ネットで見つけた人気の和食レシピも自分で作ると上手に盛り付けられない…。きれいに盛り付けているつもりでも見た目が今一つ…。こんな時ありませんか?料理は味はもちろんですが、見栄えもとっても大切ですね。
いくら味が良くても見た目がちょっと…では箸が進みません。心を込めて作ったからこそ「目」でも味わってほしいものです。
「料理本やお店のようにはできないわ」という人も
- 「彩り」
- 「器と余白」
- 「盛の高さ」
これら3つのルールと和食ならではの気配りをするだけでおしゃれな盛り付けができます。
3つのルールを取り入れて1日3回のいつもの食事をよりおいしくいただきましょう
目次
1. きれいな盛り付けのための3つのルール
上手に盛り付けるためには料理の状態をよく観察することが大切です。
いろいろな条件があっても、料理初心者でも3つのルールを守れば、よりおいしいそうな料理にできあがります。
- 彩り
- 器と余白
- 盛りの高さ
この3つさえ守れば手作りの料理をネットへも自信をもってアップできます。
1-1彩り → 赤・黄・緑 でメリハリをつける。
料理をおいしそうに見せるには「彩り」が大切です。そのためには「緑色」「赤色」「黄色」を使って料理を鮮やかに見せましょう。
和食は特に煮物は醤油の色がうつって茶色っぽくなりがちです。そこに「緑色」「赤色」「黄色」を加えるとメリハリがつき、美しい料理に変化します。ネットにアップする時にはこの3色がとりわけ大切です。必ず「緑色」「赤色」「黄色」の3色を入れてください。
ちなみに和食における基本色は「青(緑)・黄・赤・白・黒」の5色です。
<代表的な食材>
緑 : 青菜全般 さやいんげん グリンピース
黄 : 卵 ゆず カボチャ
赤 : にんじん えび 赤身の生魚 唐辛子
白 : 里芋 大根 れんこん
黒(茶) : 海苔 醤油煮汁 しいたけ
できあがった料理の色を観察して、「赤」「緑」「黄色」の3色をバランスよく効果的に加えて盛り合わせましょう。
1-2 余白を作る → 器の7割に盛る
器の料理を盛られていない部分を「余白」といい、無地の器の場合 器の3割の余白を残して料理を盛ると安定感のある一品になります。また、適度な余白は料理の取りやすさにもつながります。
大きなお皿にぽっつりと少しだけ盛ると温かみに欠けます。逆に器ぎりぎりに料理を盛るのも上品さが失われてしまいます。
なお、和食の器はほかの国に料理と違い器の素材、形、色は様々です。たとえば、絵柄の多い器の場合は絵柄を楽しむためにも3~4割の余白を取っても良いでしょう。一般的に余白の量が多いとエレガントな印象に、余白が少ないと素朴なイメージにつながるといわれます。
料理とそれを盛りつける器とのバランスはとても大切です。器の形や作り上げたい雰囲気に合わせて盛りの量を調整してみましょう。
1-3 盛りの高さ → こんもり盛る
高さを出して立体的に盛り付けるとおいしそうな料理に見えます。
特に浅い器に盛る場合は必ず山高に盛りましょう。
まず、土台になる食材を中央に置きます。
お箸だけでなく大ぶりにスプーンを使うと便利です。
高さを意識してこんもり盛り付けましょう
今回は一番上にユズをあしらいました。
2.和食ならでは裏ワザは「天盛り」にあり
和食の特徴は「もてなしの心」と「季節感の演出」にあります。それを表現する方法が天盛り(てんもり)です。
天もりとは 煮物や和え物を盛りつけた最後に「香りのある季節の野菜などを細かく刻んだり、すりおろしたりしたものを料理の頂点にのせること」です。天盛りをすることにより料理にみずみずしさが生まれ「香り」「彩り」「季節感」が加わります。
天盛りの主だった食材は
- ユズ
- 生姜
- シソの葉・花・実
- 葉ネギ・白ネギ
- 大根
いずれも細く刻んだり、おろし金でおろして使います。
天盛りはプロの板前にとっては「今まさに作りたてですよ」「天盛りがくずれないようにていねい扱っていますよ」とのアピールと言われています。
食べられる素材だけでなく、若葉や赤く色づいた葉っぱでも季節感が味わえます。
3. まとめ
大事な家族のために「もっとおいしくしなくては…」と毎日の食事のしたくに義務感を覚えていませんか?家庭での料理には料亭のように「この形にしなくてはならない」というような決まりはありません。
それでもよりおいしく見える方法を知っているだけで、食卓が華やぎ会話もはずみます。
忙しくてもできあいのお惣菜を盛り付けし直してテーブルへ並べても大丈夫です。
私は料理苦手だからとしりごみしないで、3つのルールを取り入れて盛り付けを楽しみましょう。
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