お刺身やソテー用にお魚を三枚おろしを行った後の、中落ち部分をそのまま捨てるのをもったいないと感じたとはありませんか?
この記事では、そんな中落ち部分の有効活用法について紹介していきます。
三枚おろしとは魚のさばき方の一つで、背骨を挟んだ両側の身が2枚と背骨の1枚の計3枚に切り分けるさばき方です。
中落ちというのは、この際にでた中骨の部分の1枚、またそこについている肉の部分のことです。
せっかく自分で釣った魚や、捌いた魚を無駄なく味わうためにも、この記事を参考に是非魚の中落ち部分の活用に挑戦してみてはいかがですか。
魚を姿のまま購入し、三枚おろし後の中骨や中落ちの活用って困ってしまいますよね。ここでは捨ててしまうことが多い、中骨と中落の活用方法を紹介していきます。
目次
1.骨せんべい
アジ、サバ、タイなどの硬さと厚みのある骨が適しています。
ただし、サイズが大きすぎると加工が難しかったり、しっかりと火が通らずパリパリの食感になりにくいので20~40㎝くらいの魚体のものが適しています。
サラダ油で揚げるだけなので、お手軽に作れます。
材料
魚の中落ち
サラダ油 適量
塩
①中落ちはキッチンペーパーで水気を取る
水気があると油で揚げた際に油がはねるので出来るだけ水気は切っておきましょう。
②油を熱する
低温(150〜160℃)くらいまで熱します。
目安として菜箸から静かに気泡が少し出る程度です。
③中落ちを熱した油に入れて低温で揚げる
骨のサイズにもよりますが、小さめの魚であれば4~5分、大きめの魚であれば9~10分くらいが目安に揚げていきます。
きつね色になるまでしっかり揚げるようにしましょう。
④完成
キッチンペーパーや揚げ物用バットなどに置き、しっかり油を切ります。
お好みで塩を振って完成です。
カリッとした食感で、魚の骨とは感じないほどです。
香ばしい風味なのでおつまみ感覚で、箸が進み、ビールやハイボールなどのお酒と合わせると最高でした。
2.あら汁
三枚おろしをした残りの部分である、中落ちや頭や鰭の部分を使用して作る汁物です。
タイやブリなどの白身魚と相性が良いので、釣りで釣った魚などを用いると良いです。
魚の旨みを味わえる料理なので、私が最もおすすめする活用法の1つです。
塩だけで味付けする場合もありますが、今回は味噌で味をつける方法を紹介していきます。
材料
中落ち、頭部、鰭など
味噌 適量
刻みネギ 適量
①具材となる魚の中落ち部分を洗う
臭みの原因になるため、血合やぬめりは出来るだけ落とすようにします。
②鍋に水と魚の中落ちを入れ、沸騰するまで中火で熱する
臭みの原因になるのでこまめにアクを取るようにします。
③弱火にして、味噌を溶かしいれる
沸騰した状態で味噌を溶かすと味噌の香りが飛んでしまうので必ず弱火にして味噌を溶きましょう。
味の濃さはお好みで調整してください。
④完成
お椀に盛り付け、お好みで刻みネギを散らして完成です。
今回はタイを使用して作りましたが、魚から出た脂や旨味がとてもよく感じられ非常に美味しかったです。
また、骨に残った身にもしっかりとした味があり出汁としてだけでなく具材としても、魚の旨味を楽しむことができました。
3.「だし」としての使用
魚の中落ち部分からは非常に良質な出汁が取れます。タイなどの魚や根魚などからは磯の香りが漂う出汁が取れます。
この出汁はお吸い物や、味噌汁、お鍋やお茶漬けなどに使用でき、魚本来の旨みを味わうことが出来ます。
魚の種類によっては出汁の風味が変わるのでいろんな種類の魚で試してみるのもよいかもしれません。
材料
魚の中落ち
水 適量
塩 適量
①魚の中落ちを洗い汚れなどをとる
汚れや血合い、ぬめりなどをしっかりとることで臭みを抑えることが出来ます。
②中落ちに塩を振って、15分ほど置く
塩を振ることで、魚の臭み取りの効果が期待できます。
③鍋にたっぷりの水と、中落ち、塩を適量入れて煮だしていく
中火にかけて、沸騰するまでアクを取りながら煮込んでいきます。
沸騰後は弱火で15~30分ぐらい煮だしていきます。
この際に、昆布と一緒に煮だすと、さらにおいしくなります。
④完成
煮だした鍋を、ざるで濾して完成です。
私のおすすめの出汁の使用方法はお茶漬けです。
ご飯の上に、揚げ玉やいりごま、海苔、ネギなどのお好みの具材を乗せ、この出汁を注いで食べるととても美味しく頂くことができます。
魚の旨味をしっかりと旨味をそのままの味で楽しむことができるのでおすすめの食べ方です。
まとめ
今回、三枚おろしで出た、中落ちの活用方法を3種類紹介しました。
普段捨ててしまうような魚の部位でも、簡単に美味しい料理にすることが出来ます。
この記事を参考に自分で釣った魚、捌いた魚を余すことなく味わってみてはいかがでしょうか。
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