美味しい味噌汁を作る時には「出汁」が大切です。しかし、毎日鰹節や昆布から出汁をとると考えると時間も手間もかかって大変ですよね。加えて、市販の出汁だと塩分や化学調味料も気になってしまう…そんな出汁について悩みがある方は自家製の粉末だしがおすすめです!「自家製だと時間や手間も多そう…」と感じるかもしれません。この記事では簡単に20分で作れてしまう自家製粉末だしの作り方を紹介します。
目次
1.自家製粉末だしの作り方
普段、使っている出汁の材料をミキサーで粉末にしていくだけです。スーパーやネット通販では最初から粉末になっている鰹節もありますので、より簡単に作りたい方は粉末から始めるのがおすすめです。鰹節や煮干、昆布、干し椎茸、小エビなどいろいろありますが、おすすめなのは鰹節と昆布と椎茸の3種類です。この3種類で自作のだしパックの作り方を紹介します。
1-1準備するもの
・ミキサー
・計量器
・だしパック袋
・スプーン(大さじ)
・お皿
・保存容器(ジップロック)など
・鰹節、乾燥昆布、乾燥椎茸 1ヶ月分作る場合(鰹節15g)(昆布7.5g)(7.5g)
1-2 自家製粉末だしの素を作る手順
①鰹節(薄削り)を用意して粉末にする
・まず、鰹節の薄削りは大きいので、ミキサーを使用して細かくします。大きな薄削りの状態だとだしパックに入れずらく、他の材料とブレンドしたときに混ざりにくいといったデメリットがあるのでできるだけ細かくしていきます。
・だしがらとして料理に使用する場合でも、細かくした方が調理しやすいです。
②昆布を粉砕する
続いて昆布を細かくしていきますが、昆布は市販の物でも硬い物が多いので、鰹節と同様にミキサーを使用して細かくします。
・昆布は長さがあり、ミキサーにそのまま入れることが難しいため、調理用のハサミで切るか手で細かく折ってから使用します。
・昆布は完全には粉末状にせず、チップ状にすることがポイントです。鰹節のように細かく粉末状にしてしまうとえぐみやとろみが出やすくなってしまいます。
・完成品になります。ミキサーで粉砕している途中で中身を確認し、大きい物だけ取り出して丁度いい粗さでストップしながらやるのがおすすめです。
③干し椎茸を粉砕する
続いて干し椎茸を粉末にしていきます。干し椎茸はメインの味を出すわけではなく、隠し味として少量混ぜ合わせる使い方がおすすめなので、軸を手で取り除いて完全に粉状にします。
・椎茸の軸を取り除き、ある程度の大きさに手で割いてからミキサーに入れて粉末にしていきます。
・鰹節と同様にしっかり粉砕していきます。
これでだしパックの素の完成です。
1-3 だしぱっくの素を混ぜて100均のお茶パックに詰める
・どの料理にも使える万能だしパックを作るには1Lの水に対して、薄削りの粉砕15g(大さじ4杯)、昆布の粉砕5g(約大さじ1/2)、干し椎茸の粉砕5g(約小さじ1)でだしパックを作るのがおすすめです。だしパックの素材の組み合わせとして「かつお節単体」でパックを作らずに、「動物性と植物性」の素材を組み合わせることがポイントです。この組み合わせは料理科学の定説で、「かつお節×昆布」「かつお節×椎茸」といったように組み合わせて出汁取をすると感じるうまみが倍増します。
・みそ汁のだしを作るには・・鰹節薄削りの粉砕10g(大さじ2杯と1/2)、昆布の粉砕5g(大さじ1/2)がおすすめです。粉末になった出汁は味が薄く思われるかもしれませんが、粉出汁は見かけによらず、少量でもしっかりとした味が出せます。
・これで自家製だしパックの完成です。使用する場合は鍋に水を入れ、沸騰させずにだしパックを入れてから強火で沸騰させます。最初から沸騰したお湯の状態でだしパックを入れると風味が失われていくため、水の状態から入れるのがオススメの使い方です。
1-4 だしパックの保存方法
・だしパックができれば、ジップロックなどの袋にまとめて冷蔵保存か冷凍保存をしてください。冷凍であれば2~3ヶ月は保存可能、冷蔵なら1ヶ月です。注意点としては粉末だしは水分を含むと固まってしまい、使い辛くなってしまうことがあります。キッチンでは常に水を使用する場なので水分が入らないように保存しましょう。
・ジップロックがない場合や材料を分けて保存したい場合は容器などに入れて保存しましょう。おすすめの保存方法は乾燥材や、マカロニ、米粒などと一緒に入れると湿気を吸収してくれます。
2.自家製出汁の保存方法
・だし汁は傷みやすく、常温では日持ちできません。だしパックと同じ冷蔵か冷凍の保存をする必要があります。
・冷蔵保存する場合
・約6日は持ちますが2日ほどで風味が落ちてきます。なるべく早く使い切りましょう。
・冷凍保存する場合
・約1ヶ月保存できます。しかし、冷蔵保存と同様に時間と共に風味が落ちてきますので、2週間以内に使いきるのがおすすめです。
・注意点、ポイント
・保存する時は必ず出し殻は取り除きましょう。特に昆布は10時間以上浸けたままにすると粘りが出てきてしまいます。
・冷蔵保存でプラスチックの容器は出汁の香りが付きやすいので、気になる方は、ガラスの容器で保存するのがおすすめです。冷凍保存の場合はフリーザーバッグに入れて保存すると、次回使用するときに必要な分だけ割って出汁を使用することができます。
2-1 出し殻の保存と使用方法
・まだ味と栄養が残っている出し殻は捨てずに活用することができます。しかし、一度に使う出汁の量が少ない場合、使い道に困ると思います。出し殻はある程度の量になるまで保存をし、まとめて利用するのがおすすめです。ただ、出し殻は傷みやすいので早めに冷蔵庫か冷凍庫に入れる必要があります。
・鰹節の出し殻
・一番だしを取った鰹の削り節は、冷ましてから水分を絞ってラップに包み、ジッパー付きの保存袋に入れましょう。冷蔵で2~3日、冷凍だと1ヶ月保存できます。
・昆布の出し殻
・昆布の出し殻は水気を切って、空気が入らないようにラップで包むか、ジッパー付きの袋の保存袋に入れます。冷蔵だと2~3日、冷凍だと1ヶ月保存できます。
・出し殻レシピ
・おにぎり
・昆布の出し殻を細かく刻み、鰹節の出し殻、揚げ玉、青ネギを混ぜ、醤油やめんつゆで味付けをします。焼きおにぎりもおすすめです。
・炊き込みご飯
・昆布の出し殻、人参、油揚げ、鰹節の出し殻などを米と一緒に炊飯器に入れ、白だし醤油、みりんを加えて炊きます。
まとめ
今回は誰でも簡単に作れる自家製粉末だしの記事を紹介させて頂きました。
スーパーやネットで気軽に購入できるだしパックですが、自分で作る本格的な出汁を楽しむことも良い体験になると思います。
1人でも家族でも簡単にだしパックが作れますので、是非この記事を参考にしてください。
コメント