味噌汁に合うだしをお探しでしょうか?
今回は味噌汁に合うだしを徹底的に調査しました。
・混合だし(特におすすめ)
・かつおだし
・昆布だし
調査の結果、以上の3つを選んでいただければ
誰にでも美味しい味噌汁だと言ってもらえる味噌汁を
作ることができますよ。
主に、「香り」「味」「手間」の3つの基準で7種類のだしを
評価した調査結果がこちら
おすすめ順位 | だしの種類 | だしの香り (香りの強さ) | 手間が かからない | 作る時間 |
1 | 混合削りだし | ★★★★ | ★★★ | 20分 |
2 | 鰹厚削りだし | ★★★ | ★★★ | 20分 |
3 | 昆布だし | ★★★ | ★★★ | 25分 |
4 | だし入り味噌 | ★★ | ★★★★ | 3分 |
5 | 鰹薄削りだし | ★★★ | ★★ | 25分 |
6 | 鰯削りだし | ★★★ | ★★ | 25分 |
7 | 干ししいたけだし | ★★★★ | ★ | 360分 |
8 | 煮干しだし | ★★★★ | ★ | 45分 |
9 | だし無し味噌 | ★ | ★★★★ | 3分 |
「かつおだし」「昆布だし」は味噌汁に使われるだしの定番で期待通りの美味しさでした。
他にも、「煮干しだし」や「しいたけだし」を使った味噌汁も試してみましたが「だし」のインパクトが強すぎる為、味噌汁が「だし」の味に負けてしまうのであまりおすすめはできません。
そして今回、最も注目して頂きたいのが、定番のだしと飲み比べても、「混合だし」が最も美味しかったということです。
「混合だし」は、他のだしに比べて濃いだしを取ることができます。
ただ濃いだけでなく、旨味、上品な香り、深みのある味が丁度良いバランスで味噌になじむので味噌汁に負けない強い味わいを演出することができました。
「混合だし」が味噌汁に相性抜群の理由と「混合だし」で作る味噌汁の作り方も紹介していますので、この記事を参考にして、みんなが美味しい味噌汁だと言ってくれる味噌汁を作っていただけたらと思います。味噌汁に使うだしのオススメは混合だし!
目次
1.味噌汁に使うだしのおすすめは混合だし!
9パターンの味噌汁の中で一番のおすすめは、味に深みが生まれて、だしの風味が味噌汁に抜群に合う「混合だしで作る味噌汁」でした。
「混合だしで作る味噌汁」を選んだ理由は、だしの風味も感じられ、味噌の味もしっかりと味わうことができるからです。
美味しい味噌汁を作る為には「だし」と「味噌」この2つの相性がとても重要なことが今回の検証でわかりました。
1-1.混合だしの風味は味噌汁と相性抜群
混合だしで味噌汁を作ると「混合だし」が濃いので味噌の味に負けない「だし」を感じることができます。
混合だしはかつお、さばを基本として出来た混合削り節からだしを取っているのでそれぞれのだしを1度に味わうことができるし、
別々にだしを取る手間もかからないので、非常に簡単なので試してみる価値は充分にあります。
かつおだしと宗田鰹だしからは上品で濃厚な香りと深いコク
さばだしからは、のどに引っ掛かるような深みのある味と旨味
混合だし一つでこのどちらも感じることができるのでおすすめします。
1-2.混合だしに使う削り節は「かつお×宗田鰹×さば」がおすすめ
混合だしに使うおすすめの削り節は「かつお×宗田鰹×さば」の組み合わせです。
なぜなら「かつお×宗田鰹×さば」で取っただしには味噌汁に負けない風味を残しつつ、味噌の風味も感じることができる味噌汁にとって相性抜群のだしだからです。
混合削り節の定義として「2種類以上の節を混ぜたもの」というのが、日本農林規格(JAS規格)によって明確にされています。
混合だしの組み合わせは下記の5つです
・かつお×宗田鰹×さば
・かつお×さば
・宗田鰹×さば
・いわし×さば
・ムロあじ×宗田鰹
他にも組み合わせによっては多種多様となっています。
「混合削り」については以下のリンク先からも詳しい情報を知ることができるのでご活用下さい。
2.混合出しを使った味噌汁の作り方
まずは、美味しい味噌汁を作る前に知っておいて欲しい3つのポイントがあります。
①だしの煮出し時間を守ること
煮出し過ぎは風味を損ねたり、雑味がでるので注意
②味噌を入れたら沸騰させない
味噌汁にとって沸騰する直前が一番「香りが立ち」美味しい味噌汁を作ることが出来る
③具材ごとに下ごしらえをしておく
火の通りにくい物は先に入れる、煮崩れしそうな具材は完成する少し前に入れる
今回は、以上の3つのポイントを抑えた上で味噌汁を作っていきます。
味噌汁のだし取りには堅魚屋さんの「かつお×宗田鰹×さば」の混合削り節を使用しました
①水1,000mlに対し、混合削り節を40g程用意します
②水が沸騰したら火を止めて混合削り節40gをいれます
③混合削り節を入れたら弱火にしてフタをせずにそこから15分煮だしていきます
