基本的な包丁の研ぎ方 砥石/シャープナー編

あれ?食材がうまく切れない、もしかして包丁の切れ味が悪くなってきたのかな?

と思ったことがあるかもしれません。包丁の切れ味が落ちてしまった場合、砥石やシャープナーを使うことで包丁の切れ味を良くすることができます。しかし、中には研ぎ方が分からず、切れ味の悪い包丁をそのまま使っている方もいるのではないでしょうか?そこで今回は、砥石とシャープナーを使った包丁の研ぎ方をご紹介していきます。

 

まず、包丁を研ぐのに必要な砥石とシャープナーの紹介をしていきます。


包丁を研ぐときに使う道具

砥石

砥石は、包丁に使われている鋼やステンレスよりも硬い研磨剤を結合剤で固めて作られたものです。

研ぐのに少しコツが要りますが、正しい研ぎ方をマスターすれば包丁の切れ味があがり長時間使い続けられるようになります。

砥石で包丁を研ぐときは、荒砥石や仕上げ砥石など、粒度が異なる数種類の砥石を使います。

中には、粒度が異なる砥石が1つになっている種類もあります。

 

シャープナー

シャープナーは、本体に包丁を差し込み、手前に引くだけで研ぐことができる包丁研ぎ器です。

コンパクトな形状で収納スペースを取らず、砥石と比べて簡単に包丁を研ぐことができます。

しかし、一時的に包丁の切れ味を高めるだけで持続性はありません。

また、砥石と異なり、硬い素材の包丁には使用できないため注意が必要です。

 


包丁を研ぐタイミング

・パンを切る時にパン屑が多く出るようになった。

・トマトがきれいにきれなくなった

・タマネギを切ると涙がでる

これらの条件が包丁を研ぐタイミングです。

またプラスチック製まな板を使用していると切れ味も悪くなります。少なくとも23ヶ月に1度は包丁を研ぐことをおすすめします。

 


砥石編 基本的な包丁の研ぎ方

ここからは砥石を使った包丁の研ぎ方をご紹介していきます。

まずは、家でどんな包丁を使っているかを確認してみてください。包丁の種類によって研ぎ方が異なります。

その包丁には「両刃包丁」「片刃包丁」があります。

 

両刃包丁

特徴:両面に刃がついているので食材に対する力が均等に加わり、真っすぐ切る事ができます。

   扱いやすく、利き手も選ばないので万人におすすめできる包丁です。

 

片刃包丁

特徴:片面にしか刃がついていないですが、食材の断面が非常にきれいに仕上がります。

   食材を極薄に切ったり、皮むきをするのに優れています。

 

両刃包丁と片刃包丁と説明しましたが、今回は片刃包丁の研ぎ方についてご紹介していきます。

 


用意する道具

まず、包丁(片刃包丁)、濡れ布巾、砥石、水を入れた桶を用意します。

包丁の研ぎ方

ここから実際に包丁を研いでいきます。

まず、包丁はいきなり研げないので、水を入れた桶の中に砥石をいれます。(砥石は5分ほど水につけます)

5分たったら砥石を取り出します。

砥石を水につけておく理由としては、砥石の研磨剤が水に溶けだして、その出た研磨剤を使って刃先を研ぐ形になるので、途中で水を砥石にかけながら研ぐのもいいんですが、砥石を水につけておいた方が研ぎやすくなります。

続いて、実際に包丁を研いでいきます。(研ぐ順番は刃先、刃の真ん中、刃元の順で研いでいきます)

まずは、包丁の刃先の部分から研いでいきます。

砥石と刃先をつけて、指で刃先をしっかり押さえて前後にゆっくり研いでいきます。

指で刃先をしっかりと抑えていないと、刃先が動いていまい、関係のない刃の上の部分を研いでしまうことになるのでしっかりと指で刃先を抑えます。

刃先を研ぎ終わったら、続いて、刃の真ん中の部分を研いでいきます。

こちらも刃先を研いだ時と同様に、指でしっかり押さえてゆっくり前後に動かします。

 

