たけのこの旬って、いつだっけ…?そんな疑問を感じたことはありませんか?
基本的にたけのこの旬は3月から6月ですが、たけのこの品種によってはそれ以外の時期に旬を迎えるものもあります。例えば「四方竹」という種類のたけのこは、秋に旬を迎える品種です。
ここでは、たけのこの旬が一目で分かる一覧表を用意しています。それぞれの品種を見分けるために、品種ごとの写真と特徴も載せていますので、ぜひご活用ください。
さらに、旬のたけのこかを判断する3つのポイント「穂先・皮・重さ」についても詳しく紹介しています。
この記事を読めば、たけのこの旬が分かり、自分で旬のたけのこを選んで買うことができるようになります。ぜひ、この内容を参考にして、旬のたけのこを買ってみてください。
目次
1.たけのこの旬は3月から6月
私たちが普段食べているたけのこの多くは、3月から6月に旬の時期を迎えます。
しかし、産地や種類によっては、3月から6月以外の季節に収穫されるものもあります。例えば、鹿児島県南部では12月頃から早掘りたけのこの収穫が始まります。また「四方竹」という種類のたけのこは、全国でも珍しい秋に収穫される品種です。
ここでは、食用のたけのこの代表的な品種の旬の時期を紹介します。
2.品種別 たけのこの旬と味の特徴
たけのこは品種によって収穫の時期に差があります。
今回は国内で栽培されている5つの品種について、旬と特徴を紹介します。
2-1 3月から5月が旬の「孟宗竹(モウソウチク)」
私たちが普段食べているたけのこの、代表的な品種です。3月から5月頃まで収穫され、市場に安くたくさん出回る時期は3月から4月です。
実際に筆者も3月後半にJAのお店に行き、店頭に皮付きの孟宗竹が販売されている様子を見かけました。販売されていたものには「孟宗竹」との表記はありませんでしたが、基本的に3月から5月頃に売られているものは、旬の孟宗竹です。
写真のように、たけのこの中でも一番大きくて太い品種です。口に入れると柔らかく、香りもよく歯ごたえがあります。
孟宗竹はアク抜きをしてから調理します。おすすめの食べ方は、たけのこご飯、煮物、味噌汁などですが、焼き物や和え物、炒め物や天ぷらなど、いろいろな調理方法で楽しむことができます。ぜひ、お好みの食べ方を探して、旬の味を楽しんでみましょう。
2-2 5月が旬の「淡竹(ハチク)」
孟宗竹よりも細く5月頃に旬を迎える品種で、基本的にお店では見かけることがありません。甘みや苦みの少ない淡白な味で、食感はやわらかくシャキシャキとしています。
アクが少ないため、新鮮なものなら皮をむいてから水で30分ほど茹でるだけで調理することができます。味にクセがないため、さまざまな料理で美味しく食べることができます。
定番はたけのこごはんや煮物ですが、味噌汁にしても美味しく、炒め物や揚げ物にもよく合います。孟宗竹と同様に、いろいろな料理で味わってみましょう。
2-3 5月から6月が旬の「真竹(マダケ)」
「苦竹」とも呼ばれる品種で、5月から6月頃に収穫されます。細身でアクが強く、少し苦みのある味です。厚みがないため、メンマ風にしても美味しいです。メンマ以外にも煮物や炒め物、和え物やスープ、たけのこご飯などでも美味しくいただけます。
新鮮なものは皮をむいてそのまま調理に使えますが、収穫後、時間が経ったものやアクが気になる場合は下ゆで(アク抜き)してから調理しましょう。下ゆでする場合、皮をむいて適当なサイズに切り分け、水の状態から30分ほどゆでます。丸ごとゆでると節の中の空気が膨張することがあるので、縦にカットしてからゆでるとよいでしょう。
2-4 6月が旬の「根曲がり竹(ネマガリダケ)」
大きさが15センチメートルから20センチメートルほどの、小型のたけのこです。「姫竹(ヒメタケ)」や「千島笹(チシマザサ)」とも呼ばれており、6月頃に収穫されます。
穂先はやわらかくて、根元はコリコリとした食感です。アクがあまりなく、そのまま調理することもできます。細くてやわらかいため、孟宗竹よりも火の通りが早く、調理しやすいのが特徴です。風味がよいので、ホイル焼きや揚げ物、煮物や天ぷらなどがおすすめです。
2-5 10月から11月が旬の「四方竹(シホウチク)」
10月から11月の秋に旬を迎える、珍しいたけのこです。収穫するとすぐにあくが出たり変色が起きたりするため、主に産地で消費されています。産地の高知県では「ポン切り煮」という、四方竹を輪切りにして、カツオや鶏肉と一緒に和風味で煮るのが定番料理です。
また、真ん中にある穴に寿司飯を詰めた「田舎寿司」という食べ方もあります。煮ても、炒めても、揚げても、サラダにしても良しの品種です。
3. 旬の美味しいたけのこ選びは「穂先・皮・重さ」を見る
水煮のたけのこであれば、スーパーマーケットでなどでいつでも購入することが可能です。しかし、せっかくなら採れたての美味しいたけのこが食べたい!と思う方もいるはず。そこで今回は旬の時期に、生のたけのこをお店で選ぶときのポイントをまとめました。
