02.かつお節の状況

最近の鰹節の状況をお伝えします。
かつお節は、高値更新を続け上限が見えない状況になっています。毎月上がり続けているため、このあたりが上限だろうと思っていても、毎月高値更新しています。一番の理由は、かつおが獲れていないという事です。大型巻き網船は南太平洋で漁を展開していますが、漁模様が非常に良くありません。大型巻き網船は、片道1週間程度で漁場に行き、2~3週間漁を行い、1週間かけて戻って来ますので、約1か月間が1航海になります。船の大きさにもよりますが、満船で700~1000トンを漁獲して水揚げ港に向かいます。

現在の海外巻き網船の状況を見てみると、出港してから1か月経っても満船の半分にも満たない船がほとんどになります。このような状況は、私が仕入れ担当になってからは初めての経験になります。カツオの不漁は時々ありましたが、ここまで船が満船になるのに日数がかかることは無かった様に思います。       
海外巻き網船は、南太平洋の島国の海域で操業しますが、この海域で漁をするためには入漁料という高額な費用を、島国に支払います。この入漁料は、魚が獲れても獲れなくても同じ額を支払いますので、漁獲に日数がかかるのは船会社にとっては大きな負担になります。漁獲量が少なく、漁獲費用も膨大になっているため、魚の価格も当然上がってきています。
漁獲量が少ない理由はその都度言われていますが、最近の不漁は潮の流れが悪く、巻き網が上手く巻けない事と、群れが見つからない事だと言われています。
これから、まぐろ・かつお漁のFADS(人工浮漁礁)漁の規制が始まります。事態が好転するのは時間がかかるだろうと、
予想されます。

輸入の鰹節に関しても、同じ状況にあります。フィリピン、インドネシアでも水揚げ量が少なく、水揚げされた魚はほとんどが生食用に回ってしまい、カツオ節工場が購入できる原魚は数が少なく、価格も高値で取引されています。現地では減産をして調整を行っている工場がほとんどの様です。

かつては、水産庁の見解では中西部太平洋のカツオは、熱帯域を中心とする資源量は高い水準にあると評価されていましたが、近年の不漁を考えると慎重になる必要があります。