ねこまんまは、時間がない時でも、ご飯さえ炊いてあれば短時間で簡単に作れる料理です。
東日本のねこまんまは「ご飯に鰹節」、西日本のねこまんまは「ご飯に味噌汁」が一般的だといわれていますが、そこまで厳密な区別はないようですね。
ご飯に味噌汁をかけるのは説明を要しませんので、ここでは「ご飯に鰹節」をベースにほんの少しアレンジしたレシピを2つ紹介します。
1つはバターを使ったねこまんまです。バターの甘さに鰹節と醤油の香ばしさがとってもマッチした美味しさです。2つめはオクラを使ったねこまんまです。オクラと鰹節と醤油の組み合わせはさっぱりした美味しさを味わえます。
普段料理をしない人にも時間のない人にも簡単に作れます。ぜひ実践してみてください。
目次
1. バターを乗せてちょっと贅沢なねこまんまの作り方
初めに大切なポイントを2つお伝えします。
①温かいご飯を使う。
理由:乗せたバターが溶けるからです。
②ご飯に乗せる、かける順番は、バター→醤油→鰹節です。
理由:鰹節を乗せてから醤油をかけると鰹節がびしょびしょになってしまうからです。
1-1 用意するもの
- ご飯茶碗1杯
- バターかマーガリンお好みの量で
- 醤油お好みの量で
- 鰹節お好みの量で
約2㎝角のバターを使いました。
増やしても減らしてもお好みでどうぞ。
1パック2.5gのものを使いました。
豪快に2パック使っても良いですね。
1-2 温かいご飯を使う
ねこまんまを作るには温かいご飯を使いましょう。大切なポイント①です。
理由は、温かいご飯にバターを乗せるとバターが溶けて、そこに醤油と鰹節が混ざって絶妙な美味しさが生まれるからです。冷たいご飯ではそうはなりません。
ただ、ねこまんまの魅力のひとつに短時間で手間をかけずに作れるということがありますから、ねこまんまを食べたいなと思ってからご飯を炊くのではなく、あらかじめ炊いてあるご飯があると良いですね。温かいご飯が良いので、保温が効く期間内のものがあるのがベストです。
今はパックご飯をレンジでチンしても十分美味しいご飯が食べられますが、炊き方にもこだわる方はこちらをご覧ください。
1-3 温かいご飯にバターを乗せて醤油をかける
大切なポイント②です。ご飯にかける順番はバター→醤油→鰹節です。
まず、バターを乗せます。ご飯の温度で溶けてしみ込みます。そこに醤油をかけます。鰹節は醤油でびしょびしょにならないように1番最後に乗せます。
温かいご飯にバターを乗せます。
醤油をひと回しかけます。
醤油のかけ過ぎを防止するために、あらかじめ醤油の適量を小皿におっておいて、それをかけても良いでしょう。
1-4 鰹節をかけて出来上がり
うすく削ったふわふわの鰹節を乗せて出来上がりです。
そのまま食べるのも良し、お好みでかき混ぜてから食べるのも良しです。
ご飯は炊いてあることを前提にすれば、出来上がりまでに約1分です。
かける鰹節にこだわる方はこちらをご覧ください。
2. オクラが乗ったさっぱりねこまんまの作り方
初めに大切なポイントを2つお伝えします。
①オクラは丸ごと茹でてから、食べやすいサイズに切る。
理由:オクラは穴が開いて、先に切ってから茹でると穴に湯が浸透して水っぽくなってしまいます。また中の種が遊離してしまうので、それらを防止するために丸ごと茹でて、後から切ります。
②ご飯に乗せる、かける順番はオクラ→醤油→鰹節です。
理由:鰹節を乗せた後に醤油をかけると、鰹節がびしょびしょになってしまうからです。1章と同じ理由です。
2-1 用意するもの
- ご飯茶碗一杯
- オクラ3本
- 醤油適量
- 鰹節適量
2-2 オクラを約2分茹でる
オクラは切る前に丸ごと茹でます。
大切なポイント①です。
切ってから茹でると、オクラの穴にお湯が入り、水っぽくなり、また種が遊離してしまうからです。
2-3 温かいご飯にオクラを乗せて醤油をかける
大切なポイント②です。
ご飯に乗せる、かける順番はオクラ→醤油→鰹節です。鰹節は最後です。
理由は鰹節を醤油でびしょびしょにしないためです。
丸ごと茹でてから、切ったオクラをご飯に乗せます。
醤油をひと回しかけます。
1章で紹介したねこまんまと違い、ご飯の熱でバターを溶かす訳ではありませんが、やっぱりご飯は温かいものを使った方が美味しいです。
2-4 鰹節をかけて出来上がり
ふわふわの鰹節をかけて出来上がりです。
1章と同じくご飯は炊いてあることを前提にすれば、5分以内で出来上がります。
3. 東日本と西日本のねこまんまの違い
一般的には、東日本では「ご飯には鰹節」、西日本では「ご飯に味噌汁」といわれていますが、厳密に区別されているわけではないようです。
ネットを見ると、東日本在住の方が「我が家ではご飯に味噌汁をぶっかけて食べるのをねこまんまと言うよ。」とか、その逆もあります。
ぎりぎり東日本と言えるだろう静岡県出身の私も、あまり意識したことはありませんが、子供の頃ご飯に味噌汁をかけてざぶざぶとかきこんでいたら、同じく静岡県出身の母親に「また、ねこまんまにして食べてる。ちゃんと噛んで食べなさい。」と言われた記憶があります。
「ねこまんま」を広辞苑第七版で引きますと
「猫に与える飯のように味噌汁をかけたり削り節を散らしたりする飯」とあります。「ご飯に鰹節」、「ご飯に味噌汁」の両方とも「ねこまんま」と言うのが結論です。
味噌汁をかけるだけのものはレシピに載せませんでしたが、鰹節からダシをとって丁寧な味噌汁を作ることに関心がある方はこちらをご覧ください。
4. まとめ
いかがでしたか。ねこまんまは、ご飯さえ炊いてあれば、炊いてなくてもパックご飯をレンジでチンして使えば、1分以内から長くても5分くらいで作れる簡単料理です。
朝、時間がない時、夜、ちょっと小腹が減った時など、手間なく簡単なねこまんま作りをぜひ実践してみてください。
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