犬は鰹節が大好きです。私も家で犬を飼っていますが、おやつや留守番のご褒美としてあげています。ジャーキーやビスケットもあげていますが、鰹節の方が喜んで食べています。
犬に鰹節をあげても大丈夫か?と心配される方もいらっしゃいますが、食べ過ぎなければ安心してあげられるおやつになります。
実際に飼っている犬に鰹節をあたえあげながら紹介をしていきます。
目次
1犬に鰹節をあげても大丈夫
鰹節は安心して犬に与えて大丈夫です。鰹節の原料は、鰹だけですので、保存料や化学調味料等、余計な物が入っていません。
原料である鰹は特別に人間用とペット用で分けていません。作り方も一緒になります。衛生面や安全性も人間が食べる基準で作っていますので、同じ物になります。人間用の鰹節を犬に与えても問題はありません。
最近では、犬猫用の鰹節として塩分の少ない「減塩」タイプの鰹節も出ています。塩分を気にされる方は、人間用の鰹節ではなく減塩タイプを選んでお使いください。
減塩タイプの鰹節は、鰹の冷凍保存の仕方や、漁獲地を限定することで塩分の量を比較的低く抑えている商品になります。
もともと鰹節はそれほど塩分の高い食品ではないので、少量ずつであれば人間用の鰹節をあげても問題ありません。
注意点として、加工した鰹節(味を付けた鰹節)や、顆粒だしは、調味料が入っていますので与えないようにしてください。
鰹節は栄養素の高い食品になります。下記が鰹節の栄養素の表になります。

栄養素は体に良い影響を与えますが、与えすぎは逆に病気になりますので、与える量を守ってください。

犬に与える鰹節の量は、商品、会社によって異なります。裏の表示をみて、適度な量を与えてください。エサとしてではなくおやつとして考えてください。
犬は体重によって与える量の設定が違っていますので、裏の表示通りに与えていれば問題ありません。ただし、体調が悪かったり、病気がある場合はお医者さんに相談してから与えるようにしてください。
2鰹節を犬に与えるメリット
2-1犬が喜んで食べるおやつ

猫に鰹節というイメージは強いのですが、犬も好んで食べます。鰹節は香りが強いので、袋を開けると犬が喜んで近くに寄ってきます。
やはり肉類のおやつの食いつきの方が良いようですが、たまに鰹節等の魚類のおやつを与えることで、犬も新鮮に感じるようです。
私の飼っている犬はジャーキーよりも、鰹節を好んで食べますが、他の社員の飼っている犬も「待て」で待てないほど、鰹節を見ると興奮するそうです。
2-2健康にもよいおやつ
鰹節にはミネラルが豊富に含まれています。ミネラルは血圧の調整や神経を安定にさせる働きがあります。
また、鰹節はビタミンDも含まれていますので、カルシウムの吸収も促進し、骨粗鬆症の予防にも効果があります。
3犬に与えすぎた時に起こりうる病気
3-1尿路結石
鰹節にはリンとマグネシウムが多く含まれています。
リンとマグネシウムの過剰摂取は、尿道結石の恐れがあるので与える量には注意が必要です。腎臓に疾患がある犬については、与えない方が良いです。
3-2高カリウム症
カリウムが多すぎると高カリウム血症になる可能性があります。高カリウム血症は、筋力の低下や四肢の痺れ、吐き気、不整脈の症状が出てきます。
ただ、鰹節のカリウムが多い(940mg)といっても、米で1500mg大豆で2400mg、昆布で5000mgですので、特別多いわけではありません。与える量に気を付ければ問題ありません。
3-3心臓負担
犬は、人間の様に汗をかいて塩分を外に出さないので、塩分の過剰摂取には注意が必要になります。塩分の過剰摂取は、心臓に負担をかけますのでエサとおやつの塩分を計算して、摂取させていくことが大事になります。
ただし、犬も塩分が全く必要ないわけではありません。塩分が不足すると。食欲不振、筋肉痛、血液濃縮等の症状を引き起こす事もあります。
チワワで1日に約0.18g、セントバーナードで1日に約4.9gが必要だと言われています。
鰹節の食塩相当量は、100gあたり1gも満たない量になります。塩分が多いように感じますが、削り節の100gはかなりボリュームがありますので、100gをそのままあげることはありません。チワワでしたら5g、セントバーナードでも10gあれば、食べ応えがあります。
少量ずつ分け与えれば、問題ありません。
鰹節には塩分が多く含まれているイメージがありますが、犬用のジャーキーやビスケットとそれほど変わらない食塩量ですので、他のおやつの代わりに鰹節を与えてください。
4おすすめの犬用鰹節の商品
犬用としての鰹節は、数が多くありません。猫のおやつコーナーに行くと鰹節は数多くあります。犬は肉類のおやつが多くなっています。
犬用の鰹節をみてみますと、「犬猫用おやつ」として兼用として販売されている事が多くあります。
鰹節は削り方で、用途が変わってきます。主に3種類の削り方があります。薄削り、粉末、厚削りになります。
あくまでおやつとして、裏面に書いてある決められた数量をあげてください。
4-1薄削りタイプ
鰹節を薄く削ったタイプになります。おやつとして与えます。少量でも、薄く削ってあるのでボリュームがあります。鰹節を薄く削っただけの「花かつお」のタイプと、薄く削って細かくした「破砕(はさい)」タイプがあります。
花かつおタイプは1枚が薄く大きいので、少し食べづらそうです。今回は、破砕タイプを紹介します。

