みそ汁一杯分の味噌の量は 大さじ1/2です。
湯気のたった暖かいみそ汁。ふーふーしながら、だしのきいたやさしい味わいのみそ汁を飲むとほっとしますね。
こんなになじみの深いみそ汁ですが、外食だったりよそのお宅でいただくと味が濃く感じたり、逆に薄く感じたりすることありませんか?
味の感じ方は人それぞれですが、基本のみその量は1人前当たりおおよそ「大さじ1/2」
目安で作りましょう。
もしこの目安で味が薄く感じるのなら、舌が濃い味に慣れているのかもしれません。健康な体のためには塩分を控えるのがたいせつです。
今回は適切な塩分量でおいしいみそ汁ができるような工夫もあわせてご紹介します。
目次
1. みそ汁 みその量は1人前大さじ1/2
みそ汁入れる味噌の量はだし汁みそ汁椀に八分目を1人分として一人前大さじ1/2です。重さにすれば8g。見た目の目安は大粒のブドウの大きさです。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると食塩摂取の推奨値は1日7g前後となっています。この数値に沿った塩分濃度にするためにはみそ汁1杯当たり味噌は大さじ1/2でつくりましょう。
1-1 1人前のみそ汁を作るには
みそ | 大さじ 1/2 |
だし汁 | 120cc(みそ椀八分目) |
具材 | 手のひらに軽く1杯 |
味噌に含まれる塩分量は上下幅がありますが、塩分量11%のみそを使ったとしておよそ0.7%濃度のみそ汁ができます。
みそ 8g⇒ 8g × 塩分濃度 11% ⇒ 塩分 0.88g
0.88g ÷ 120㏄ = 0.73%
参考資料:
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」2020年度版 https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
日本人の食事摂取基準(2020年版)主な改訂ポイント
https://healthy-food-navi.jp/?post_type=search&p=4404
1-2 味噌量 人数分の早見表
*大さじ 15㏄ *みそ汁椀はおよそ250㏄としての目安
2. もしも、薄く感じたら「うま味」をプラス
基準の味付けされたみそ汁を食べて「味がうすい」と感じる方は濃い味付けに慣れてしまっているかもしれません。その場合は味噌を足さずに鰹節などの「うま味」を追加しましょう。
2-1 かつおなどの削り節をひとつまみ追加
みそ汁の味が薄く感じたときは「鰹節」を一人当たり一つまみ鍋に入れてひと混ぜしてください。鰹節のイノシン酸をはじめとする「うま味」が塩味(えんみ)を補って満足できる味になります。
2-2 牛乳でも食べ応えアップ
他にも意外ですが、牛乳を1人前当たり大さじ1杯程度加えても同じ効果があります。
牛乳に含まれる脂肪分がコクを、グルタミン酸の「うま味」がみそと溶け合って食べ応えがアップします。
2-3 顆粒だしの場合
味の薄さを解消するのならば、顆粒だしを加えるのも一つの方法です。
しかし、顆粒だしにはうま味成分だけでなく食塩が含まれています。結局、塩分量が増えてしまいます。
顆粒だしを加えるのならば味噌を足した方が味噌の栄養成分を摂取できるのでお勧めします。
3. もしも、濃く感じたら
みそ大さじ1/2の量でみそ汁を作って味が濃く感じた時使っている味噌に含まれている塩分量を確かめてみましょう。
味噌の塩分量は袋の裏に記載されている「栄養成分表」からわかります。
味噌の塩分量は味噌の種類によって千差万別です。
大さじ1/2の量は一般的な塩分11%の味噌の場合です。製品によっては塩分量15%の味噌もありますので、濃く感じたらだし汁またはお湯を加えてうす味を心がけましょう。
4. まとめ
「みそ汁をつくる時は『一人前大さじ1/2』」が習慣になると食べ物本来の味を感じることができて、食生活全体が改善されて成人病の予防にもなります。
味噌にはさまざまな栄養素が含まれ、体に良い成分をたくさん取り入れることができます。
しかし一般的に汁物をいただくとどうしても塩分の摂取が多くなってしまいます。
また、自分はうす味好みだと思っていても、意外と塩分を取っている場合もあります。
みそやしょうゆなどの調味料以外にも加工食品にも塩分は含まれています。スーパーやコンビニで買うときには袋の裏面を見て塩分量を知っておくのもいいかもしれません
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