夏の果物と言ったらやっぱりスイカですよね。そのスイカがとってもおいしい漬物になるって知っていますか?
本来捨ててしまうスイカの白い皮がほんのひと手間でフルーティなあましょっぱい一品になります。
皮付きのスイカを食べたときついついみずみずしい白い部分までかじってしまうことありますよね。
白い部分も赤い部分とは違ったおいしさが感じられます
「でも、食べた後のスイカを食材に使うのはちょっと抵抗がある」というご意見もごもっともです。
そこで田舎の野菜料理を長年作ってきた私が提案する方法はスイカを3つの部位に分けて考えることです。
- 白身 ⇒ 漬物
- 赤身 ⇒ 果物
- シマの皮 ⇒ 食べられないもの(廃棄)
丸ごとでも分割されたスイカでも買って来たら、最初にこれらに分けてしまいます。この方法でキュウリとも白ウリとも違う他では味わえない漬物を作りましょう。
目次
1. スイカの漬物の作り方
スイカの皮で作るフルーティな漬物の作り方はスイカを3つの部位に分けることから始めます。
1-1 スイカ買ったら白い部分を切り分ける。
多少白い部分に赤身が残るくらいがほんのり甘くて美味しいです。
1-2 赤身をカットする。
スイカは最初に果物としていただけるように赤みを2~3センチ角の食べやすい大きさにカットします。
カットした赤身はタッパーまたはフルーツ皿に取り分け冷蔵庫へ。いつでも手を汚すことなく冷たいスイカがいただけます。
大きさはコンビニなどで売っているカットフルーツを目安にしてもいいですね。
1-3 外側の硬い皮を切り落とす。
一番外側の硬い皮(緑と黒の縞模様)を切り落とします。スイカをまな板にねかして、削り取るようにして切り分けます。
白い部分を少しかじってみるとわかりますが、梨のようなすっきりとした香りがします。これを使って漬物にします。
1-4 食べやすい大きさにカットする。
白い部分の厚みに合わせて0.5~1㎝の幅で切ります。
厚ければ小さめに、薄ければ大きめに切りましょう。
一切れが小さすぎると歯ごたえがなくなります。
1-5 ごくわずかの塩で味付けをする。
スイカの皮は水分が多いので糠漬けには向きません。
基本はシンプルに塩だけ加えて漬けましょう。
スイカの皮100g(手のひら2杯分)に対して塩は小さじ1/4を加えて軽く混ぜればできあがりです。
薄味に仕上げてスイカの繊細な味を楽しんでください。
2. おいしく食べるには
スイカの皮の漬物は早めに召し上がってください。
二日以上置くと水分が抜けすぎて旨味が抜けて、歯ごたえもなくなります。
献立に「あと一品ほしいなあ」という時には細目に切ります。
時間があるときは多少大きめでも大丈夫です。大きめに切った場合でも2日間のうちにいただきましょう。
フル-ティな味わいは日がたつと薄れてしまいます。
3.ご飯のおかずになるアレンジレシピ
ラー油や塩昆布でうま味をプラスすれば、がっつりとご飯のおかずになります。
2-1 ラー油を加えて
薄味で仕上げた漬物にラー油をたらしてピリ辛味もおすすめです。
これって実はとある本格中華料理店の前菜で出てきた料理です。
中華料理においてスイカは「体を冷やす」と言われる暑い夏にふさわしい食材なのです。ごま油の香りと唐辛子の辛さ。真夏に食べたい漬物です。
辛い物が苦手な人はごま油だけでも大丈夫です。コクと香りが食欲をそそります。
2-2塩昆布で和風の上品な漬物に
薄味の漬物もいいですが、アレンジとしてお塩の代わりに「塩昆布」を小さじ1~2杯加えてもみ込むのもおいしいです。
スイカの水分が昆布にしみてしんなりし、食べやすいうえに、昆布のうま味と相まってご飯がいくらでも進みます
3. スイカの皮は捨てないで。
スイカの皮の漬物と行くと「貧乏くさい」と敬遠される方もいらっしゃるようです。
それは食べた後のスイカの皮をイメージするからだと思います。
スイカの白身をおいしく調理するには最初に赤身と白い分部分に分けておきましょう。
そうすれば、果物としても食べやすく栄養豊かな白い部分を野菜として余すことなくいただけます。
4. まとめ
スイカを食べた後の皮は生ごみとして捨てるとき、水分が多いため重いしごみ袋から水が漏れたりしてめんどうですよね。
今回紹介した方法で最初に三つの部分に分けておけば、ごみの量も減るし捨てるときの煩わしさはありません。
最近のスイカは赤みが多く白い部分はほんのわずかになりましたが、お店では買えない特別の漬物になります。
果物として、また野菜としてスイカを丸ごと美味しくいただきましょう。
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