昆布に含まれる栄養素。健康&美容の効能はこんなにあります。

昆布は見た目は地味ですが、昆布の栄養は体に良い成分がたくさん含まれている事をご存じですか。
私たちの生活の溶け込んでいる昆布は朝廷への献上品にあげられるほど古くから貴い食品として珍重されていました。当時から昆布の栄養的な価値を経験的にじゅうぶんに理解していたからでしょう。

成分はおおよそ下記の通りです。

*炭水化物60
*ミネラル25
*その他は少量のたんぱく質と脂肪

それをさらに詳しく上げれば、

・炭水化物 ⇒ 20%は食物繊維
        アルギン酸・フコイダンが含まれています。
・ミネラル ⇒ カリウム,ナトリウム
・うま味成分 ⇒ グルタミン酸、アスパラギン酸、マンニトールなど

グルタミン酸は私たち人間が最初に口にする母乳の中にも豊富に含まれている成分です。
つまり昆布は人種や生活習慣を問わず、かならずおいしい食品なのです。

豊富な栄養とおいしさを兼ね備えた昆布の魅力をお伝えします。


1.昆布に含まれる栄養【食品栄養成分表より】

昆布100gの栄養成分

食品成分データベースより 詳細は日本食品標準成分表2015年版をご参照ください。
 

昆布の種類によって多少の違いはありますが、昆布の栄養価はおおよそ以下のとおりです。

  • 炭水化物      :60% ⇒ このうち20%はマンニトール
  • ミネラル(無機質) :20% ⇒ カルシュウム・カリウム
  • たんぱく質     :7%  ⇒ アミノ酸としてグルタミン酸・アスパラギン酸
  • 脂質        :5% ⇒ 脂肪分はごくごくわずか
  • また栄養素ではありませんが、重量の30%が食物繊維となっています。

2.昆布に含まれる栄養素

2-1食物繊維(フコイダン・アルギン酸)

昆布の効能の主力は食物繊維にあります。食物繊維総量ブロッコリーの6倍。レタスのなんと30が昆布には含まれています。
昆布の食物繊維の主成分は野菜や穀物に含まれる食物繊維とは異なった化学構造を持つフコイダン及びアルギン酸です。
昆布のぬるぬるしたヌメリ成分は水溶性食物繊維で腸内環境を整える働きをします。

2-2マンニトール

マンニトールはマンニットともよばれ、昆布の表面を覆っている白い粉のことです。さわやかな甘みを持ち昆布の生育度合いの指標になるものと考えられています。

マンニトールは炭水化物に分類されていますが、吸収されても脂肪の合成には使われません。
そのため低エネルギー甘味料としてまた食品菓子類のべたつきを抑えてさっぱり感を出すために、食品添加物としてもマンニトールは利用されています。

2-3アミノ酸(グルタミン酸・アスパラギン酸)

グルタミン酸やアスパラギン酸はいわゆる和食を代表する旨味成分です。

特にグルタミン酸には、単なるうま味成分だけにとどまらず、様々な効果・効能を期待できます。
興奮性の神経伝達物質として働くグルタミン酸は、脳を活性化するなどといわれています。
この働きから、記憶力や学習能力を高めるといわれています。

2-4ミネラル(カルシュウム・カリウム)

カルシュウムは子供から高齢者まですべての人の健康に欠かせない栄養素です。
昆布にはこのカルシュウム牛乳の7倍も含まれています。カルシュウムは骨を作るのに必要な栄養素ですので、成長期の子供はもちろん骨粗鬆症を心配される世代にも十分な摂取が望まれます。

またカルシュウムは精神安定剤的な作用もあり、カルシュウム不足はイライラしたり、ストレスに弱くなり集中力も乏しくなります。

 また、カリウムは同じく牛乳の43倍。カリウムは主に細胞内液に存在し、血圧を調節したり、細胞の代謝や神経・筋肉の働きに関わったりする重要な栄養素です。
さらにカリウムは体内から塩分の排出を助けるため血圧を下げる効果があり、減塩が求められる私たちがつとめて摂りたい栄養素です。

*数値はすべて「日本食品標準成分表2015年版」をもとに算出

 

 


