鰹節の削り器って似たような商品がいろいろあって迷いませんか?
鰹節の削りたてを食べたくて、いざ買おうとしても、どれを選んだらいいのか悩みます。ここでは実際に10台の削り器で鰹節を削り、プロの目で決めた人気の鰹節削り器を選びました。
調理道具としての削り器を選ぶポイントは、
- 安全に削れる
- 鰹節が簡単に削れる
- 身近に置きたいデザインである
この3つの条件が非常に重要です。このポイントに絞って人気の削り器からおすすめの1台を紹介します。
料理をワンランクアップさせるために、安全に きれいに削れて 長く使える削り器はどれか?
徹底比較して、一番人気の1台をご紹介します。
目次
1.イチ押しは「かつおぶし削りオカカ」
1-1 かつおぶし削りオカカ
かつお節削りオカカの最大の特徴は「安全に削れる」ということです。
「削る仕組み」が画期的です。
削り器といえば、大工道具のカンナを逆さにして下に削り節の受け皿があるという構造で通常は長四角の形をしていますが、おすすめのかつおぶし削りオカカは違います。
上部のハンドルが目を引きます。一見鰹削り器とは思えない変わった形をしています。数年に前にモデルチェンジがあり、デザインがより洗練されました。
1-2 お勧めの理由
1-2-1 安全性
かつおぶし削りオカカの最大の利点は「安全性」です。鰹節を器具で押さえて削るため、刃でケガをする心配はありません。鰹節を削っていくと当然小さくなりますが、小さくなった鰹節でも安全に削れるのはありがたいです。その上、刃が三か所あるため短い時間で多くの量を削ることができます。
鰹節は下の図のようにセットします。(以下のモデルは旧タイプですが、構造は同じです)
青三角印を下に押して鰹節を固定させつつ、上部のハンドルを右回りに回します。
こちらが鰹節をセットしたところです。▽部分を手で押さえつつ、ハンドルを回すと下の受け皿に削り節がたまる仕組みです。
底面の面積が大きいために安定感があり、ぐらつくこともありませんでした。

ハンドルを回すと刃がついた円盤が鰹節に当たり、鰹節を削り取ります。かつおぶしけずり器オカカは器具で鰹節を押さえつけるため、削り刃はもちろん鰹節にも手を触れなくてすむので、ケガの心配は全くありません。

一般的な鰹削り器は大工道具のカンナとほぼ形は同じです。むき出しの削り刃に手で鰹節を当てて削るのでうっかりすると、手を削ってしまう恐れがあります。そのため軍手などを着用するにしましょう。
1-2-2 簡単に削れます
1センチほどの幅の削り刃が5枚。それが3か所計15枚あるので、効率よく削れます。また、ハンドルを回す動作は誰でもできるので、初めての人でも同じ状態の削り節が簡単に削れます。
削り花は同じ幅で削れています。サイズは小さめですが、軽くカールしてかわいらしいです。形ががきれいにそろっているので、「ほうれん草のお浸し」や「冷ややっこ」などのトッピングに最適です。
上手に削るために、鰹節を抑える力を最初は弱くします。ハンドルの回し始めは重いのですが、その後はスムーズに回せます。ハンドルの動きが安定したら鰹節を強く押すのが、コツですね。
2. その他の人気商品9選
2-1 台屋 鰹削り器
形がきれいです。落ち着いた印象でデザイン的に選ぶならこれがおすすめです。
底面には滑り止めがついます。また、高さが低いので、削っていてずれることはありません。安心して削れます。
木をくりぬいて作られた受け部分は外見同様、温かみのある美しい仕上がりです。
削り器のすべての角に丸みを持たせ、削り節の受け皿も温かみを感じさせる作りでので、削りたてをそのままテーブルにおいても全く違和感はありません。
この削り器の良さは見た目だけではありません。
削り花は一番薄く削れました。
説明用紙に重ねるとその薄さは一目瞭然です。下の文字が透けて見えます。出荷時に刃の調整をしてあるとのうたい文句通り、最初の一削りから「シャー」と心地よい音をたてて削れます。
2-2 貝印「かつおぶしけずり器」
削り器の素材はふたと削り節を受ける部分が、プラスチックできていて、一見華奢な印象ですが、削りの実力は確かです。ただ、プラスチックのふたはぴったりはまっていて、どこから外していいのかわかりにくく、戸惑いました。
外見を裏切るようにカンナはずっしりと重く、本体にぴったり収まっています 。刃のできばえも、いかにも容易に削れそうな雰囲気を感じます。さすが刃物メーカーで有名な「貝印」の実力を見る思いがします。
どの削り器にもいえることですが、削るときは矢印の方向に、手首に力を込めて削りましょう。
削り花は一番美しく削れました。削る作業もなめらかにすすみ、いつまでも削っていたい気持ちになります。
削り器の高さが低く、底面に滑り止めがついているので削っているときにもぐらつきません。
削り器の向こう側が開いていて、花を取り出すときは削り器を逆さにして滑らすように落とします。カンナをつけたままでもできますが、削り刃でケガの恐れがあるので、カンナをはずして取り出したほうが安全です。
2-3 コンパクト型 鰹節削り器 鰹姫
削り節の受け皿は、使わないときはカンナ刃のふたになります。カンナ部分以外はすべてプラスチック製で水洗いができ、いつも気持ちよく使えます。全体に小ぶりなので、わずかなスペースでも収納できて、キッチンが整理できます。
削り器の幅が狭いので片手で容易に押さえられ、削り器がグラグラしたりずれたりしません。
鰹節に対して力が加えやすいので、きれいな削り花ができます。また、滑り止めもついているのでかわいらしい見た目よりは「使える削り器」になっています。
2-4 けずりっ子
(社)日本鰹節協会の推奨商品だけに 本体はずっしりと重さがあり、威厳を感じます。
その秘密は重厚なカンナ刃にあります。国内有数の刃物の産地新潟県三条市の熟練職人の手によるもので、刃の幅は同じですが、厚みの違いは一目瞭然です。

