失敗しないだし巻き卵のレシピと作り方。すぐに使えるテクニック4選

だし巻き卵を作ってみたいと思いませんか?

卵料理のなかでも特においしく、見た目の良いだし巻き卵を自分で作れるようになると料理の幅がぐっと広がるように感じます。しかし、あの見た目とほんのり香るだしの香りから自分でもできるか心配になってしまいますよね。実際にやってみても、理想のだし巻き卵にならないことも多いでしょう。

この記事では板前時代に毎日だし巻き卵を作っていた経験からくるポイントを3つにまとめましたので、簡単にだし巻き卵が出来るようになります。

そのだし巻き卵のポイントは

・溶いた卵をこすこと

・好みに応じた火加減

・簡単な出汁取り

です。ポイント通りに料理をすれば、おいしいだし巻き卵はもちろんのこと、自分好み、相手の好みに合わせただし巻き卵が作れるようになるでしょう。

 


1.基本的なだし巻き卵のレシピ

まずは基本となるだし巻き卵のレシピと作り方を紹介します。この手順でつくることで失敗しないうえに、まるでお店で食べるようなだし巻き卵が完成します。

1-1材料を用意する(2人前)

たまご焼き器で作る場合、大きすぎると巻くのがむずかしくなるため2人前のレシピです。

材料

・たまご 3個

・かつおぶし 1パック(2~3g)

・熱湯 70ml

・薄口醬油 小さじ1/3

・砂糖 大さじ1

調理器具

・たまご焼き器

・茶こしかドリップフィルター

・ざる(目が粗いもの)

・小皿に入れたサラダ油とキッチンペーパー

・巻きす(あれば)

 

1-2ドリップフィルターを使ってだしをとる

だし取りにドリップフィルターか茶こしを使います。だし取りというと煮込んで取るのが一般的ですが、少量のだしを煮込んで取るのは難しいのでドリップフィルターか茶こしを使います。メリットは少量とれるのはもちろんのこと、煮込むよりもかなり時間を短縮することができます。だしがらも簡単に捨てることができます。やり方は下写真のとおり、ドリップフィルターにかつおぶしを1パック入れて、その上からお湯を注ぐだけ。量は70mlです。ゆっくりそそぐことでだしがしっかりでてきます。そのあと、常温以下まで冷まします。

 

1-3卵を溶いて、ざるで濾す

卵を割って溶きます。しっかり溶く必要はありません。多少黄色の濃い部分があってもこの時点では大丈夫です。ここで最初のポイントです。溶いた卵をざるで濾します。この作業をすると舌触りがとてもなめらかになるので絶対に濾す必要があります。

 

1-4調味料を混ぜ合わせる

溶いた後に濾した卵に薄口醬油と砂糖を加えます。上記の分量は目安でしょっぱめにするときは醤油を多く、甘めにするときは砂糖を多くすることで調整できます。

 

1-5しっかり油をひきながら焼く

あたためたたまご焼き器に油をひきます。ムラがあると焦げや型崩れの原因になるのでしっかりめにひきます。側面にも油をひくと焦げにくくなります。卵を箸先に少しとって「ジュッ」と音がして色がかわるくらいが適温です。

まず、溶いた卵を1/4位をたまご焼き器に流し入れます。このとき、気泡がでますが菜箸でその都度つぶします。

この後ある程度固まったら転がすように巻いて行きます。

最初のうちは形が崩れても問題ないので、丸めていきます。
写真のように丸まったら、たまご焼き器に油をひきます。側面にもきちんとひきます。

二回目以降は卵を流しいれた後、丸めた玉子焼きを少し持ち上げて液を流し込むと丸めるのが簡単になります。

流し入れて、丸めるを繰り返して、溶いた卵がなくなったら火を止めます。用意ができれば、巻きすで巻いて形を整えます。

 

無くても皿の上でフライ返しなどを使って形を整えて、完成です。


2.すぐできるだし巻き卵のテクニック4選

2-1時短をするにはめんつゆをつかう

一番簡単にだし巻き卵を作るにはめんつゆを使います。めんつゆにはだしの旨みが入っています。また基本的には醤油、砂糖、みりんがはいっているので調味料を加える必要がありません。だしを冷ます必要もないので10分以内にだし巻き卵が出来ます。

めんつゆだし巻き卵(2人前)の材料は

・卵 3個

・水 大さじ1.5杯

・めんつゆ 大さじ1.5杯

作り方は1章と同じです。

 

2-2ふんわり系は弱火、しっとり系は中火

だし巻き卵をふんわり仕上げたい場合は弱火でゆっくり火を通します。しっとり仕上げる場合は中火で火を通します。食感がかわるだけではなく焼き上がりの色も変わります。ふんわりの方が淡い色合いとなり、しっとりのほうが少しだけ黄色が濃くなります。

 

2-3巻きすのかわりにキッチンペーパーを使う

巻きすはないけどしっかり楕円形に仕上げたいときはキッチンペーパーを使って形を作ります。焼き上がりの粗熱を使って形を整えるため、熱いうちにキッチンペーパーで玉子焼きをくるんでからお好みの形に調整します。焼き上がりの玉子焼きは熱いのでやけどに注意してください。

2-4関東風は砂糖多め、関西風は薄口醤油とみりんでつくる

関東風のだし巻き卵は厚焼き卵に似た甘めの味付けが好まれます。砂糖と濃口醤油が入っていることで焼き目がつきやすく、若干濃い色の仕上がりになります。

関西風のだし巻き卵は砂糖を使わず、薄口醤油とみりんを使います。仕上がりが卵の色に近いためきれいな黄色になります。味は砂糖をいれないため、だしの味を存分に味わえるだし巻き卵になります。上級者になるとだしの分量を増やして、プルプルなめらかしっとり食感のだし巻き卵が出来るようになります。

 

だし巻き卵をつくるイメージはできたでしょうか。1章で紹介したレシピは基本的な作り方ですので、まずは一回レシピ通りに作ってみてください。味の好みについては甘さが欲しい時には砂糖を多めに、しょっぱさが欲しい場合は醤油を足したり、2章で紹介した砂糖を入れないレシピに挑戦してみてください。

 

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