鰹節のカロリーは低い?弊社で鰹節のカロリーを測定してみた結果

普段の食事で見かける鰹節ですが、カロリーは意外と気にしていない方が多いのではないでしょうか?

鰹節は実は低カロリーな食材です。

1回に食べる一般的な量の鰹節のカロリーは約11kcal、だしでは約4.8kcalとカロリーは低いです。思っていたより低カロリーだなと感じられたのではないでしょうか?

しかし、カロリーだけに目を向けていると思わぬ落とし穴にはまってしまう恐れがあります。今回は鰹節のカロリーと注意点についてご紹介致します。


1.鰹節のカロリーについて

鰹節は高カロリーというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、鰹節は低カロリーで健康的な食材です。

1-1 花かつおのカロリーと使用量

花かつおのカロリーは「1gで約3.7kcal」です。

冷奴、お好み焼き、サラダ、たこ焼き、かつお節ごはん、やきそば、やきうどんなどトッピングに使用される鰹節は一般的に3g~10g程度です。

「ひとつまみ」、親指・人差し指・中指の指3本でつまんだ分量が約3gなので、1~3回分で約11kcal~37kcalです。

例えば、スーパーなどで良く見られる使いきりサイズの小袋パックの鰹節。冷奴にかけたり、納豆に混ぜたりとちょっとしたトッピングにとても重宝しますよね。その小袋パックの鰹節は1袋約3g入っています。

こちらのカロリーは約11kcalです。

鰹節3gの写真
「ひとつまみ」の参考写真①
「ひとつまみ」の参考写真②

1-2 だしのカロリー

だしのカロリーは「100mlで約3kcal」です。

かつ丼、味噌汁、お吸い物、そば、うどん、おでん、煮物などの味を支えるだし。

一般的に鰹節のみでだしを取る際に使用する量は水1000mlに対して30gです。

濃くしても鰹節の使用量は約80gまでです。

1000mlでだしを取ると5人分相当の約800mlのだしが取れます。

「ひとつかみ」、片手でふんわり軽くつかめる分量が約11gなので、3~7回分で約108kcal~288kcalですが、だしを取った後の花かつおは濾してしまうので、だしのみのカロリーは24kcal~64kcalです。

しかし、1000mlの水を使用してだしを取った場合、だしは約800ml取れますが、これはお吸い物やお味噌汁のだしの約5人分の分量になりますので、1人当たりでは約4.kcal~12.kcalです。

また、昆布や干し椎茸など他の食材と一緒にだしを取る際には半分の15g程度を使用するレシピが多く見られます。

鰹節15gの写真
鰹節30gの写真
鰹節80gの写真
「ひとつかみ」の参考写真①
「ひとつかみ」の参考写真②

1-3 節のカロリー

鰹節は1本(約300g相当)で1068kcalのカロリーがあります。

効能-1

しかし、鰹節には種類があります。「荒節」(あらぶし)と「本枯節」(ほんかれぶし)です。簡単に説明致しますと荒節は鰹を煮て燻したもの。

本枯節はそれらに食用のカビをつけ、鰹の水分を吸い上げてより旨味と栄養を凝縮させたものです。食用カビの作用により、生の鰹の約3倍の栄養価になると言われています。

荒節(あらぶし)
本枯節(ほんかれぶし)

スーパーなどで販売している場合、違いは商品についているラベルでわかります。

「かつおけずりぶし」は荒本を、「かつおぶしけずりぶし」は本枯節を削った物になります

ラベルの写真(かつおけずりぶし)
ラベルの写真(かつおぶしけずりぶし)

実際に弊社で測定した栄養成分表によると荒節より本枯節の方がカロリーは低いという測定結果が得られたので、特にカロリーを気にする方は本枯節をオススメします。

栄養成分表(荒節)
栄養成分表(本枯節)


2.食べ過ぎると体に悪影響があるの?

カロリーについては先に説明した通り、普段の食事の中ではそこまで神経質に心配する必要はありません。

しかし、「カロリーは気にしなくていいのか、それなら安心!」と安易に考えて、カロリーの摂取量の許す限りたくさん鰹節をトッピングして食べたり、だしを取る際に必要以上にたくさん鰹節を入れたりと適量を超えて食べると体に悪影響を及ぼす可能性がありますので注意が必要です。

それは鰹節には他の食材と比べてプリン体が多く含まれているからです。

2-1 プリン体の影響

プリン体を過剰に摂取し続けていると「痛風」と呼ばれる関節が腫れて激痛を伴う病気にかかってしまう可能性があります。

次の表はだし取りによく使用される食品のプリン体の含有量になります。

鰹節・干し椎茸・乾燥昆布の代表的なだし取り食材の中で、鰹節が1番プリン体の含有量が多いです。

上記の表にあるように、鰹節には100g中に493mgのプリン体が含まれており、鰹節1本(約300g相当)では1479mgにもなります。

プリン体は食品100g中に300mg以上含まれていると、その食品はプリン体含有量が多いものであると判断されています。

また、プリン体の1日の目安摂取量は400mg以下とされています。(「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」参照)

