社長挨拶

「鰹節で世界中を彩る」会社に

小林食品株式会社 代表取締役 小林 大介

小林食品のホームページをご覧いただきありがとうございます。
代表の小林大介です。

私たちは1982年の創業以来、鰹節の削り節、業務用出汁、出汁パック、ふりかけ原料などを製造し、外食チェーンや食品メーカーなど国内外の数百社に商品をお届けしています。

当社の商品は業務用で表に出ることは多くありませんが、日々、多くの方の食卓の一部として、健康で豊かな食生活を支えています。鰹節は無添加で体にやさしく、魚を無駄なく活用できるサステナブルな食品です。原料は国内外から最適なものを選び抜き、HACCPやFSSCといった安全・安心の国際基準にも対応した体制を整えています。

天然原料であるからこそ、仕入れる鰹節の形状や水分量はそれぞれ異なり、均一に加工するには微細で高度な技術が求められます。
40年以上にわたり培った商品力・技術力に加えて、ご要望に柔軟に対応できるスピード感と小回りの利く組織体制で、お客様の「もっと」にお応えすべく、日々研鑽を積み重ね、発展してまいりました。

私はここ静岡・焼津で、鰹節とともに育ちました。幼い頃に見た父の商売の姿に自然と惹かれ、大学卒業後、自らの意思で家業を継ぐことを決めました。34歳で社長に就任してからは、職人の経験や技術を次世代に継承するための「仕組み化」に取り組み、品質の安定と社員の育成、そして風通しのよい組織づくりを進めてきました。

私は、「常に挑戦する人」を応援する会社でありたいと考えます。人と比べず自分を信頼して挑戦し、周囲の人にも自然に信頼と感謝を向けられるーそんな人は「自分の人生を丁寧に生きている」人でもあります。小林食品は、そうした一人ひとりの丁寧な歩みの先にこそ、鰹節を通じて多くの人の暮らしを豊かにできる力があると信じています。

趣味で続けているトライアスロンでは、いつも仲間や応援の力に支えられてゴールにたどり着ける感謝が湧きます。会社も同じです。お客様、仕入先様、地域の皆さま、社員、すべてのつながりが、私たちの原動力です。

そして私たちが目指すのは、「鰹節で世界中を彩る」こと。
その想いの背景には、戦時中に静岡の鰹節職人たちが南方の地へ赴き、過酷な状況の中で命をかけて製造を続けたという歴史があります。高たんぱくで保存性の高い鰹節は、戦地での貴重な栄養源だったのです。
私たちが受け継ぐのは、単なる技術ではなく、そうした誇り高き志です。伝統を守りながらも、常に時代に即した商品と企業づくりを、100年、そして500年先まで続く会社を目指し、これからも挑戦を続けてまいります。

今後ともご支援・ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。