スーパーには多くの醸造酢が並んでいて、どれを買ったらいいのだろうかと悩んだことはありませんか?
料理を作るためであればとりあえず万能な穀物酢を買うことをおすすめします。
料理に使うだけではなく、本格的な味付けにするためや、健康のために飲む醸造酢など様々な用途があるのが醸造酢です。
多くの種類がある醸造酢にはそれぞれの特徴があり、使い分けることでより美味しい料理を作ることができます。
商品の裏ラベルに醸造酢と書かれるお酢は農作物などのでんぷん質を発酵して作られるお酢のことで、この記事では商品紹介ではなく醸造された酢そのものの味の特徴を取り上げています。
本記事で料理や好みに合う醸造酢を見つけていただくために、醸造酢の種類と特徴を紹介していきます。
目次
1,家庭料理に使いやすい醸造酢3選
醸造酢は主原料が「穀物」なのか、「果実」なのかで大きく分類されます。
穀物酢には、米酢、玄米酢、黒酢、香酢、麦芽酢などがあります。
果実酢はリンゴ果汁から作られたリンゴ酢、ブドウ果汁から作られたワインビネガーとバルサミコ酢があります。
最も汎用性が高いのは穀物酢です。和食や酢の物なら米酢をおすすめします。料理の深みや味のコクを出したいなら玄米酢をおすすめします。
1-1穀物酢
原料は小麦、米、コーンです。すっきりとした酸味が特徴でさっぱりとした味です。
和洋中で全般的に使いやすいスタンダードなお酢です。
すっきりとした酸味は肉類と相性が良く、こってりとした料理の脂っこさを軽減してくれます。
豚肉のソテーや生姜焼き、南蛮漬けなど幅広い肉料理で使いやすい醸造酢です。
1-2米酢
原料は米で、米のコクのある甘みとクエン酸の酸味が合わさり、まろやかな味です。
原料が米のみの場合純米酢と表記され、アルコールを添加しているものは米酢と表記されます。
純米酢のほうがコクと甘みを感じやすくまろやかさが強いです。
米酢は純米酢に比べるとさっぱりとしていて酢の物などの酸味をはっきりとかんじさせたい料理に最適です。
酢飯や酢の物といった和食に適した醸造酢です。
1-3玄米酢
原料は玄米で、半年以上かけて発酵させます。褐色を帯びていて独特な芳醇な味です。
アミノ酸を多く含むためうま味が強く、素材の味を引き立たせてくれるお酢です。
食物繊維やビタミンが豊富に含まれているため、果物や蜂蜜を加えて健康飲料としても活用できます。
ささみの甘酢あんかけや、酢と醤油で作るドレッシングなど素材の味を楽しめる料理におすすめの醸造酢です。
2,和食以外で活躍する醸造酢
本格的な味を作り出すには、それぞれの食文化に合った醸造酢を使うことをおすすめします。
醸造酢は日本以外の国でも親しまれています。国外の醸造酢を紹介します。
2-1香酢
原料はもち米で、中国で親しまれています。半年から数年間熟成させるため、ツンとした酸味は無く、まろやかな深い香りとコクがあります。
中華料理の小籠包や酢豚に最適なお酢です。
2-2麦芽酢
原料は麦芽で、モルトビネガーとも呼ばれるイギリスなどで親しまれています。
強い酸味と麦芽の甘みと苦味が感じられます。
イギリスでは揚げ物にかけて食べるのが一般的で、フィッシュアンドチップスやタンドリーチキンに使われ、日本人の口にも合うお酢です。
2-3ワインビネガー
原料はブドウ果汁で、赤ワインビネガーと白ワインビネガーがあります。
赤ワインビネガーはタンニンが多く含まれているため苦味と渋みを感じます。ポリフェノールも含まれているため、抗酸化作用が期待できます。牛肉や豚肉などの脂と相性が良いです。
フレンチで定番の牛肉のソテーにおすすめです。
白ワインビネガーは白ブドウの爽やかでフルーティーな味を感じます。鶏肉や白身魚との相性が良いです。
2-4バルサミコ酢
原料はブドウ果汁で、木製の樽で長期間熟成させます。
長期熟成によって生まれる豊かな香りと深みのある甘みが特徴的です。
ドレッシングにも使われますが、火を通して酸味を飛ばすと深みのある甘みが強調されるため肉料理のソースに適した酢です。
イタリアでは、オリーブオイルと合わせたドレッシングやマリネを作るときに使われています。
3,飲む醸造酢
最近では疲労回復効果やむくみ対策としてお酢を活用することがあります。
毎日でも飲みやすいお酢を紹介します。
3-1黒酢
原料は米や玄米で、1年以上かけて発酵と熟成をしています。
発酵させるほど黒色が深まり、強い香りと滑らかな酸味があります。
酢の中でアミノ酸が最も多く、健康飲料としての人気が高まっています。
3-2リンゴ酢
原料はリンゴ果汁です。控えめな酸味とリンゴのフルーティーな味です。
爽やかな酸味のため、ドレッシングやマリネ、ドリンクに適したお酢です。
体内の余分な水分と塩分を排出促進するカリウムが豊富に含まれているため、むくみに効果があると期待されています。
4,まとめ
多くの種類の酢を紹介しました。
それぞれの特徴を活かすことで、より美味しい料理を作れると思います。
料理や好みに合わせて、お酢の使い分けに是非チャレンジしてみてください。
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