鰹節はカロリーの面から考えると例え100g食べても356kcalで、ポテトチップスのようなお菓子1袋に満たない程度のカロリーですが、プリン体の面から考えると100g食べると493mgなので、プリン体の1日の目安摂取量400mg以下を大幅に超えてしまいます。

そのため、過剰摂取は健康を害してしまう可能性があります。

鰹節のプリン体については「鰹節にも含まれるプリン体とは?注意すべき病気と4つの予防方法」で詳しく解説しているので参考にしてください。

2-2 鰹節の摂取量について

鰹節が体に悪影響を及ぼす可能性があるのはあくまで『食べ過ぎた時』です。

ごく普通に鰹節を使用して食事をしていれば、鰹節からカロリーやプリン体を過剰摂取してしまう心配はありません。

例えば、小袋パックの鰹節(1袋約3g)ではプリン体は約14.8mgです。仮に一日三食鰹節の小袋パックを使用したとしてもプリン体は約44mgです。

トッピングに使用する数g、鰹節を使用した一般的なだしを使った味噌汁やお吸い物ならば1日数杯程度は何も問題ありません。

もしプリン体を気にする方は鰹節だけでなく、他の薬味と組み合わせたり、だしを取る際には、鰹節+干し椎茸、鰹節+昆布など他の食材と一緒にだしを取ったりすれば、プリン体の量も鰹節のみ使用した場合と比べて少なくなり、相乗効果により旨味もぐんと増すので他の食材との組み合わせを考えながら料理をしてみるのもおもしろそうですね。


3.他の食材との比較

鰹節と一緒に見かける薬味や他の調味料のカロリーを比較してみます。

それぞれ100g中のカロリーと1回に使用される目安量を一覧表にした物です。

鰹節のカロリーが特別高い訳ではありません。

調味料と一緒に使用する際は鰹節よりも「調味料のかけ過ぎ」に注意が必要です。

【参照・引用元】
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)(文部科学省)」「カロリーSlism」


まとめ

このように鰹節は低カロリーだということがお分かり頂けたと思います。

また、鰹節は過剰摂取すると健康を害する恐れがありますが、過剰摂取するほど食べるのは現実的ではないので安心して食べることが出来るということもお分かり頂けたと思います。

ぜひ日々の食事に鰹節を取り入れておいしく健康的な食生活を送って下さい。

業務用サイト-トップページ

鰹節をご使用されるあなたの「あんな風にしたい、こんなふうにしたい」という想いを叶える為に、丁寧にお話を聞く事を大切にする会社です。

こんな悩みはありませんか?

  • 大量の削り節が必要だけど対応してもらえるかな?
  • 安定的に供給してもらえるかな?
  • 自社商品を開発してみたけど、出汁感が少しだけ薄いのでもう少し濃くならないかな?
  • 製品のトレーサビリティの証明書原産地証明書は出してもらえるのかな?

味だけでなく、メーカー、仕入れ担当者、営業、品質管理などで、ご要望は様々です。トレーサビリティの証明書原産地証明書や、大量発注など、様々な思いを叶えます。

鰹節の専門アドバイザーがおりますので、お気軽にご相談ください。

無料Ebookプレゼント

家庭でも実践できる!
うま味が凝縮された
美味しい和食料理を作るための全知識

ebook

「もっと美味しい和食を作りたいけど、
なかなかコツが掴めない」と
悩まれていませんか?

和食は繊細な味付けが肝となりますが、そのコツがわからないと悩まれる方は驚くほど多いものです。

特に日本人である以上は美味しい和食を当たり前のように作れるようになりたいと思いますよね。

本冊子では、かつお節の専門家として長く和食に携わってきた私たちが、全ての日本人に知っていただきたいと考える

  • うま味を7〜8倍に引き上げる食材の組み合わせ
  • 素材のうま味を最大限引き出すだしの取り方
  • 「花かつお」と「かつお厚削り」の取り入れ方の違い
  • 誰でも実践できる温かみある和食特有の味付けのコツ

など、美味しい和食を作るための全知識を35ページに渡ってわかりやすくまとめました。
ぜひ、本冊子の知識をもとに美味しい和食を作ってみてください!

コメント

うま味が凝縮された
美味しい和食料理を作るための全知識
うま味が凝縮された
美味しい和食料理を作るための全知識