八方だしは万能調味料。めんつゆとの違いと八方だしの作り方を解説。

「八方だし」ってなんだろう?

 

テレビCMやスーパーで見ることが多くなった「八方だし」。

和食に合いそうというイメージはあっても、八方だしのことをよく知らない。

そんな理由で八方だしを使わないままでいませんか?

 

実は八方だしはヘルシーな万能調味料として料理に大活躍なんです。

その理由は、八方だしが

・カロリーと塩分がめんつゆの半分程度でヘルシーである

・料理に最適なバリエーションがある

からです。

 

この記事では、八方だしとよく比較されがちな「めんつゆ」と比べ違いを説明し、八方だしの作り方も解説します。

八方だしを知り、上手に料理に使って、健康的な和の食卓を作りましょう。


1 八方だしとは

八方だしとは、

だし:みりん:醤油 を 8:1:1

の割合で組み合わされた調味料のことです。

八方だしとよく比較される「めんつゆ」との違いは、含まれる「だし」の割合で、

めんつゆは、

だし:みりん:醤油 を 3:1:1

の割合で組み合わされた調味料です。

 

みりん、醤油は和食料理では味を調えるために加える調味料としてよく使われます。

八方だしもめんつゆも「だし」にみりんと醤油を加えて作られますが、
八方だしはだしの割合が多く、めんつゆはみりんや醤油が多く調えられている調味料という違いです。

八方だしの名前の由来と別名

八方だしの名前の「八方」の由来は煮物、鍋のスープ、めんつゆの代わりなど、四方八方の料理に活用できることとされています。
また八方だしは用途によっては「八方汁」「八方地」ともよばれます。煮物だけでなく汁物や鍋地(スープ)にも使えることから、呼び方もそれぞれになりました。


2 八方だしの特徴2点

八方だしはみりんと醤油という和食料理の味を調えるための調味料が含まれているため、万能調味料といわれます。

ここではめんつゆに比べてだしの割合いの多い八方だしの特徴を2点紹介します。

2-1 カロリーも塩分も控えめなヘルシー万能調味料

八方だしは、カロリーと塩分がめんつゆの半分程度で、ヘルシーな調味料です。

八方だしとめんつゆの100g当たりの栄養成分比較

 

八方だし

A80g

B10g

C10g

めんつゆ

A60g

B20g

C20g

A

かつお・昆布だし

B

本みりん

C

濃口醤油

カロリー(kcal

33.4

64.8

2.0

241

77

たんぱく質(g

1.0

1.8

0.3

0.3

7.7

脂質(g)

炭水化物(g)

5.4

10.4

0.3

43.2

7.9

食塩相当量(g)

1.5

3.0

0.1

14.5

上の表は、「かつお・昆布だし」と「本みりん」「濃口醤油」を組み合わせて作った、八方だしとめんつゆの栄養成分を比べたものです。

組み合わせる量が違うため、成分が異なり、

八方だしはめんつゆに比べて「カロリー」「塩分」が約半分となります。

みりんにはカロリーが、醤油には塩分が多く含まれています。
同じ量の八方だしとめんつゆでは、八方だしの方がみりんと醤油を半分しか使用していないため、カロリーと塩分が約半分に抑えられています。

同じ万能調味料として比較されるめんつゆに比べて、八方だしはカロリーと塩分が約半分とヘルシーであるといえます。

2-2 料理に合わせて工夫できる万能調味料

八方だしは基本的にだしとみりんと醤油を組み合わせた調味料ですが、組み合わせや割合の異なる八方だしもあります。

だしの種類の違いや、砂糖や酒のはいったものも八方だしと呼ばれ、そのバリエーションは数多くあります。
料理に「最も合う」組み合わせの八方だしが使われることで、どの料理もおいしくできるのです。

以下の表は八方だしのバリエーションと特徴やよく合う料理をまとめたものです。

八方だしの素材の組み合わせと、それによく合う料理の表

 

作り方の特徴

八方だしの特徴

よく合う料理

濃口八方

醤油にこいくち醤油を使う

色が濃い

具材の色が濃い料理、色を付けたい料理

淡口八方

醤油にうすくち醤油を使う

色が薄い

具材の色を引き立たせる料理

(淡い色の野菜や白身魚の煮物など)

白八方

醤油に白醤油を使う

または醤油でなく塩を使う

色がほとんどない

具材の白さを残したい料理

(白煮(しらに)という白い煮物など)

酒八方

だし:酒:醤油:みりん:を

4:4:1:1で作る

酒により臭みを消せる。

具材が臭みを持つ料理

(煮魚など)

素材の色の濃淡により、料理がその色を生かすものかどうかで使う醤油を変えた八方だしを使います。

また、酒を入れることで臭みが消えるため、臭みのある魚や肉を調理するときは酒八方が活躍します。

八方だしは、使う料理に合わせたバリエーションがあり、料理に最適な八方だしを使うことで料理の魅力を最大限に引き出すことが可能です。


3 八方だしの作り方

八方だし1000mlの作り方を紹介します。

3-1 準備するもの

①道具

 鍋2つ

 ザル1つ

 ボウル1つ

 キッチンペーパー

②材料

水:1000ml

鰹節:40g

(だし:800ml分)

醤油:100ml

みりん:100ml

 

水1000mlと鰹節40gから作られる出汁が約800mlとなるため、

出汁:醤油:みりんが8:1:1になります。

3-2 作り方

①鍋に1000ccの水を入れ、沸騰させる

②火を止めて鰹節を入れて、10分待つ

鰹節だし
鰹節だし

③ザルにキッチンペーパーを敷き、だしを濾してボウルに取る

④別の鍋で、醤油とみりんをひと煮立ちさせる

⑤「④」に「③」でとっただしを加え、沸騰寸前で火を止める

 

 お吸い物など香りを楽しむ料理の場合には醤油やみりんを煮立たせず、出汁を加えた際にも沸騰させないように気を付けましょう。


まとめ

八方だしはヘルシーな万能調味料として料理に大活躍です。

その理由は八方だしが

・カロリーと塩分がめんつゆの半分程度でヘルシーである

・料理に最適なバリエーションがある

からです。

それぞれの料理に最適な八方だしを使うことで、料理が一段とおいしくなります。

八方だしを上手に料理に使って、健康的な和の食卓を作りましょう。

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