カンナ以外は 新潟県加茂市の桐ダンス職人が白桐を組んで作っています。もし削りかすが残っていても虫が寄ることもありません。
- 鰹節の種類
- 削り方
- 削った後の手入れ方法
ていねいな取扱説明書がついています。初心者には安心ですね
付属品一式です。
底面に滑り止めがついています。滑り止めがあることは安全に削るための必須条件です。削る作業が不安なくできます。削る動作に無理は生じません。
削り花は薄めに削れます。
2-5 替刃式 木製かつ箱 匠
本格的に削る人には最適です。
表面はていねいに塗装されており、引き出しの金具もデザイン性があって上品なつくりになっています。
全体に大ぶりで、替刃もついているのはこの製品 替刃式木製かつ箱 匠 だけです。
削り節の受け皿は引き出しになっているので、削り節の取り出しが簡単です。
削り器の幅が広いので、削り器に手を添えて削ることができます。また、底面には滑り止めがついており、そのうえ重さもあるので削っている最中にずれることはありません。
削り花もご覧の通り、きれいに削れています。
2-6 味一番鰹削り器

削り節を受ける部分が引き出しになっているので、削り具合を確認するのが簡単です。
削り節を受ける皿はプラスチック製です。使った後水洗いできるので、衛生的です。
2-7 木製 かつ箱
実はこの削り器は前項の「味一番鰹節削り器」のサイズ違いです。
左側の木製かつ箱はLサイズ
味一番鰹節削り器はMサイズ
Lサイズは削り器に高さがあるので、非力な女性は削り器は押さえるのに慣れが必要です。
2-8 鰹節削り箱(ケヤキ風)
品名通り表面はケヤキを思わせる様な木目や色です。
民芸品のような趣きの外見です。
削り節は写真のように気持ちよく、きれいに削れました。
削り節を受ける部分が引き出しになっているので、削り具合を確認するのが簡単です。
試してみたこの削り器がたまたまそうなのでしょうか、カンナの部分と本体のサイズが合わずカンナが前後にぐらぐらしてしまいました。
2-9 極ミニ鰹箱
手のひらに載るほどのかわいらしいサイズです。
名前もミニですが、削り花もミニです。
削り面の面積が狭いのでちょっとだけ削る場合にはいいですね。
3. まとめ
そもそも鰹節の削り器は江戸時代に発明され、明治時代に普及したといわれています。いろいろな形状の削り器が販売されていますが、カンナで削りその下で削り節を受けるという仕組みは変わっていません。
その中でかつおぶし削りオカカは画期的な発明だと思います。
調理器具の使い勝手がいいと、料理のできばえが映えるのはもちろん 毎日お料理をする人にとって、気持ちよく調理できますね。
効率が優先されがちな現代では調理器具としての「鰹節の削り器」は買う機会は少ないと思います。だからこそ慎重に選んでいただきたいと思います。
パック入りの削り節も手軽ですが、削りたてのおいしさは格別です。力がなくても上手に削ることができ、ケガの心配もない削り器で本当の鰹節を味わってください。
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