あなたはふんわりと美味しい卵入り味噌汁の作り方を知りたいとお考えではありませんか?
美味しい卵入りの味噌汁には、卵を溶かずに入れる場合と、溶き卵にしてから入れる場合があります。
どちらの卵入り味噌汁を作るにしても美味しい味噌汁にするには“味噌を入れたあと”に卵を入れることが重要です。
味噌汁の作り方として、
①だしを沸かす
②味噌を入れる
③たまごを入れる
④弱火で加温する
この手順を踏まえて作ることが重要です。
卵は熱を加えると卵の成分であるタンパク質が固まってしまいます。ですから、だしを沸かした後に味噌を入れ、その後に卵を入れて弱火で加温することが重要なポイントなのです。
・ふんわり卵の味噌汁は、弱火で2分程度の加温
・食感がしっかりとした卵入味噌汁は弱火で3分程度の加温
と覚えておけば、いつでも美味しい卵入り味噌汁が楽しめます。
ここでは、卵入り味噌汁の作り方と卵入り味噌汁のレシピについておはなしいたします。
1.おいしい卵入り味噌汁を作るポイントは、“味噌を入れたあと”!
卵入りの味噌汁を作る時、味噌汁に卵を入れるタイミングは、“味噌を入れたあと!”がおすすめです。
卵は熱を加えすぎると卵に含まれるタンパク質が固まり、卵そのものが固くなってしまいます。ですから、だしを沸かした後に味噌を入れ、最後に卵を入れるのがポイント。そして卵を入れた後は、味噌汁を沸騰させないのがおいしい卵入り味噌汁を作るコツです。
沸騰させない理由は、卵が固まりすぎてふんわりとした食感を損なってしまうことと、味噌汁に酸味が出てしまうこと、“あく”が出てしまうことが挙げられます。
卵を入れてから弱火で2分程度を目安に温めると卵のふんわり食感を楽しむことが出来ます。
また、卵の食感をしっかりとさせたい場合は、弱火で3分程度の加温をおこなうと黄身まで火が入り、食感がしっかりとした卵入味噌汁が出来上がります。
1-1.卵は温度で固さが変わる
卵は加熱させると固まる性質があります。
これは、卵のタンパク質が熱を加えることでタンパク質に含まれるアミノ酸の構造が崩れてしまい、固まる性質があるためです。
また、卵には「黄身」と「白身」がありますが、加熱によって固まる温度が異なります。
・黄身が固まる温度:65℃から固まり(ゲル化)はじめ、70℃から75℃で固まる
・白身が固まる温度:62℃から固まり(ゲル化)はじめ、80℃で固まる
卵白は固まり始める温度帯は低いのですが、完全に固まるまでには温度差があります。
黄身の固まり始めは卵白よりも高いですが、完全に固まる温度は卵白よりも低い温度で固まります。
この熱凝固の温度差を利用して、卵の食感をしっかりとさせたい場合は、弱火で3分程度の加温をおこなうと黄身まで火が入り、食感がしっかりとした卵入味噌汁が出来上がります。
半熟卵として味噌汁を楽しみたい場合は、卵は味噌を溶いた後に入れ、卵を入れた後も過熱しすぎないことが、ふんわりとした食感を生み出します。
たまごの卵白にゲル化が始まっている様子
2.卵の入れ方でいつもの食事が更に美味しくなる
卵入り味噌汁と言っても、卵を溶かずに入れる場合と卵を溶いた溶き卵風の味噌汁があります。
どちらもお味噌汁との相性は抜群ですが、食卓に並ぶお総菜によって使い分けするといいでしょう。
例えば、夕食などの味がしっかりとしたお総菜には卵を溶かない味噌汁
朝食などのさっぱりとしたお惣菜には溶き卵風の味噌汁
などです。
卵入り味噌汁を作る前に一緒に食べる食材に合わせて作ってみましょう。
2-1 半熟たまごとほうれん草の味噌汁レシピ
卵入り味噌汁を作る際、ふんわりとした食感の半熟卵の味噌汁には味が濃い野菜との相性がとても良いです。
ここでは、味がしっかりとした野菜の代表でもあるほうれん草入りの味噌汁を紹介します
⓵ほうれん草を水洗いする
②ほうれん草の根元を切り、5cm程度の長さに切る
③鍋にだしを沸かす。
④弱火にして、ほうれん草を入れサッと火を通す(茎の部分に火が通るまで)
⑤弱火のまま味噌を入れる
⑥味噌が溶き終わったら、ひと煮立ちさせる
⑦弱火にして卵を味噌汁の中にそっと入れる
⑧2分程度の加熱で完成
卵入り味噌汁を作る際に注意すべきポイント
・凝固温度に違いが出るため卵は常温に戻しておく
・卵を入れた後は、菜箸などでかきまぜない
2-2 口あたりが滑らかな溶き卵風味噌汁には、豆腐との相性が最高
溶き卵の味噌汁はどこかホッとする、優しい味わいのお味噌汁です。
溶き卵の味噌汁には食感がしっかりとした野菜よりも食感が柔らかな豆腐との相性がとても良いのです。
食欲が無いときや朝食の味噌汁としても最高です。
溶き卵と豆腐の味噌汁レシピ
豆腐には「絹ごし豆腐」「木綿豆腐」などがありますが、溶き卵入りの味噌汁には口あたりが滑らかな絹ごし豆腐をおすすめします。
①鍋にだしを沸かす
②豆腐をサイコロ型にカットする
③だしが沸いたら弱火にする
④味噌を溶かして、ひと煮立ちさせる
⑤弱火にして豆腐入れ、1分程度加熱する
⑥溶き卵を入れる
⑦弱火のまま1分程度
⑧完成
卵入り味噌汁を作る際に注意すべきポイント
・凝固温度に違いが出るため卵は常温に戻しておく
・溶き卵を入れた後、“あく”が出てきたらお玉で“あく”を取り除きましょう
4.まとめ
卵入り味噌汁には、卵を溶かずに入れる場合と、溶き卵にしてから入れる場合があります。
どちらの卵入り味噌汁を作るにしても美味しい味噌汁にするには“味噌を入れたあと”に卵を入れることが重要です。
また、食卓に並ぶお惣菜によっても使い分けすると、卵入り味噌汁の美味しさが引き立ちます。
今日の食卓に添える卵入り味噌汁の参考になれば、幸いです。
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