おいしいお吸い物を作りたくありませんか?
お店で出されるお吸い物って美味しいけど、どうしてあんなに味に深みがあるんだろう?どうやったらおいしく作れるんだろう?と疑問になると思います。
おいしいお吸い物を作るためのポイントは、
・沸騰させないこと
・日本酒をいれること
です。
この2つのポイントを守れば、あなたもおいしいお吸い物を作ることができます。
この記事ではおすすめのあさりのお吸い物のレシピも紹介するのでぜひ作ってみて下さい。
目次
1.お吸い物の基本的な作り方
お吸い物の基本的な作り方を紹介します。
材料(約5人前)
・水1,000ml
・昆布 5g
・鰹節(薄削)30g
・日本酒 50ml
・醤油 少量
・塩 お好み
・三つ葉 適量
1-1.昆布、鰹の合わせだしを作る
① 鍋に水1,000mlと昆布5gを入れて中火で加熱します。
② 沸騰する前に昆布を取り出し、一度沸騰させます。※
※昆布の臭みを飛ばすために沸騰させます。
③ 火を止めて、鰹節を入れたら、10分程待ちます。
④ 10分後、鰹節をこせば鰹、昆布の合わせだしが完成します。
1-2.だしに味付けをする
作った出汁を火にかけ沸騰させないように火加減を調節し、温まってきたら日本酒を入れ、香りつけに醤油を数滴加えます。
最後に塩で味付けします。
※味付けは塩がメインとなるため、味見をしながらお好みの量の塩を入れるようにしましょう。
1-3.三つ葉で飾り付け
お椀にとって、三つ葉をのせたら完成です。
2.おいしいお吸い物を作るときの2つのポイント
お吸い物の作り方を紹介しましたが、作る上で最も大事となることが2つあるので、理由と共に紹介していきたいと思います。
2-1.沸騰させないこと
1つ目は沸騰させないことです。だしを作る過程では、沸騰させてだしをとってしまうと昆布や鰹節からとれるグルタミン酸といったうま味成分が出てくるのを阻害してしまいます。
また、調理を通して沸騰させてしまうとお吸い物にとって重要なポイントである香りを飛ばしてしまうことになります。
以上の理由があるため、調理を通して沸騰させることのないように気をつけましょう。
※昆布のだしをとった後に一度沸騰させていますが、これは昆布の臭みを飛ばすためなので、例外としてここだけは沸騰させています。
2-2.日本酒をいれること
お吸い物は、日本酒を入れることによっておいしさが一段と上がります。
日本酒には5つの基本味の中の甘味、酸味、苦味が入っています。そして、だしの中には旨味、塩味が入っています。
これにより、お吸い物の中に旨味、甘味、酸味、苦味、塩味の5つの基本味が入ることになります。そのため、お吸い物には日本酒を入れることにより、味に深みがでる、ということになります。
沸騰させない、日本酒を入れる。といったポイントをきちんと押さえれば誰でも簡単においしいお吸い物が作れるのでこの2つのポイントは覚えておきましょう。
3.おすすめ!アサリのお吸い物の作り方
私が一番おいしいと思うアサリのお吸い物のレシピを紹介します。
材料(約5人前)
・水1,000ml
・アサリ15~20粒
・昆布 5g
・鰹節(薄削)30g
・日本酒 50ml
・醤油 少量
・塩 お好み
・三つ葉 適量
3-1.だしを作る
(だしは1.で紹介したものを使います)
3-2.だしでアサリを煮る
だしにアサリを入れ、沸騰しない程度に煮ます。
※砂抜きしてないアサリの場合は、塩水で1時間程度砂抜きしましょう。
3-3.味付けをする
アサリが開いたら、沸騰させないように火加減を調節しつつ、日本酒を入れ、香りつけに醤油を数滴加えます。
最後に塩で味付けします。
※アサリから塩味が出るので、塩を加えすぎないように注意しましょう。
3-4.三つ葉で飾り付け
お椀に注ぎ、三つ葉で飾り付ければ完成です。
あさりの旨み成分コハク酸と、だしに含まれるイノシン酸とグルタミン酸による旨みの相乗効果が生まれ、よりおいしくなるため、おすすめの一品です。
まとめ
お吸い物は、沸騰させない、日本酒を加えるという2つのポイントを抑えておけば、誰でも簡単にお店で出されるような、おいしいお吸い物が作ることが出来ます。
作り方の基礎さえわかれば様々な具材を入れることが出来ます。おすすめはハマグリ、ワカメ、お麩で、香りづけに柚子皮を添えてもいいかもしれません。少し高級になりますが、ウナギの肝をいれても絶品です。
この記事を読んでお吸い物がお気に入りの一品になっていただければ幸いです。
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