だしだけで煮て料理になるの?
そもそも美味しいの?
だし煮と聞くとそんな風にイメージする人は多いと思います。
しかしだし煮は素材の味をそのまま味わうことができ、
とってもヘルシーで体にも優しい料理なんです!
実はだし煮には、素材の味を引き立たせることと
手間がかからないという大きな2つのメリットがあります。
だしに含まれる旨味成分と素材本来が持つ旨味が
合わさることで素材の味をさらに美味しくさせることが出来るのがだし煮なんです。
この記事では、だし煮とは何なのか解説し、
さらにだし煮のおすすめのレシピをご紹介したいと思います。
ぜひ今晩のご飯に一品添えてみて下さい。
1.だし煮の2つのメリット
だし煮とはその字のごとくだしで食材を煮ることです。
そしてだし煮には次の2つのメリットがあります。
①素材の味を引き立たせる
だし煮はほかの料理のように多くの調味料を使わないため、
食材が持つ、食材本来の味をそのまま楽しむことができます。
また鰹だしにはイノシン酸が多く含まており、
人参やアスパラガスなどにはグルタミン酸が含まれいるため
煮る食材の旨味と組み合わせることによって旨味の相乗効果をもたらします。
そのほかにも昆布だしではグルタミン酸が多く含まれており、
イノシン酸を多く含む食材を昆布だしで煮ることで鰹だしと同様に旨味の相乗効果が期待できます。
②手間がかからず料理が簡単
だし煮はだしで食材を煮るだけなので
作る際に手間がかからず、忙しい時などでも簡単に作ることができます。
では次にだしの種類ごとの特徴や相性の良い食材をご紹介します。
2.鰹だしには野菜、昆布だしには鶏肉がおすすめ
今回は各だしと食材(根菜類、葉物類、鶏肉)で比較を行いました。
検証方法は3人で試食し、評価を行いました。
おすすめは鰹だしとニンジンなどの根菜類と、昆布だしと鶏肉です。
どちらも食材本来の味を引き立たせ、さらに旨味をより感じられると思いました。
またサバだしですがどの食材とも相性は悪くはありませんが、
風味が強く、食材本来の味よりもだしの味が強くなってしまうので、
だしを楽しみたい方は作ってみてください。
2-1.鰹だしと食材の相性
食材 | 相性 | コメント |
根菜(にんじん、大根など) | ◎ | 素材本来の味に加え旨味を多く感じる |
野菜(ほうれん草、玉ねぎなど) | 〇 | さっぱりとした風味 |
肉類(鶏肉) | 〇 | とてもあっさりとした味 |
2-2.昆布だしと食材の相性
食材 | 相性 | コメント |
根菜(にんじん、大根など) | △ | 野菜本来の味が薄くなる |
野菜(ほうれん草、玉ねぎなど) | △ | 野菜本来の味が薄くなる |
肉類(鶏肉) | ◎ | 鶏肉の旨味に加え昆布だしの旨味もよく感じる |
2-3.さばだしと食材の相性
食材 | 相性 | コメント |
根菜(にんじん、大根など) | 〇 | だしの旨味をよく感じる |
野菜(ほうれん草、玉ねぎなど) | 〇 | だしの旨味をよく感じる |
肉類(鶏肉) | 〇 | ガツンとした旨味がある |
では最後に実際のだし煮のレシピをご紹介します。
3.だし煮のレシピ(鰹だし)
今回はだし煮で最も一般的な鰹のだし煮をご紹介します。
だし煮をさらに楽しみたい方は昆布だしやそのほかのだしを使ってみてください。
準備するもの
・水 400ml
・鰹節 20g
・野菜(人参、大根、ほうれん草)
・鶏肉
①まず食材を切ります。人参は食べやすい短冊切りにします。
また大根はだしが染み込みやすいように十字に切れ目を入れます。
↑表面に十字に切れ込みを入れる
②だしを準備する
だしの取り方はこちらを参照→URL
沸騰させずに80℃くらいでだしをとる。
③食材を煮る
食材を入れる順番ですが、大根や人参など時間のかかるものから入れていきます。
また煮る時も中火くらいでだしが沸騰しないように注意してください。
↑大根は約10~15分ほど煮る
④盛り付けて完成。
今回は食材の味を引き立たせるだし煮をご紹介しました。
とってもヘルシーで美味しいだし煮をぜひあなたも試してみてください。
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