5.イルカショーに学ぶ現場教育

水族館で見かける、イルカのショー。
イルカのパートナーであるトレーナーさんは期待するような動きをイルカさんに習得してもらうために、イルカさんが特定の動きをしたときに合わせて、特定の音色や手の動作を行ない、うまくできた時にご褒美のお魚をあたえています。
そして、動作と対になる行動を繰り返して反復するそうです。紐付けされた合図と動きが重なることで、パートナーさんの期待するような基礎の動きが理解され、すごい技へとつながっていくそうです。教えるというよりも、自然の動作と重ねて、褒めて、紐付けされていくのです。やらされているのではなく、もともと備わっている能力をうまくひきだし、自発的にやりたくなるしかけが隠れているのではないでしょうか?
工場ではモノづくりの基本はひとづくりです。ヒトの教育では言葉があるので、現場では作業手順書に基づいて、その目的、作業を説明しますが、「ことば」があるばかりにただ説明して、それだけで教育として満足し、さらに一度や二度教えたからといって、教育が完了したと思い込んでいないでしょうか。
ヒトに関わることが原因で品質不具合が発生している場合には教育上、なにかを見落としている点があるはずです。
教えた後にも、繰り返し、繰り返し、作業を見て、顔を見て、声をかけ、良くできていれば、その場ですぐに、その行動を褒めてあげれば、その作業を自信もって継続する事に繋がります。
参考資料:品質管理研究所
相手が覚えるまでには、教える側、教わる側どちらも大変かと思います。ですが、上手く出来たときの喜びはお互いに嬉しいものになります。新人さんに限らず、教える側にも教育の仕方に自信が付きます。
それにより、仕事に対して前向きな気持ちで取り組め、自発的に学べる環境になるかも知れません