小林食品の削り節は、コクがあって、
だけど上品な味、つゆの色も美しくなる。
いい削り節です。
東京に住んでいる人なら、「駅前の富士そば」として誰でも知っている、有名立ち食いそばチェーン店、「名代 富士そば」の代表取締役 丹道夫氏、 ダイタンミール 常務取締役 古城重利氏に、小林食品から削り節を仕入れるようになった経緯と評価について詳しく聞きました。
名代 富士そば について
名代 富士そば(以下 富士そば)は、東京都の首都圏を中心に90店を展開している24時間営業の立ち食いそばチェーン店です(運営会社は、ダイタングループ)。
店舗の多くは、東京23区の駅前の好立地に出店されており、東京在住者には知名度の高いそば屋さんです。
毎日5万食を販売しており、固定ファンも多い富士そばの歴史は、昭和41年に丹社長が、渋谷道玄坂に第一号店を出店したことから始まりました。以来45年を経て、現在は都内と関東各県に約90店を開くまでに事業を拡張。今も毎年、2店~3店を新規出店しています。演歌愛好家である丹社長は、作詞家 丹まさと としても活躍中。すでに30曲以上を作詞しました(富士そばでは、どのお店でもBGMは演歌です)
小林食品から年間40トンの削り節を仕入れ
― 富士そば様では、小林食品から、削り節をどれぐらい仕入れて、どう使っていますか。
富士そばでは、年間約40トンの削り節を小林食品から仕入れております(※1)。仕入れた削り節は、富士そばの、つゆのダシとして使っています。小林食品とは、取引を開始して今年で12年目。現在、富士そば90店のうち39店で小林食品の削り節を使っております(※)
※1. 「削り節の他、ダシの材料となる日高こんぶも小林食品から仕入れています。日高こんぶは他の会社が製造しているもの
ですが、それを、あえて小林食品から仕入れているのは、ダシの購買ルートを一本化するためです」
※2. 「富士そばでは、リスク分散のため、ダシの仕入れ先を複数化しています」
「味の良さ」を理由に、
12年前に小林食品を仕入れ先に追加
― 12年前に小林食品を仕入れ先の一つに加えた経緯を教えてください。
12年前(平成12年)当時は、削り節は3社から仕入れていました。ある日、小林食品のことを知ったので、まずは削り節の味見(試用)をしたところ、コクがあって、しかし上品な味、香りも良く、つゆの色も美しくなる。良い削り節でした。この「味の良さ」を理由に、小林食品も、削り節の仕入れ先の一つに追加することを決めました。
小林食品への評価
― 以来、12年間、つきあってみての小林食品への評価をお聞かせ下さい。
まず、納期など配送体制については、何の問題もございません(問題があるなら、おつきあいはなくなっていたことでしょう)。引き続き、この体制を継続していただきたく希望します。
次に、「味の安定性」ですが、こちらも12年間、同じ味の削り節を安定供給いただいております。弊社では、お取引を始めるにあたり、削り節の原料の配合割合について、小林食品に指定をいたしました。しかしながら、日々、入荷されてくる削り節が本当に指定したとおりの配合になっているかを、各店舗がいちいちチェックしているわけではありません。その点は小林食品を「信用」しております。
もし、削り節の味(質)にバラつきがあるようなら、毎日、ダシをとって、つゆを作っている店舗スタッフが、味見をしたときに、「あれ、今日のダシは味がヘンだぞ」と気づくはずですが、幸いにして、そのような事態はこれまで生じておりません。
小林食品の削り節を使えば、いつも同じ、美味しいダシがとれます。この「味の安定性」も、今後とも継続していただきたく希望します。

富士そば様ホームページの、
「味へのこだわり」のページに
「つゆ(ダシ)」のことが紹介されています
今後の期待
― 小林食品への今後の期待をお聞かせ下さい。
あるとき、タクシーに乗っていて、運転手さんと会話した時のことですが、運転手さんは、私が富士そばの代表であることを知りますと、「富士そばならいつも食べている。あの味が好きで、家でも女房にマネさせようとするんだが、同じ味は出ませんね」と誉めていただいたことがあります。そのように、味をご評価いただけた理由の一つには、小林食品の削り節をも挙げて良いだろうと考えております。
富士そばは、これからもお客様に『うまい』といっていただけるそば作りに精進していく所存です。小林食品には、弊社の、そば作りを、おつゆのダシの面から引き続きご支援いただくことを希望します。今後ともよろしくお願いいたします。
写真左:小林食品、富士そば様担当 寺田。写真右、富士そば様(ダイタンミール) 常務 古城重利氏
※ 名代 富士そば様のホームページ
※ 取材日時 2012年4月
※ 文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです。
※ 取材制作:カスタマワイズ