7.製造現場見原奮闘記!

前回、紹介したISO22000の4つの柱のうち最初にシステムマネジメントについて紹介いたします。

 ISO22000が要求する内容として「効果的な食品安全マネジメントシステムを確立し、文書化し、実施し、維持し、かつ、必要な時に更新する」ということがあります(4-1)。まずは、食品安全マネジメントシステムを確立し、文書に記すことが必要です。
効果的な食品安全マネジメントシステムとは、自社で行っている「管理手段が及び/又はその組合せの妥当性を確認し、食品安全マネジメントシステムを検証及び改善するために必要なプロセスを計画し、かつ、実施すること(8-1)」とあります。温度設定や工程について管理する方法を決めることが目的ではなく、その設定が正しいのかを確認する仕組みを持っていることが必要です。そのためには、PDCAサイクルというものが役に立ちます。食品安全マネジメントシステムを運用するうえでP=Plan(妥当性の確認をする計画し)D=Do(計画を実施し)C=Check(実施結果を確認)A=Action(確認をもとに改善を行う)というサイクルをシステムに落とし込むことで、改善活動が定期的に行われることになります。
食品安全マネジメントシステム自体の検証も規格の中で求められています。よって、PDCAサイクルをシステムに落とし込んでおくことで、この要求を満たすことが出来ると言えます。
 具体的なケースを例に挙げますと、「CCP担当者の力量確認」をするうえで、P=確認日程や方法を決定、D=確認を実施、C=結果を検証する、A=改善を行う、となります。ここでいう改善とは、担当者に再教育をするというだけにとどまらず、そもそもの教育プランに問題がなかったのかを検証するきっかけになります。新しいテーマが生まれたら、食品安全チーム内でまたPDCAサイクルを用いて対応します。このことにより、自社にとってバランスの良い継続的な改善活動による組織の成長、成熟が可能となります。

 上記の通りの食品安全マネジメントシステムを維持、改善していくことがもとめられています。今まで取り組んできたHACCPでは決めたことをしっかりと守っていくという管理でしたがこの規格では、仕組みとして改善していくことをもとめていると言えます。