3-1 穂先が黄色っぽいもの
たけのこの穂先は土から頭を出すと、光合成をして緑色になります。穂先が緑色に変色したものは育ちすぎのサインです。穂先が変色したたけのこにはアクが多く、食べたときに苦っぽいと感じる「えぐみ」が強くなってしまいます。えぐみは収穫してから時間が経つにつれて強くなるため、旬のたけのこは穂先が黄色っぽく土から出ていないものを選びましょう。
3-2 皮が薄茶色のもの
たけのこのアクは、日光に当たることで強くなります。皮の色が黒色や緑色に近いものは、長時間たけのこが日光に当たっていた証拠。アクが少なく美味しいものを選ぶなら、皮が薄茶色のものがおすすめです。また土がついた状態で売られている場合には、手で皮に触れてみて土に湿り気があるものを選ぶと新鮮度が高く、旬の味が楽しめます。
3-3 重たく切り口が白いもの
収穫後のたけのこは時間が経つと水分が抜けて、根元の切り口も茶色に変色します。より新鮮なものを選ぶには、根元の切り口がなるべく白くてみずみずしいかを確認しましょう。
また、たけのこを手で持ったときに感じる重みも、新鮮さを見極めるうえで大事なポイントです。ずっしりと重たいものほど、たくさん水分を含んでおり新鮮な証拠です。
4 旬のたけのこ アク抜きとおすすめレシピ
旬のたけのこを美味しく食べるために必要なのが、アク抜きという下茹で作業です。この下茹でをするかしないかで、たけのこを食べたときの味に大きく影響します。
たけのこにアクが残った状態では、苦みや渋みなどの舌を刺激するような味になってしまいます。せっかく旬のたけのこを頂くなら、最も美味しい状態で味わいたいですよね。そのため旬のたけのこが手に入ったら、すぐにアクを抜く必要があります。
4-1 旬のたけのこ アク抜き方法
(必要なもの)
・たけのこ
・米ぬか(60g)
・鷹の爪(1本・ない場合は省略可)
・包丁・まな板
・たけのこが入る大きめの鍋
・アルミホイル(落し蓋用)
・竹串
(手順)
1. 皮付きのたけのこの先端5cmほどを斜めにカットし、縦に2㎝ほど切り込みを入れる
2. 鍋にたけのこ、かぶる量の水、米ぬか、鷹の爪を入れて火にかける
3. 沸騰したら落し蓋をして、弱火で1時間ほど茹でる
4. 竹串が刺さるようになったら火を止め、鍋のまま粗熱をとる
5. たけのこが冷めたら皮をむき、ゆで汁と一緒に冷蔵庫に入れて保管する
実際にアク抜きをする様子は、こちらの動画で見られます。
4-2 おすすめの食べ方
旬のたけのこには、シャキッとした歯ごたえや春らしい風味があり、煮物や炊き込みご飯、汁物などにしていただくと美味しいです。和食だけではなく、メンマや春巻きにしたり、酢豚やチンジャオロースの具材に入れたりと、中華料理にもよく合います。またサラダや炒め物にすれば、洋食としての味わい方も広がります。ここでは、旬のたけのこにおすすめの厳選レシピ6種類の動画を紹介します。
・だしが香る!たけのこの炊き込みご飯 https://youtu.be/UjYRCCAXziU
・麵つゆで作るたけのこの土佐煮 https://youtu.be/JcfcPhJVNtQ
・春の味覚 たけのこの天ぷら https://youtu.be/4QKU6giG0PU
・絶品!グリルでたけのこステーキ https://youtu.be/0CPAHA3AUho
・パリッ!コリッ!ジュワ~ 家庭でも簡単春巻き https://youtu.be/svfdlgG2S_Q
・ごま油香る 簡単たけのこメンマ https://youtu.be/yV4VPcLKhvg
5.まとめ
・たけのこの旬は、基本的に3月から6月。
・産地や品種により、旬の月は前後する。秋が旬のたけのこもある。
・旬の美味しいたけのこは「穂先・皮・重さ」を見て選ぶ。
・旬のたけのこはアク抜きをしてから調理する。
この記事を読んで、ぜひ旬のたけのこを味わってみてください。
参考サイト
・農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2103/spe1_02.html
・フーズリンク https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/takenoko2.htm
・京都辻農園 https://www.kyoto-t.net/takenoko-recipe/
・ふるさとナビ https://furunavi.jp/discovery/product/202112-bamboo-shoots/
・野菜情報サイト 野菜ナビ https://www.yasainavi.com/zukan/takenoko.htm
・高知丸ごとネット
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