HACCP認証

FSSC22000認証を取得

小林食品の田尻工場、大島工場では国際規格であるFSSC22000を取得しています。FSSC22000は、工程管理で製品の安全を保証するHACCPの内容に加え、PDCAの運用により継続的な改善が行われるための組織のマネジメントシステムの構築が求められます。さらに設備面でも一定の水準が求められるため、食品安全に対して高い水準で取り組んでいることが示される認証です。

認証内容
田尻工場

  • 登録範囲:削り節、節類粉砕品、だしパック、液体だしの製造
  • 取得年月日:2018.2.15
  • 検査機関:一般社団法人 日本能率協会

認証内容
大島工場

  • 登録範囲:かつお・鯖等の削り節、味付け削り節、及び、魚粉体等の調味乾燥品の製造
  • 取得年月日:2019.3.20
  • 検査機関:一般社団法人 日本能率協会

FSSC22000とは?

FSSC22000(Food Safety System Certification 22000)とは「食品安全システム認証」と訳される、食品安全マネジメントシステム(FSMS)の国際規格です。
FSSC22000はHACCPの内容を含み、さらにマネジメントシステム(ISO22000)の内容と個別の技術仕様書(ISO/TS22002)により施設、衛生管理に一定以上の水準を求められ、追加要求事項によって食品安全の内容が補完されています。高い水準で幅広い内容の食品安全への取り組みと、マネジメントシステムとして常に改善が求められる規格です。

FSSC22000は以下の3つの規格から成り立ちます。
・ISO22000
・ISO/TS22002(前提条件プログラム(PRPs))
・追加要求事項

ISO22000は「食品安全マネジメントシステム」であり、全10章で構成されます。マネジメントシステムとは「仕組み」のことであり、食品安全のための仕組みを構築することが目的です。会社としての食品安全の目標をたて、目標達成のためにどのようなことを行っていくかを決めたり、日々安全な製品を作るための細かなルール、HACCPを構築することも含まれます。そして会社が行ってきた活動を見直してさらなる改善を図っていくということも求められます。PDCAといわれる、計画(Plan)し、実行(Do)し、検証(Check)し、改善(Action)する仕組みを、食品安全について構築していきます。

ISO/TS22002には前提条件プログラム(PRPs)の内容が含まれます。前提条件プログラムとは食品安全の土台ともいわれ、施設や衛生管理の基準が記載されています。具体的には床や壁の材質、機械や建物の構造について食品安全(衛生)を脅かさないようなルールが決められています。マネジメントシステムがルールや仕組みといったソフト面で対応できるのに対して、こちらは建物や設備といったハード面で対応しなければいけない部分があり、コストがかかることからハードルの高い認証といわれる理由のひとつです。一方でこの前提条件プログラムの内容を達成することは一定以上の施設、管理水準であることの証明でもあります。

追加要求事項は上記のISO規格内で記載しきれなかった、食品安全のための要求事項が含まれます。

またFSSC22000には審査方法にも特徴があり、基本的には
①通知審査、②非通知審査、③更新審査という審査が順番に行われます。

①通知審査では認証取得後もしくは更新後1年間の規格の適合状況が審査されます。
②非通知審査は①通知審査の翌年に行われる、監査員がいつ審査に来るかわからない審査です。いつ来ても規格に適合していることを証明するための審査を行います。
③更新審査ではその前2年も含めた3年間の規格の適合状況を審査します。中長期的に見て食品安全が達成されているか、さらなる改善が促されるような状況かを確認します。
このような審査で3年ごとに認証は更新され、食品安全をはじめとした会社の改善、成長が促されていきます。