【ご飯の炊き方】炊飯器・鍋・土鍋の使い方と美味しくする10のコツ

初めてご飯を炊く人も、いつもご飯を炊いている人も、参考になるようなおいしいご飯の炊き方をご紹介します。

基本的な炊き方から、炊飯器・鍋・土鍋別の炊き方まで紹介しますので、手順をみていただければ、失敗なく、おいしくご飯が炊けます。

基本的な炊き方は、炊飯器・鍋・土鍋のどれにも共通しますので、はじめに見てくださいね!
ポイントは、(1)お米をピッタリと用意する事、(2)最初の水はたっぷり、素早くかき混ぜてすぐ捨てる事、(3)しっかりと研ぐこと、

 他にも、ちょっとしたひと手間でご飯をおいしく炊くコツ10選や、お米を炊くときの疑問にもお答えします。


目次

1.基本的なご飯の炊き方

1-1.お米を計量カップぴったりに用意

お米を必要な分量用意します。
お米用の計量カップを使ってピッタリにします。

※箸などで、すり切り一杯、しっかりと計ります。

1-2.たっぷりの水で素早くかき混ぜ水を捨てる

ボールにたっぷりの水を用意します。

米を一気にいれて、
さっと素早くかき混ぜ、すぐに水を捨てます。

最初のヌカの臭いが移らないようにする為です。

これを、23回繰り返します。

最後に水をよく切ります。
ざるを使えば、手早く確実で、おいしさが増します。

※素早く混ぜます。お米は、研ぎ初めに水を吸収しやすいといわれていますので、最初にでるヌカの臭いが移らないようする為です。
※お水にこだわる場合は、ここでおいしい水を使うのがおすすめです。ミネラルウォーターを使うのなら軟水のお水を選びます。

1-3.米を手でしっかりと10回~20回かき混ぜる

さきほどの水を切った、米を、手でしっかりと同じ方向に10回~20回かき混ぜます。

※新米は、やさしく混ぜます。古米はしっかりと混ぜます。
古米は、新米より若干、古米臭があるので残らないようにする為です。

水を加えて、白く濁った研ぎ汁を捨てます。

これを、23回繰り返します。
研いだ水が、透明にならなくても大丈夫です。

最後に、しっかりと水を切ります。

1-430分~2時間ほど水に浸す

春から夏なら3060分程度、秋から冬なら60120分ほどの浸水時間が目安です。

米は浸水されると透明感のある米粒から徐々に真っ白に変わります。

下の写真のように全体が白濁したら浸水できています。

浸水してあるお米はふっくらおいしく炊けます。

1-5.計量した水を入れる(水の量の目安)

お水は、お米の1.11.2倍が目安です。
(無洗米は、1.3倍です。米1カップあたり、大さじ12杯程度水が多めとなります。)

1合を炊くとき】
お米:1合(180ml150g)
お水:1カップ(200ml

2合を炊くとき】
お米: 2合(360ml300g)
お水: 2カップ(400ml

3合を炊くとき】
お米:3合(540ml450 g)
お水:3カップ(600ml

1合=お茶碗2杯程度

注意:お米を計る炊飯器用のカップと、調理用のカップは大きさが違います!

炊飯器用のカップは、180ml(cc)
調理用のカップは、200ml(cc)

炊飯器用のカップで計って、水が少なすぎた!ということがないようにしましょう。

また、グラムで計る場合は、お米1合は150gに対し水は200gです。
お米は、水とは体積が違うので気を付けましょう。

1-6.炊飯器または、鍋に火をかけてご飯を炊く

炊飯器は、セットしてボタンを押します。
鍋や、土鍋は、コンロに乗せて火をつけます。

以上が基本的な、ご飯の炊き方です。

つづいて、「炊飯器」、「鍋」、「土鍋」の道具別の炊き方を紹介します。


2.炊飯器でのご飯の炊き方

炊飯器の場合は、水に浸さなくても自動的に浸水するので、研いだらすぐに炊き始めても大丈夫です。

また、炊きあがったら蒸らす必要はありません。
浸水から蒸らすところまで、すべて自動でやってくれます。

ご飯を炊く前の準備は、同ページの上部、「基本的なご飯の炊き方」と同じです。

2-1.計量した水を加える

計量した水を加えたら、炊飯器にセットして、ボタンを押します。

※炊飯窯の水のメモリを利用しても大丈夫です。
※炊飯器の場合は、水につけておく必要はありません。

炊飯器が、自動でやってくれます。
「早炊き」する場合は、30分~2時間ほど水に浸すとふっくらします。

2-2.炊きあがったら混ぜる

炊きあがったら、ご飯をふんわりとかき混ぜます。

一番おいしい時間です。

※炊きあがってから、蒸らす必要はありません。
蒸らすまでを炊飯器が自動でやってくれます。


3.お鍋でのご飯の炊き方

鍋は蓋が重いものがあれば、そちらを選びます。
蓋が軽いとブクブクと湯気がでて、水が飛んだり、温度が下がってしまい味がそこなわれます。

ご飯を炊く前の準備は、同ページの上部、「基本的なご飯の炊き方」と同じです。


3-1.中火にかけて沸騰させる

コンロに鍋をおき、中火にかけて沸騰させます。
(少ない量(12合)の場合は、弱火にします。)