商品 炭火焼 かつおけずり 25g 株式会社金虎
価格 298円(税別)
薄削りですので、少しずつなめながら食べます。食いつきが非常によく、おやつやご褒美として最適です。
4-2ふりかけタイプ
鰹節を薄く削って粉末にしたタイプになります。通常のエサにふりかけて与えます。エサの食いつきが悪かったり、食欲が落ちている時に与えると、よく食べる様になります。

商品 減塩 かつおふりかけ 25g 株式会社金虎
価格 298円(税別)
このチワワは、鰹節ばかりをたべてしまい、乾燥のエサを残してしまいました。この後、乾燥のエサを食べ始めました。エサにしっかりからめることがとても大事になります。
非常に食いつきがよくなるので、エサの食いつきが悪い犬に、エサに興味を持たせるふりかけとして少量まぶすと効果があります。
4-3厚削りタイプ
鰹節を厚く削ったタイプになります。おやつとして与えます。厚く削ってあるので、食べ応えがあります。厚く削ってありますので一枚ずつ与えることが出来ます。

商品 かつおいぬ 焼津産減塩かつおスライス厚削り 50g 株式会社金虎
価格 498円(税別)
1枚4gの厚削りをおやつとしてあげてみます。厚削りを見た瞬間からそわそわ落ち着きが無くなりました。必死に「待て」をしています。

「よし」と言った瞬間にくわえて、誰にも取られないように狭いテーブルの下に隠れてかじります。手で持ってかじり続けます。厚削りなのでよく噛んで食べます。この1枚を食べるのに約1分半かかりました。
イメージはジャーキーの鰹版です。肉のジャーキーに劣らない食いつきです。おやつやご褒美として、分け与える削り節です。いつもの肉のジャーキーからたまにこの鰹の厚削りをあげることで、犬は物珍しいようで楽しんで食べます。
5鰹節の与え方の提案
飼い主が料理で使った鰹節のダシがらを、犬に与える方法をお勧めします。ダシを取った後のダシがらも、まだ旨味が残っていますので、犬にとっては嗜好品になります。
ダシを取った後の削り節の水分を絞って、与えると喜んで食べます。与えすぎは、犬の体調を考えると良くないので、ひと掴み程度ずつにする事をお勧めします。ダシを取った後は、塩分も少し抜けますので、より安心して犬に与えやすくなります。
ダシと犬のおやつで2度使え、捨てることなく無駄が出ません。
6まとめ
犬も人間と同じように同じ物ばかり与えていると飽きてくる傾向にあります。犬には、肉類のおやつのイメージが強いのですが、たまに趣向を変えて鰹節を与えてみると喜んで食べます。
鰹節はエサとしてではなく、おやつとして決められた量を与えてください。
どの食品も食べすぎは体に悪影響を及ぼしますので、適量を与えれば、安心して与えられるおやつになります。
犬が喜ぶおやつとして鰹節をおすすめします。
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