スーパーフードと言われる酒粕にはどのような効能があるのでしょうか。
酒粕には体に良い成分が多く含まれています。
成分ごとの効能を紹介します。
目次
1.様々なペプチドで冷え性・アレルギー体質・血糖値の抑制効果
日本酒を造る際に米と麹と水を発酵させて「もろみ」を作ります。
もろみを絞って出た液体が日本酒となり、搾りかすが「酒粕」となります。もろみを造る発酵で米のタンパク質が分解されて様々なペプチド(アミノ酸が複数ペプチド結合したもの)が出来ます。
酒粕に含まれるペプチドには冷え性改善効果、アレルギー体質の改善効果、血糖値上昇抑制効果が期待されます。
血行を良くする効果がある一酸化窒素を生成する働きがあるペプチドには、冷え性や肩こりの改善が期待できます。
アレルギー症状の発症を阻害する働きがあるペプチドには、アレルギー体質の改善が期待できます。
血圧調整に関わるアンジオテシン変換酵素の働きを阻害するペプチドには、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
2.不溶性食物繊維で腸内環境を整える効果

酒粕には食物繊維や食物繊維のように消化されにくいタンパク質が多く含まれています。
その中でも不溶性食物繊維は、便の量を増加させたり、腸内の善玉菌の割合を増やしたりします。
そのため便秘の解消が期待できます。
3.ビタミンB群で肌の調子を整える効果
ビタミンB群は水溶性で体内に蓄積されないため、日々の食事から摂取する必要があります。
ビタミンB1には糖質の代謝を促進する効果があり、肌荒れ防止が期待できます。
ビタミンB2には脂質の代謝を促進する効果があり、皮膚の健康を維持する働きがあります。
ニキビの予防が期待できます。
ビタミンB6にはタンパク質の代謝を促進する効果があり、皮膚を作る働きをしています。
免疫機能を正常に保つ役割があります。
4.酒粕のおすすめは生食!レシピ紹介
酒粕は、なるべく熱をかけないで食べることで多くの効能を活用できます。
なぜなら酵母やビタミン類は熱に弱く壊れてしまうからです。
しかし注意してほしいのは、酒粕にはアルコール分が約8%含まれていることです。
そのため子供、妊娠中の方や運転をする人は注意が必要です。
熱をかけてアルコールを飛ばすことで誰でも食べることが出来るようになります。
煮込んで作る甘酒や粕汁ももちろん美味しいですが、今回は効能を全て活用できる熱をかけない酒粕を使ったレシピを2つ紹介します。
4-1酒粕カナッペ

酒粕を水または日本酒でペースト状にしたものとクリームチーズを混ぜ合わせたらカナッペのペーストが完成です。
バケットにトマトやサーモンと一緒に乗せれば華やかですし、カナッペペーストにナッツやドライフードを混ぜてディップするもの楽しいと思います。
4-2酒粕バナナミルク

バナナと牛乳と酒粕をミキサーにかけてスムージーにします。
健康的で手軽に作れるドリンクです。
牛乳の代わりに豆乳を使用したり、蜂蜜を入れて甘くしても美味しいです。
酒粕の種類と保存方法
酒粕はもろみを圧搾してできた搾りかすのことで、固形のものになります。物は同じですが、板状になっているものとそれをバラバラに崩したものがあります。どちらもスーパーマーケットや酒造会社で購入ができます。
保存方法は冷暗所ならば3ヶ月常温保管が可能ですが、冷蔵庫保管が望ましいです。長期保管する場合は冷凍庫での保管が可能ですが、アルコール分の揮発と水分の蒸発でぱさぱさとした感触になってしまうため、自然解凍後少量の日本酒に浸すと美味しく食べることができます。風味が落ちてしまうため保存は1年以内がおすすめです。
5.まとめ
酒粕には日本酒を作る過程でできた様々なペプチドや、食物繊維やビタミンが豊富に含まれています。
これらの働きによって、冷え性改善効果、アレルギー体質の改善効果、血糖値上昇抑制効果、便秘改善効果、肌荒れ防止効果が期待できます。
アルコール分に注意は必要ですが、生で食べることで多くの効能が活用できるためおすすめです。
本記事で紹介したものはあくまで効能が期待されるものであり、酒粕を食べることで必ず病気が治るという事ではございません。
バランスの良い食事を心掛けつつ、ぜひ酒粕を使った料理も取り入れてみてください。



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