沸騰させない様に気を付けて下さい。泡が少しポコポコするくらいが目安です。
④15分待っている間に味噌汁に入れる具材の下ごしらえをしておきます
乾燥わかめは2g程度用意しておく
豆腐は、さいの目に切っておく
長ネギは小口切りなど好みのサイズに切っておく
その他の具材においても同様に好みのサイズに切っておく
⑤15分経ったらザルにキッチンペーパーをしき、削り節が入らぬように
濾したらだしの完成です
⑥あとは出来ただしを鍋に戻し、中火で沸騰させない様に、だしと具材を7分程煮たてていきます。
根菜(ジャガイモやゴボウなど)は火が通りにくいので先に入れておくと良いでしょう。
逆に豆腐や長ネギなどは煮崩れしやすいので⑦の火を止める少し前に入れます。
⑦具材に火が通ったら一度火を止めて、味噌を溶き入れ弱火で3分程煮ていきます。
味噌が具材とだしに馴染んだら完成です。
3種類の削り節を混合したタイプのだしで、強い旨みとコクのある味わい、
だしの香る美味しい味噌汁ができあがりました。
3.かつおだしと昆布だしもおすすめ
だしには様々な種類があり、それぞれに違った味わいや香りを感じることができます。味噌汁に合うだけではなく、
健康に良さそうな栄養素も多く含まれています。
混合だし以外の調査結果として「かつお厚削りのだし」、「昆布だし」も味噌汁に合うおすすめの内の一つでした。
3-1.かつお厚削りのだし
日本料理には欠かすことのできない王道のだしです。
主なうまみ成分はイノシン酸で、豊かな風味、旨味と上品な香りを味わえること大きな特徴です。
また、かつおだしに含まれる栄養素は脂肪燃焼率と代謝効率を上げる作用もあるらしいので健康面やダイエットにも効果を期待できます。
味噌汁と合わせた時の効果として一番感じることができるのが「香り」です。
更にかつおだし自体の味も強いので香りだけでなくほんのりとかつおの味も感じることができます。
3-2.昆布だし
昆布から取るだしはとても上品かつ、まろやかな味わいが大きな特徴です。
昆布は栄養面としても非常に高評価です。ヨウ素、ミネラル、食物繊維、カルシウム、フコダインが含まれており、
効果としては貧血や、抗ウィルスなどにも良いそうです。
味噌汁と合わせた時の効果として一番感じるのは「まろやかさ」です。
昆布だしを使った味噌汁を飲んだ時に舌触りがまろやかで喉に引っ掛かるようなとろみを感じることができます。
4.だし入り味噌を使う時に知っておきたい3つのポイント
味噌汁は「混合だし」で作ることをおすすめしますが、時間を使うのが惜しいという方は、
最近はだしが味噌に初めから含まれている「だし入り味噌」というものがあります。
だし入り味噌はそのままお湯に溶かして味噌汁を作ることができるので、だしを取る手間が無く簡単に作ることができます。
その上で知っておきたいポイントが3つあります。
ポイント① だし入り味噌を使えば「だし」は作らなくてもよい
味噌汁を作る時に「だし」は必要不可欠です。味噌のみで味噌汁を作ると味噌汁に全く味気が無いものになってしまいます。
しかし、だし入り味噌を使うことで、あらかじめ味噌の中に「かつお」「昆布」「あごだし」などが含まれていているので、
味噌汁を作る時にだしを取らなくても、だし入り味噌を溶かすだけで充分においしい味噌汁を作ることができるのです。
ポイント② 製品によって中身が違う
スーパーやコンビニなどに置かれているだし入り味噌はかつおや昆布のだしが入っているものが主流となっています。
メーカーによって含まれるだしの種類、配合や調理法は異なる為、だし入り味噌という名前であっても
全てが同じというわけではありません。
中にはコスパを重視したものから、少し値は上がるが、素材にこだわったものなど、様々なものが普及しています。
ポイント③ 味噌汁作りには液体タイプがおすすめ
液体タイプはだしをとる必要もないことはもちろん、味噌を溶かさなくても簡単にムラなく、混ぜることができます。
味の方もあらかじめ「だし」が含まれているので美味しい味噌汁を作ることができます。
使用量においても使いたいときに使いたい分だけ使うことができるので、とても使いやすいです。
味噌汁をだし入り味噌で作るなら液体タイプをおすすめします。
まとめ
味噌汁に使える様々な「だし」をいくつか紹介しましたが、結局のところ私のおすすめはやはり「混合だし」で作る味噌汁でした。
混合だしを一から作り、味噌汁を作ってみて、本格的にだし取りをしたものが他の作り方で作った
味噌汁に比べて断然おいしい味噌汁になることも今回の検証でわかりました。
だしの種類によっては手間のかかるものもありますが、手間を掛けた分、おいしい味噌汁になることには間違いありません。
数あるだしの中でも、味噌汁のだしのおすすめ「混合削りのだしを使った味噌汁」を是非お試しください。
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