日常で使いたい昆布の覚えるべき6種類とその使い方

昆布といっても色々な種類があり、どれを使えば良いのか困ってはいませんか?
普段からなじみのある和食に欠かせない昆布ですが大きく分けて8種類の昆布があります。
そのなかで特に覚えておきたい昆布は、誰でも簡単に手に入れることができる以下の6種類です。

・真昆布(まこんぶ)
・羅臼昆布(らうすこんぶ)
・利尻昆布(りしりこんぶ)
・日高昆布(ひだかこんぶ)
・厚葉昆布(あつばこんぶ)
・ガゴメ昆布(ガゴメこんぶ)

これらの昆布はネットやスーパーで簡単に手に入るので是非覚えておきたい昆布です。

昆布の種類によってだし取りに向いている昆布と直接食べる用の昆布があるので、これも覚えておきましょう。

例えば、だしを取るなら澄み切った上品な甘みのある真昆布。
おでんの昆布に使うなら崩れにくい厚葉昆布を使う。

以上のようにこの記事ではそれぞれの昆布が持つ特徴や、料理に合わせる昆布は何が最適かを紹介します。

この記事を参考にしていただき、おいしい昆布ライフを送り下さい。


1. 6種類の昆布の特徴と使い方

昆布の種類はその産地によって異なりますが、採れる産地によって昆布の特徴と相性が良い料理が違うので以下の6種類について紹介します。

どの昆布も違った特徴があるので作る料理に合わせ、使う昆布を変えてみるとワンランク上の昆布料理を作ることができます。

昆布によってかかるコストも違うので以下の表を参考にしてみてください。

  1-1. 上品なだし取りに最適!真昆布

① 真昆布の特徴について

だし汁が透き通っていて上品な香り、味を感じることができます。真昆布だし自体の主張が他の昆布のだしに比べ少ないので、他の食材や出汁に合わせやすく、非常に使い勝手が良いです。

料理の引き立て役として使うことをおすすめします。

② だしの取り方

真昆布を15g用意(目安です)

真昆布を使用する量によってだしの濃さが変化します

真昆布の汚れを取る
軽く水洗いか絞った布巾でふき取ってください

鍋に1リットルの水を入れ昆布を30分以上つける
冬場は水温が低いため60分以上つけてください

沸騰させないように弱火で15分~20
昆布出汁は沸騰直前に昆布を取り出して完成させるのが理想です
昆布の周りから気泡が出てきたら火を止めてください
そのままにしておくと雑味が出てきてしまいます

昆布を取り出して完成

透き通った色の上品な昆布だしが出来上がります

③ よく使われる料理

かつおと昆布の合わせだしの味噌汁 
鍋料理のだし
だし巻き卵のだし
だしをとった後の昆布も刻んで料理に入れても美味しくいただけます。

 

 1-2. ガツンと濃いだし羅臼昆布(らうすこんぶ)

① 羅臼昆布の特徴について

真昆布に比べ、濃いだしを取ることができます。

香りも良くだし取り用としてよく使われます。

だしの色は黄色みがかり少し濁りがでます。

昆布の中でもトップレベルのだしの濃さなので、濃い味の料理に合わせるのがおすすめ

主張が強いので合わせだしで使うのではなく昆布単体のだしとして使用しましょう。

 

② だしの取り方

  • 1-1.真昆布の取り方と同じです。

 

③ よく使われる料理

煮物のだし

おでんのだし

鍋料理のだし

 


 1-3. 素材を生かしたい料理に最適!利尻昆布(りしりこんぶ)

① 利尻昆布の特徴について

利尻昆布でとっただしは色が澄んでいて、少し塩味がかった味が特徴です。

京料理で代表的な懐石料理に好まれ、使われていることが多いです。

他の昆布に比べて、硬いのでだしが出にくいのも特徴です。

時間をかけてだし取りすることで利尻昆布の良さを引き出すことができます。

② だしの取り方

  • 1-1.真昆布の取り方と同じ
  • 昆布の繊維が硬いので更に30分程、長めに水につけておくと、より良いだしがでます。

③ よく使われる料理

お吸い物

湯豆腐

おかゆのだし

 


 1-4. 食べてもだしでもOK!万能、日高昆布(ひだかこんぶ)

① 日高昆布の特徴について

日高昆布はとても万能でお吸い物など薄味以外の料理全般におすすめできます。

理由としては日高昆布の繊維が柔らかいので、だし取り用で使うときは早い時間でだしが取れ、コクのあるだしがでます。食べる用に使うにしても、煮ても崩れにくい昆布なので、あらゆる料理に適した扱いやすい昆布です。

だしを取った後のだしがらは料理にそのまま活用されることもあります。

コスト面でも他の昆布に比べ、安価で手に入るので使い勝手の良いおすすめの昆布です。

 

