必要な作業手順は明確になっているでしょうか。ひとりひとつの検査項目で確実に検査漏れを防ぐ場合もあります。ひとりで複数の項目をチェックする場合、検査の負担が大きくなることを認識したうえで、どのような方法であれば見逃しを防げるかを考えることが必要です。
(3)検査項目漏れのチェック・・・本来実施すべき検査項目の漏れはないでしょうか。検査されている内容や基準ばかりでなく、検査しなければならない検査項目そのものが検査基準から漏れていないかを検証できているでしょうか。
参考資料:品質管理研究所