「糸がきってどうやって使うの?」
結論から言うと、糸がきは料理を上品に盛り付けたい時に使われます。
家庭でよく使われるのは、花かつおといった大きな削りや、破砕品と言われる、細かくサイズを調整されたものでしょう。
一方、糸がきは家庭料理で使われることはあまりなく、日本料亭やお寿司屋さんで使われることが多いです。
今回は、糸がきの特徴を説明し、なぜ糸がきが使われるのか、そして、削り節の種類によってのどのような違いがあるのかを解説していきます。
この記事を読んで糸がきの理解を深めて下さい。
目次
1.糸がきとは、何を削ったもの?
糸がきとは、かつお節やまぐろ節を糸状に細長く削ったものです。
1-1.糸がきの特徴
糸がきの特徴は、削りの花のボリューム感があり、料理に少しトッピングするだけで、料理の見栄えが良くなることにあります。
糸がきは、細長く少しくねくねとした形状をしており、削り節同士の間に空間が出来やすいので、ボリューム感を出すことが出来ます。その為、他の削り節よりもトッピングに向いています。
1-2.糸がきをおすすめする料理メニュー
おひたしは最も適した使い方です。
糸がきは、日本食と相性がいいです。よく使われるのが、おひたしや酢の物、お漬物、煮物、冷奴など。なかでも、料亭などで最初に出てくる、おひたしはおすすめです。
糸がきは小鉢にトッピングする際、少量でも細長い糸のような形状が料理の上にフワッとした質感で飾り、料理の邪魔をすることなく、色目のコントラストと華やかさでお料理を引き立てます。
おひたしは野菜の素材の味や、だしの味を味わう料理です。素材の味を邪魔せず、ほどよく味わいを料理に加え、見栄えを良くする糸がきは、おひたしのと相性が最も良いといえます。
以上のように、他の削り節にもそれぞれトッピングとしての良さはありますが、見栄えのためのトッピングでは「糸がき」がおすすめです。そして、その「見栄えの良さ」が料亭などでトッピングとして糸がきが使われる理由となっています。
2.糸がきを使うことで他の削り節と比べて料理が映える!
糸がきは料理の見栄えをよくするための削り節とお話ししました。
では、具体的に他の削り節と見た目としてどのような違いがあるのか、また、かつお節とまぐろ節ではどのような違いがあるのかを説明します。
2-1.糸がきと他の削り節の見た目の違い
糸がき
破砕品
花かつお
上記の写真は、里芋の煮物に各削り節を同じ量ふりかけたものです。
糸がきは、ご覧のようにバランスの良いトッピングになっています。料理にアクセントをつけると共に、少量でもボリューム感を持たせ、踊るようなイメージを与えてくれます。
破砕品は、存在感は控えめですが、料理に色目のアクセントをつけてくれます。
花かつおは、大きな形状が、料理にボリューム感を持たせ、削り節の存在感を強く主張します。
2-2.糸がきはまぐろ節血合抜きがおすすめ!
まぐろ節糸がき(血合抜き)
かつお節糸がき(血合抜き)
まぐろ節血合抜きがおすすめな理由は、見栄えの良さと色目で、お料理に化粧をしたようなイメージになるからです。
かつお節とまぐろ節の色目の違いがおわかりでしょうか。かつお節はやや赤色傾向に対して、まぐろ節は白色系です。この違いが料理の見栄えに違いがでてきます。青物のおひたし、なすの煮びたしなど白色系が映えることからまぐろ節の糸がきが料理人に使われる理由です。
3.鰹節のプロがおすすめする、糸がき3選!
私がおすすめする、糸がきを販売する3社をご案内させていただきます。選んだ理由は、貴重なまぐろ節原料を扱う数少ない企業であり、高い販売実績と品質があるからです。また、各社使いやすい少量のパック製品となっており、無駄にすることがありません。是非ご覧ください。
3-1.ちきり清水商店
2gX6袋×5個
通販サイト: http://www.chikiri1782.com/fs/chikiri/fushi/6142
3-2.にんべんフーズ
20g×1袋
通販サイト:https://shop.ninben.co.jp/
3-3.ヤマキ
16g×5袋
通販サイト:amazon.co.jp (https://www.amazon.co.jp/ref=nav_logo 「ヤマキ 糸がき」で検索)から購入可能
4.まとめ
糸がきは料理を華やかに飾るトッピングとしてお料理にお化粧をする削り節なんです。
種類もかつお節とまぐろ節があることがおわかりいただけましたでしょうか。同じ糸がきでもプロの料理人が選ぶ、色味の良い「まぐろ節の血合い抜き糸がき」がおすすめです。
あなたの作る美味しい料理を更に見栄えのある綺麗なトッピングで是非、糸がきを使ってみてください。
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