出汁をとるといったら、煮出してとるイメージがありますが、ドリップで出汁をとるというやり方もあります。
ドリップして出汁をとると、煮出して出汁をとったものよりきれいで苦味、雑味の出ない香り豊かな出汁をとることが出来ます。
そこで本文本記事ではドリップで出汁をとる方法、ドリップでとった出汁のおすすめ用途について紹介していきたいと思います。
1.ドリップした出汁は透明感があり、香りが豊か
ドリップした出汁は、煮出すのと比べ、より香りが豊かで苦味、雑味の少ない濁りの無い透き通った出汁をとることが出来ます。
写真 左がドリップでとった出汁、右が煮だしてとった出汁
写真の出汁はどちらも鰹節と水を同じ量にしてとっています。比べてみるとドリップで取った出汁の方が透き通った色をしています。また、香りもドリップした出汁の方が強いです。
しかもドリップで出汁をとるのが少量であれば比較的短時間で終わるので、時短にもつながります。
そんな多くのよい特徴のあるドリップした出汁を実際に作ってみたいですよね。
そこで次の章ではお家でできるドリップで出汁をとる方法を紹介していきたいと思います。
2.ドリップで出汁をとる方法
出汁は、コーヒードリッパーを使えば簡単にドリップして取ることが可能です。
そこで、今回はコーヒードリッパーを使ったドリップ出汁の取り方を紹介します。
①準備するもの
・コーヒードリッパー
・コーヒードリップ用フィルター(ドリップ用の物であれば何でも可)
・ドリップした出汁を受ける用の容器(受けれれば何でも可)
写真左からフィルター、出汁受け用の容器、コーヒードリッパーです。
②フィルター内に出汁を取りたい食材をいれ、ドリッパーにセットする。
この時に削り節であればそのままフィルターに入れても良いですが、昆布やしいたけをドリップしたい場合はミキサーで粉末状にしてからもしくは粉末状の製品をフィルター内にセットするようにしましょう。
また、削り節をミキサーで破砕すればフィルター内に多くの入るため、多めの出汁を作る場合は細かくしてからドリップする事をおすすめします。
※昆布やしいたけをドリップする場合はできるだけ細かく、粉末状にしないとうまくドリップできないため、手間やむずかしさを考えると自分で細かくするよりも粉末状の製品を使うことをおすすめします。
写真のようにドリッパーとフィルターをセットします
③セットしたドリッパーに約60℃のお湯を注ぐ
セットしたドリッパーにお湯を注いでいきます。この時に、ドリップする対象全体にお湯が染み渡るように回しながら注いでいきましょう。
お湯は60℃程度でドリップすると雑味が出にくいのでおすすめです。
60℃のお湯を作るには沸騰したお湯に同量いかないくらいの水を混ぜるとだいたい60℃になるので参考にしてみて下さい。
④お湯を注いだら受けの容器に出汁が落ちてくるのを待つ
お湯を注いだら出汁が落ちてくるのを待てば完成です。
今回は350mlの出汁を作るのに約70秒かかりました。
一般的に煮出すと10~15分かかるので煮出してとるのよりも速いです。
出汁が出てくるのを待つときにドリップ対象の物を絞ったり押し込んだりするのは雑味や濁りが出る原因になるためやめましょう。
また、一度ドリップした原料をもう一度使って出汁をとるのは香りが落ち、風味が損なわれてしまうのでお勧めはしません。
使い終わった原料はフィルターごと捨ててしまえばよいため、後処理も簡単でおすすめです。
写真のように受けの容器に出汁が溜まっていきます
3.ドリップでとった出汁のおすすめ用途
ドリップで取った出汁は香りが豊かで苦味、雑味の少ない濁りの無い透き通った出汁をとることが出来ます。
しかし、どんな料理に使用するのがいいのかという疑問が出ると思います。そこでどんな料理に使用するべきかというおすすめ用途を紹介していきたいと思います。
ドリップでとった出汁は濁りが少ないという特徴があります。そのため、見た目が大事になってくる料理に使用するのが適しています。
例えば味噌汁、お吸い物などの汁物。つゆが比較的に薄いうどんやそば、鍋などに適していると言えるでしょう。
また、ドリップでとった出汁は雑味が少なく、風味が豊かになります。そのため、比較的に薄味で、出汁の風味を最大限に活かしたい料理に適しています。
例えば、炊き込みご飯、茶碗蒸し、卵焼きなどの料理です。
このようにドリップでとった出汁は、見た目に濁りがほしくない料理や、出汁の風味をより活かしたい比較的に薄味な料理に適していると言えるでしょう。
4.まとめ
ドリップでとった出汁はより香りが豊かで苦味、雑味の少ない濁りの無い透き通った出汁をとることが出来、しかも少量であれば出汁がはやくとれるので時短にもつながります。
そこで、今回はドリップで出汁をとる方法を紹介しました。コーヒードリッパーとフィルターがあればお湯を注ぐだけで簡単にドリップした出汁を取ることが出来ます。
ドリップでとった出汁は濁りがすくないためお吸い物などの汁物やつゆが比較的薄いうどん、鍋などの見た目が大事になる料理や、雑味の少なさや香りを活かせる炊き込みご飯などの薄味な料理に適しています。
この記事を参考に、是非ドリップした出汁を活かして料理を作ってみて下さい。
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