3-2.沸騰したら蓋を開けて、かき混ぜる

沸騰したら蓋を開けて、軽くかき混ぜます。

そのあと、蓋をして弱火にします。

※かき混ぜることで、炊きムラがなくなり、なべ底も焦げにくくなります。
※おこげを作りたい人は、かき混ぜません。

3-3.目安の時間を過ぎたら、火からおろして1015分蒸らす

目安の時間を過ぎたら、火からおろして1015分蒸らします。

※蒸らした方がふっくらします。また、鍋にこびりつきにくくなります。

弱火にする時間の目安:

2合:15分
2.5合:16分
3合:19分
4合:22分

1合の場合も、弱火(一番の弱火)で15分は加熱したいですが、焦げ付きそうなら10分程度にします。

3-4.しゃもじでさっくりと混ぜる

さいごに、しゃもじでご飯をつぶさないようにさっくりと混ぜます。
ごはんの余分な水分が飛び、鍋の中の炊きむらがなくなり、均一な炊き上がりにしてくれます。


4.土鍋でのご飯の炊き方

炊飯用の土鍋でも、お鍋用の土鍋でもどちらでも炊けます。

炊く容量だけ気を付けたほうがよく、炊飯専用は推奨されている量を上限として炊き、普通の土鍋は炊きあがりの容量が6〜7割以下となる分量を炊くのが吹きこぼれにくく、炊きやすいと思います。

ご飯を炊く前の準備は、同ページの上部、「基本的なご飯の炊き方」と同じです。

4-1.中火にかけて沸騰させる

コンロに鍋をおき、中火にかけて沸騰させます。
(少ない量12合の場合は、弱火にします。)

4-2.沸騰したら蓋を開けて、かき混ぜる

沸騰したら蓋を開けて、軽くかき混ぜます。
そのあと、蓋をして弱火にします。

※かき混ぜることで、炊きムラがなくなり、なべ底も焦げにくくなります。
※おこげを作りたい人は、かき混ぜません。

4-3.目安の時間を過ぎたら、火からおろして1015分蒸らす

目安の時間を過ぎたら、火からおろして1015分蒸らす

※蒸らした方がふっくらします。また、鍋にこびりつきにくくなります。

弱火にする時間の目安:

2合:15分
2.5合:16分
3合:19分
4合:22分

1合の場合も、弱火(一番の弱火)で15分は加熱したいですが、焦げ付きそうなら10分程度にします。

【おこげをつけるには】

おこげを作りたいときは、最後に2030秒ほど中火にかけます。

4-4.しゃもじでさっくりと混ぜる

さいごに、しゃもじでご飯をつぶさないようにさっくりと混ぜます。
ごはんの余分な水分が飛び、鍋の中の炊きむらがなくなり、均一な炊き上がりにしてくれます。


5.炊くときの、おいしくなるコツ10選!

5-1.ご飯をおいしく炊く時間と温度

沸騰までが10分程度、沸騰後、98℃以上で20分程度がごはんをおいしくする時間と温度です。
米を炊くことで、米でんぷんが糊化し、食べごろになる為です。

沸騰までが10分程度になるように調節するとおいしくなります。

水に氷を加えたり、冷たい水で炊くなど工夫します。
氷を使う場合は、水の量を減らして、ぴったりになるようにします。

沸騰してから15分程度でごはんが炊け、蒸らしの最初の5分程度も含めて20分程度98℃以上になるといいです。

引用: Iおいしいご飯の炊き方 釜の中の温度変化

5-2.昆布を一切れ入れる

昆布を一切れいれると旨味が出ます。

昆布は表面の白いよごれを清潔な濡れ布巾などでふいてから入れます。
昆布の雑味が減り、旨みがでます。

5-3.酒を少々加える

ご飯を炊く前に、酒を少々加えると、ふっくらと甘みがでます。

1合に対して大さじ1程度が目安です。

日本酒の種類によっては香りがすることもありますので、お酒の香りが苦手な方は量を少なめしてください。
炊くときにの過熱でアルコール分が飛びますので、お子様でも問題なく食べることができます。

5-4.みりんを少々加える

みりんを少々加えると、みりんの香りがふわっとし、甘みがまします。

1合に対し大さじ1/2程度をいれてからご飯を炊きます。
みりんの香りが苦手な場合は、減らします。 

5-5.備長炭を入れて炊く

炭を入れて炊くと、水道水のカルキ臭や、米のヌカ臭さを炭が吸着します。
また、炭のミネラル分が米にでて、炊き上がりに粘り気がでておいしくなります。

煮沸消毒した竹炭や備長炭をお米の上にのせてからご飯を炊きます。
お米5合に対し、100g程度の白炭1本または竹炭35片(20gほど)です。
炊きあがったら、備長炭は取り出します。

