「鰹節の賞味期限っていつまでだっけ?」
「あれ?いつのまにか鰹節の賞味期限が切れてる・・・」
こんな経験ないでしょうか。料理をする時に使うタイミングが無くて、ついつい長く保管してしまったり賞味期限の管理についても適当になってしまったりなんてことありますよね。
結論からお伝えすると、鰹節の賞味期限は1年です。ただし鰹節と言っても、スーパーで売られているような「削り節」と贈答用として扱われるような節(塊)の2通りがあります。そしてこの2通りで賞味期限が異なります。
そこで、この記事では削り節と節の2通りの賞味期限について解説していきます。
また、すでに賞味期限が切れてしまった場合の対処法についても紹介していきます。
この記事を読んでいただければ、手元にある鰹節を安全に取り扱っていただけると思います。
目次
1.鰹節は削り節も節も賞味期限は1年
基本的には、賞味期限は1年です。ただし、「開封後」の削り節については、1ヶ月の賞味期限となります。
賞味期限は製造元が「おいしく食べられる」と判断した期間に対して余裕を持った日付としています。保存方法や保存期間により「削り節」と「節」の状態が大きく異なってきます。ここでは、その2つについて説明します。
1-1.鰹節(削り節)の賞味期限は1年
未開封と開封後の賞味期限について説明します。
①未開封時の賞味期限
「未開封時」の賞味期限は、1年です。削り節は、「未開封」で保管がされていればおいしく食べられます。ただし「冷暗所」での保管が条件となります。
35℃以上だと削り節の痛みが早くなります。賞味期限はそういった条件下での設定はされているものの、「冷暗所」であれば更に安心して安全に食べることができるのでお勧めします。
②開封後の賞味期限
「開封後」の賞味期限は、1ヵ月です。開封後はなるべく早く消費する。なぜなら、あまり長い時間をかけて保管した「開封後」の削り節は、健康を害する恐れがあるからです。1ヵ月以上経過すると、削り節から「カビ」が生えてくる可能性があります。「カビ」が発生すると変な「匂い」がして、食べるとお腹をくだしたりする危険があります。だからこそ、1ヵ月以内に消費することをお勧めします。
1-2.鰹節(節)の賞味期限は1年
開封後という条件でも賞味期限は1年です
節の状態のものは、削り節に比べて開封後でも空気に触れる面が非常に少なく、酸化しにくいです。その為、開封後でも空気に触れさせないような保存条件下であれば数年間の保存が効いたという実例もあります。それでも、賞味期限は1年と決まっているので1年以内に使い切るようにしましょう。
①未開封時の賞味期限
真空パックなら「常温」で1年、そのまま袋詰めなら「冷暗所」で1年の賞味期限です。各メーカーによって賞味期限の設定は様々ですが、削り節にくらべ「節」の場合は酸化による「風味」「色」の劣化がしにくいという特徴があります。なので削る前であれば空気に触れる表面積が小さく酸化しにくい為、賞味期限は1年としておけば間違いないです。
②開封後の賞味期限
「節」の状態であれば開封後も賞味期限は1年です。ただし、条件として空気に触れさせないようにしておくことが重要です。先程の説明にもあったように「節」は、空気に触れる表面積が小さく酸化しにくいです。空気に触れなければそれだけ傷みにくくなります。ラップを巻いて冷蔵保管を行い、適切な管理を行えば2年以上もったという実績もあります。ですから、ちゃんとした保管条件を守り、保管することで1年の賞味期限で良いと言えます。
2.賞味期限切れの鰹節は食べても大丈夫!?
賞味期限が切れていても、味は落ちるが、大丈夫です。結論で言えば「異臭」と「カビ」がなければ食べられるということです。ただし、異臭がしたり、カビが生えている鰹節を食べると健康を害する恐れがあるので要注意してください。
3.食べれる状態の鰹節の見分け方
ここでは、鰹節を食べる前に本当に食べられる状態なのかを確認する方法を紹介します。
①鼻で匂いを確かめる(つーんとした匂いや酸っぱい匂いがしないこと)
ひとことで言うと鰹節の香りがしないようならやめたほうが良いです。鰹節自体はもともと香りが印象的な食品です。甘くて香ばしい香りがするようであればおいしく食べられる状態であります。
➁目で「カビ」が生えていないことを確かめる(削り節が青くなっていた、糸を引いていたらNG)
私たちが普段食べている鰹節は「本枯れ節」という鰹節が使用されています。「本枯れ節」はもともと食べても体に悪影響しない良性カビをつけて作られていますが、後から発生した青カビは食べたら健康を害する恐れがあります。見分け方としては上の写真のような鰹節が青くなっていたり、糸を引いていたら危険です。もし見つけるようなことがあれば絶対に食べないようにしましょう。
4.鰹節(削り節)を長持ちさせる保管方法
使用分だけを開封したら使い切りの小分けにして密閉冷凍保管しましょう。理由はカビが発生する要因「水分」「温度」「空気」「栄養」の4要素を断つために密閉冷凍保管が有効だからです。容器は身近にあるものならタッパーとかラップがおすすめです。ただし、密閉と言っているくらいですから、一つの容器を冷凍庫から出したり、しまったりするのは「結露」が発生して「水分」と「空気」を与えてしまい余計に悪くなるのでやめてください。その為、保管方法として小分けでの保管をおすすめしています。
5.鰹節(塊)を長持ちさせる保存方法
ラップで巻いて冷蔵保管しましょう。理由はカビが発生する要因「水分」「温度」「空気」「栄養」の4要素を断つために密閉冷凍保管が有効だからです。また、冷蔵庫の奥で保管するようにしましょう。理由は、手前に置いておくと冷蔵庫の開け閉めにより、ラップ内の温度差により「結露」を起こし、「水分」が「節」について腐敗して痛めてしまう恐れがある為です。
まとめ
開封した後は早く使い切ることをこころがけたいですが、鰹節の節はもともと水分が低いために、適切な管理を行えば2年以上もつ保存食です。削り節も冷蔵庫で密閉すれば開封後1か月はおいしく食べられます。鰹節の状態を見極めて、上手に保存して、いつでもおいしい鰹節を安心して楽しみましょう。
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