刃先、刃の真ん中と研ぎ終わったら、続いて、刃元の部分を研いでいきます。

こちらも刃先、刃の真ん中を研いだ時と同様に、指でしっかり押さえてゆっくり前後に動かします。

刃先、刃の真ん中、刃元を研ぎ終わったら、最後に反対の面を軽く研ぎます。(10回程度前後に動かします)

研ぐ理由としては刃の部分を研いだ際に刃が裏側に沿っているのでそれを防ぐために反対の面を研いで刃先をより鋭利にしていくためです。

以上で砥石を使った片刃包丁の研ぎ方が終わりです。

少しコツがいりますが、長く切れ味を出したいならおすすめです。

ぜひ挑戦してみてください!


シャープナー編 基本的な包丁の研ぎ方

ここからはシャープナーを使った包丁の研ぎ方をご紹介していきます。

まずは、家でどんな包丁を使っているかを確認してみてください。包丁の種類によって研ぎ方が異なります。

その包丁には「両刃包丁」「片刃包丁」があります。

 

両刃包丁

特徴:両面に刃がついているので食材に対する力が均等に加わり、真っすぐ切る事ができます。

   扱いやすく、利き手も選ばないので万人におすすめできる包丁です。

 

片刃包丁

 

特徴:片面にしか刃がついていないですが、食材の断面が非常にきれいに仕上がります。

   食材を極薄に切ったり、皮むきをしたりするのに優れています。

 

両刃包丁と片刃包丁と説明しましたが、今回は両刃包丁の研ぎ方についてご紹介していきます。

 


包丁を研ぐ前の切れ味の確認

まずは、包丁を研ぐ前の切れ味がどれくらいかを確認していきましょう。

写真のようにトマトを包丁できります

トマトを切った際にスッと刃が入っていかない感じがあれば包丁を研いだ方がいい合図です。

包丁の刃の切れ味が悪く、トマトが上手く切れていません。

切れたとしても刃切れが悪く身が残ってしまっています。

 


包丁の研ぎ方

ここからは実際にシャープナーを使い、包丁を研いでいきましょう。

まずは、濡れたタオルを用意し、その上にシャープナーを置いていきます。

そして今回使うシャープナーは研ぐ場所が2つあります。

左側が荒研、右側が仕上という場所があり、最初は左側の荒研を使い、包丁の形を整えていきます。

研ぐ前にシャープナーの溝に水をつけていきます。(摩擦をかけるためです)

洗ったシャープナーを濡れたタオルの上に置き、取っ手を真上から押し付けるようにします。

この時、写真のように包丁を研ぐ箇所に手を近く置いてしまうと指を切ってしまう恐れがあるので

包丁を研ぐ箇所から遠いところを持つようにしましょう。

それでは実際に研いでいきます。

まずは、先ほど説明した荒研で包丁を研いでいきます。

荒研に包丁を奥から手前に5回~10回くらい引きます。

荒研が終わったら同じように仕上げの方で奥から手前に5回~10回くらい引きます。

これで包丁を研ぐ作業が終了です。

 


包丁を研いだ後の切れ味の確認

それでは研いだ包丁の切れ味を確認していきましょう。

まずは、先ほどシャープナーの溝に水をつけたので包丁をタオルで拭いていきます。

タオルで包丁を拭いたら包丁でトマトを切っていきます。

包丁がスッと入りきれいにトマトが切れました。

左側が包丁を研いだ後、右側が包丁を研ぐ前のものです。

切る場所にもよりますが、包丁を研いだ方後の方がきれいに切れている事が分かると思います。

シャープナーは簡単に包丁を研ぐことができるのでやってみてください。

 


まとめ

いかがでしたでしょうか。

砥石とシャープナーの包丁の研ぎ方をご紹介してきました。どちらの良さもあるのでお家でぜひ包丁を研いで見てください!

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