使用後は、毎回タワシで洗ってしっかり乾燥させておくと次回もおいしく炊けます。時々煮沸消毒します。 

5-6.サラダオイルを少々加える

炊く前に、サラダオイルを少々加えると、油がご飯の粒をコーティングしてくれるため、つやがでて、混ぜた時もかるく、お米一粒一粒の離れがよくなります。

お米2合に対して小さじ1杯程度で十分です。普通のご飯と比べて重めに感じる人もいるようですので、量を調整してください。
そのままでもおいしいですが、カレーにもよく合います。おむすびは握りにくいです。 

5-7.にがりを加える

炊く前に、にがりを加えると、マグネシウムが加わるので、つやがでて、ふっくらしたごはんになります。

炊飯前に、1合に対して12滴加えます。
冷めてもかたくなりにくいのでお弁当にも利用しやすいです。 

5-8.はちみつを少量を加える

はちみつを、入れて炊くと、甘みがでてふっくらとご飯が炊けます。

はちみつの中のアミラーゼが、お米のデンプンを分解して糖にするので、ご飯そのものの甘さが引き出されます。
お米二合に小さじ1杯分程度のはちみつを入れご飯を炊きます。 

5-9.もち米を混ぜる

もち米を混ぜて炊くと、古いお米に粘りと香りがでて、上等のごはんになります。

米:もち米が、91位で炊くとおいしいご飯になります。
もち米の割合が多いほど、もち米が多くなりますので、好みで炊いてください。

もち米は、普通のお米より水の量が少ないので、割合が多ければ水の量を減らします。

手元にもち米が余っていたら、ぜひお試しください。

5-10.塩を加える 

塩分を入れるとご飯に甘味がでます。天然塩なら、さらにミネラル効果も期待できます。

お米2合に対して塩ひとつまみです。

お塩ならどこのご家庭にもあるので、手軽に試せます。


6.お米を炊くときのQ&A

6-1.少量(1合)でおいしく炊くには?

少量でご飯を炊く場合は、冷たいお水から炊く、氷を入れるなど、沸騰するまでの時間をできるだけ稼ぐといいです。また、鍋で炊く場合は、最初は弱火にするなどの火加減を調節します。

ご飯は、沸騰まで10分程度になるように炊くとおいしくなります。

6-2IHで炊きたい

IHで炊く場合は、「3.お鍋でのご飯の炊き方」と同じです。

6-3.鍋で炊きたいけど、蓋がない!

片手鍋など、鍋に蓋がない場合は、アルミホイルで代用します。

アルミホイルを2重にして、隙間がないようにしっかりと押さえます。 

6-4.電子レンジで炊きたい

ご飯を炊く前の準備は、同ページの上部、「基本的なご飯の炊き方」と同じです。

1)大きめの耐熱ガラスボールに米と水をいれて、大きめの皿でふたをする。(ラップの場合は端を開けておきます)
2)電子レンジ500w10分加熱。

1合の場合は、電子レンジ強(500W)で10分程度加熱
2合の場合は、電子レンジ強(500W)で12分程度加熱

3)電子レンジ弱(150200W)で10分加熱
4)できあがり2分くらい前から様子を見て、沸騰して、ぶくぶくしてきたらとめる。
510分蒸らしたら、混ぜて出来上がりです。

蒸らすときに温度が下がらないようにタオルなどを巻いておくとふっくらします。 

6-5.無洗米で炊くコツ

無洗米と精米用の炊き方の違いは2点です。

1)肌糠をあらかじめ取り除いているから基本的にはお米を研ぐ必要がありません。

ただし、水を入れて白く濁るようなら12回軽くゆすぎます。

2)水を精米用より多くします。

無洗米は、水が1.3倍です。精米用より米1カップあたり、大さじ12杯程度水が多めとなります。

6-6.急いで炊きたい

急いでいるときには「お湯研ぎ+10分保温法」をお勧めします。

1)触ると「ちょっと熱いかな」と思うくらいのお湯で米を研ぎます。
2)そして保温ボタンを押して10分から15分おいてから、早炊きボタンを押す。

※鍋を使う場合は、(1)の後で、10分から15分おいてから、火にかけます。

(参考文献/現代農業2004年12月号・農文協)


まとめ.

お米をつけておく時間や、炊きあがりまでの温度・時間に気をつけて炊けば、おいしいご飯が炊けます。
手順を参考にしていただければ、毎日のご飯がおいしくなります。

おいしく炊くコツでちょっと、ひと手間かければ、味が落ちたお米も、再び、ふっくら香るご飯に早変わりします。

是非、お試しください!

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