「宗田節」?なんて読めばいいのか、読み方がわかりづらいですね。「そうだぶし」とお読みください。
このそうだぶしは鰹節の仲間です。出汁用の原料として評価が高く、お蕎麦の出汁用には欠かせない節なんです。
「鰹節」は良く耳にしますが、確かに宗田節は聞きなれないかもしれません。スーパーの販売コーナーに行っても、宗田節として単品の商品は見かけることはなく、混合することで各々の特徴を発揮できる黒子的な存在ですが、その働きは非常に大きいんです。この記事では、そんな宗田節の種類、特徴を紹介しながら、他にも節になる仲間たちを紹介していきます。
目次
1.そうだぶし(宗田節)の読み方
「宗田節」とは、“そうだぶし”とお読みください。
“そうだかつお”と言うさかなからつくられた節(ふし)のことです。
別名、目近節(めじかぶし)とも呼ばれています。目と口が近いことからその呼び名があります。
このように荒節と枯れ節の2種類の節となり、両者をあわせて「そうだぶし」と呼ばれています。
そうだがつお(めじか)は時期による呼び方に違いがあります。日本の四季で分類した呼び名をご紹介します。
このように時期の違いによる特徴で、宗田節の種類を分けることがあります。それが荒節と枯れ節です。それらの呼び方も色々とありますのでお話しいたします。
2.そうだぶしの各種類とそれぞれの読み方
そうだぶしには、荒節(あらぶし)と枯れ節(かれぶし)があります。この両者の読み方を説明します。
2-1 荒節(あらぶし)・・・裸節(はだかぶし)とも呼ばれます。
2-2 枯れ節(かれぶし)
この枯れ節とは、荒節に“かび付け”(水分を抜く効果)をして、節を枯らしたものです。旨み成分が凝縮されるかび付けの効果です。脂肪分を分解する効果もあります。“かび付宗田節(かびつきそうだぶし)”とも呼ばれます。
3.その他、節になる仲間たちの読み方
ここまでは宗田節のお話しをしてきましたが、宗田節以外にも、節(ふし)になるさかな達、仲間がいます。
その仲間たちをご紹介していきます。
◆鮪節:マグロブシ
かつお漁の時、同じ網に掛ったマグロを使い、鰹節と同じように焙乾して荒節となります。
◆鰹節:カツオブシ
鰹節となるさかなです。宗田節と同じく、荒節と枯れ節の2種類に分類されます。
鰹荒節(かつおあらぶし)と鰹枯れ節(かつおかれぶし)になります。
◆鯖節:サバブシ
ゴマサバと言われる種類です。鰹節同様に、焙乾してサバ節となり、こちらも枯れ節の生産があります。
一般的に、サバ節はかび付けしていないものを指し、枯れさば節、或はかび付さば節の2種類に分類されます。
◆むろあじ節:ムロアジブシ、又はムロブシ、アジブシ
サバとほぼ同サイズを使い、荒節にします。
◆あご煮干し:アゴニボシ、焼きあご:ヤキアゴ
主に九州、山陰地方で水揚げされ、あご煮干し、焼きあご に加工されます。
その名の通り、煮て、干したものを指します。
◆宗田節:ソウダブシ
カツオに似たさかなですが、節は分類されています。
荒節と枯れ節の種類があり、用途による使い分けをします。
◆煮干しいわし:ニボシイワシ
いわゆる“煮干し”になるさかなです。
煮干しとなるさかなですが、スーパー等でよく見る“煮干し”とはこのカタクチイワシです。
出汁感は特徴があり、少しえぐみを感じる傾向にありますが、人気の煮干しです。
参考までに、北海道のサケを節にしたサケ節、東北地方ではサメ節、鶏を使ったトリ節もあり、かなり異色のものも使われています。
4.まとめ
この記事は宗田節:ソウダブシ、又はメジカブシ、その呼び名に始まり、荒節(裸節)、枯れ節の種類別の読み方もお話ししました。宗田節以外、他の仲間たちの呼び名もおわかりいただけたでしょうか。
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