② だしの取り方

日高昆布を15g用意(目安です)

日高昆布を使用する量によってだしの濃さが変化します

日高昆布の汚れを取る

形状がぼこぼこしていて重なっている部分があるので軽く水洗いをして汚れを取ってください

鍋に1リットルの水を入れ昆布を30分以上つける

冬場は水温が低いため60分以上つけてください

沸騰させないように弱火で15分~20

真昆布出汁と同様に沸騰直前に昆布を取り出して完成させるのが理想です

昆布の周りから気泡が出てきたら火を止めてください

そのままにしておくと雑味が出てきてしまいます

昆布を取り出して完成

コクのある昆布だしが出来上がります

余った昆布は刻んで使用できます。

 

③ よく使われる料理

炊き込みご飯

日高昆布の煮つけ

日高昆布の佃煮

 


 1-5. 昆布巻きにぴったり、厚葉昆布(あつばこんぶ)

① 厚葉昆布の特徴について

その名の通り、昆布の葉が厚いのが大きな特徴です。

葉が厚く、煮て食べる料理に向いています。

 

② 食用昆布としておすすめ

厚葉昆布でだしを取ることはほとんどありません。

厚葉昆布は「早煮昆布」ともいわれ、食べる用として煮て食べることをおすすめします。

 

③ よく使われる料理

昆布締め

おでん

佃煮昆布

 


 1-6. とろみが強いガゴメ昆布(がごめこんぶ)

① ガゴメ昆布の特徴について

ガゴメ昆布の特徴はなんといっても「とろみ・粘り」の強さです。

ガゴメ昆布に含まれるとろみ成分は他の昆布と比べても高いことで知られています。

使い方も混ぜるだけと簡単で最近では食用として注目されることが多い昆布です。

 

② 食用昆布としておすすめ

「とろみ・粘り」の強いガゴメ昆布は刻み昆布として店頭に並ぶことが多いです。

よく目にするものとしてガゴメとろろ昆布やガゴメおぼろ昆布のようなものがあります。

また、ガゴメ昆布に含まれる「ラミナラン」という成分もダイエットや生活習慣病の予防に効果があるので健康に気を使う方にもおすすめです。

納豆と合わせて食べても栄養満点でおいしくいただくことができます。

 

③ よく使われる料理

納豆昆布

とろろ昆布

ガゴメ昆布の味噌汁

 


2. 昆布の種類に関するよくある質問

この章では昆布に関するよくある質問をまとめました。

是非参考にしてください。

 2-1. 昆布の種類はどのくらいありますか?

大きく分けて8種類です。

有名なものでは「真昆布」「日高昆布」「利尻昆布」「羅臼昆布」があります。

他にも「ガゴメ昆布」「厚葉昆布」「長昆布」「細目昆布」という種類もあります。

昆布によって硬さや形が違い、それぞれ違う特徴を持っています。

 

 2-2. 栄養面で優れている昆布はどれですか?

「水溶性食物繊維」が他昆布の2倍以上を持っていて料理に混ぜるだけで食べることができるガゴメ昆布がおすすめです。

昆布に含まれる「水溶性食物繊維(アルギン酸、フコイダン)」「ミネラル」「フコキサンチン」という成分が健康に良いとされている理由は以下の通り。

 

①糖質や脂質の吸収を抑え、コレステロール値の上昇を防ぐ

②ミネラルが体内の代謝を活発にする為に働き、体の調子を整える

③脂肪の蓄積を抑えながら、体脂肪を燃やすたんぱく質の活性を上げてダイエットや健康のサポートする

 

 2-3. 昆布で一番多くだしが取れる昆布はどれですか?

一番多くだしを感じることができるのは「羅臼昆布」です。

昆布の主張が強い濃いだしを取ることができます。

 

 2-4. だしを取った後の昆布は再利用できますか?

使用できます。

だし取り後も昆布を使いたいという方には、「日高昆布」がおすすめ。

昆布自体が崩れにくくなっているので見た目もきれいに使用することができます。

だしを取った後の日高昆布を格子状に切って炊き込みご飯の具にもできます。

おでんならそのまま食べやすいサイズにカットして直接食べられます。

 

 2-5. 昆布締め用の昆布はどの昆布を使うのが一番良いですか?

「厚葉昆布」がおすすめ。

その名の通り昆布の葉が肉厚で見た目も栄えて、食べ応えもあります。

 


3. まとめ

今回は「だし取りに向いた昆布」と「直接食べる用の昆布」

大きく分けてこの2つがあるということを紹介させていただきました。

昆布の知識を持つことでより一層料理の質が高くできることは間違いなしです。

日本人にとって「和食」は欠かせません。

その「和食料理」にも「昆布」は欠かせないものです。

だからこそ使用用途に合わせた昆布選びをして、これからの生活に役立てていただきたいなと思いました。

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