3.昆布の栄養の働き

3-1抗肥満性

昆布のカロリーは一食分5gとしておよそ7.3kcalとごくわずかです。
昆布の表面をおおっている白い成分マンニトールは舐めるとほのかな甘みがありますが、脂肪として蓄積されません。

さらに昆布の食物繊維は糖分の吸収を緩やかにする働きがあります。
また適度に歯ごたえのある食感は料理をよく噛むことによって満腹感を得やすく、食べすぎを防ぎ肥満防止につながります。

3-2がんの予防

昆布に含まれるフコイダンは動物実験によるとがん細胞の減少やがん抑制効果が確認されています。

フコイダンにはがん細胞のアポトーシス(細胞の自殺)引き起こす作用があることが宝酒造(現:タカラバイオ)、糖鎖工学研究所の共同研究で第55回日本癌学会(1996年6月)で報告されました。

また、昆布の食物繊維は大腸の働きを活発にさせ便通を整えて、大腸がんの予防につなげます。

3-3血圧低下

高血圧の予防は塩分の摂取量を控えることが大切です。
塩分を控えたレシピはちょっと物足りなく感じますが、昆布に含まれるうま味成分:グルタミン酸やアスパラギン酸のおかげで食べ応えのある料理に仕上げることができます。

また昆布に豊富に含まれるカリウムは体内から塩分を尿などで排出する作用があり、塩分の取りすぎによる血圧の上昇を抑えます。

3-4疲労回復・美肌つくり

昆布に含まれるミネラル分には新陳代謝を高める働きがあります。昆布には甲状腺ホルモンの原料となるヨウ素(ヨード)がたっぷりと含まれており、新陳代謝を活発にします。

甲状腺ホルモンが不足すると、肌がカサカサしやすくなります。
また、昆布の中のビタミンB1・B2は美肌つくりや疲労回復の働きがあります。普段から疲れやすいという人は、昆布を積極的に食べるよう心がけましょう。


4.昆布に含まれるヨウ素の体への影響

 昆布にたっぷり含まれているヨウ素はホルモンに作用し、私たちの皮膚に潤いや張りを与え、肌を美しく保つことにも役立っています。
ヨウ素は摂取すると甲状腺に蓄積され、甲状腺ホルモンを合成するのに必要なミネラルです。

甲状腺ホルモンは交感神経を刺激してたんぱく質や脂質、糖質の代謝を高め基礎代謝と発育を促進します。特に幼児には欠かせないホルモンといわれ、ヨウ素が不足すると甲状腺が肥大して機能低下を起こします。

しかし取りすぎても甲状腺の機能障害を起こしますが、通常の食生活で摂取する限りは余分なものはほとんどが尿として排出されます。

サプリメントなどで摂取目安以上の量を長期間服用するなどの行為は避けましょう。


5.まとめ

 昆布は体に必要な栄養素をたくさん含んでいます。だからこそ奈良時代・平安の古くから食べ繋がられているのでしょう。

現在のように一般的な食材になったのは江戸時代以降。昆布を輸送するための北海道からの航路が確立されてからです。

長い歴史の中で昆布の加工品もたくさん生まれています。
食生活が少しずつ西洋風になり、生活習慣病が心配される現代だからこそ昆布の栄養を理解して、毎日の食事に取り入れていきたいですね。

江戸時代 北海道から昆布を運んだ「松前舟」

 

 

 

 

 

 

参考文献

昆布と日本人」奥井隆 著 日本経済新聞社 

日本水産学会誌 フコキサンチンの抗肥満作用とその分子機構:細川 雅史

健康食品の素材のヒトにおける有効性に関する考察 コレステロール値の低下

(1 北條康司)、1 橋本香織)、2 本間秀彰)、1 大重明日香)、1

http://jssm.umin.jp/report/no27/27-06.pdf

 

日本味と匂学会誌 昆布の健康機能成分 青木央著

https://www.jstage.jst.go.jp/article/tasteandsmell/14/2/14_KJ00004673663/_article/-char/ja/

 

 

石川県能登産市販褐藻類の多糖類の組成および機能性 

寺沢 なお子, 吉田 理絵, 鴨志田 佳夫

https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan/77/4/77_4_656/_article/-char/ja/

 

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