食事中、自分では上手に使えているつもりでも一緒に食事をする相手の方は意外とあなたの箸のマナー違反に気付いているかも。
毎日の食事では必ずっといっていいほど箸を使いますよね。
箸を使う日本の食文化ですと小さな頃から箸の持ち方を教わり、現在では食事に不自由がないように使えことが出来ていると思います。
しかし、箸の持ち方だけが箸のマナーではないのです。
ここでは元料理人で、何百人ものお客様をカウンター越しに接してきた私がついやってしまいそうな箸のマナーについてお話しさせて頂きます。
1.やってはいけない箸のマナー
箸のマナー違反は、案外たくさんあります。
なかでも、ここで紹介している以下の行為は、自分以外の方に迷惑を掛ける行為と捉えられますので、絶対にやってはいけません。
- 振り箸
- たたき箸
- 指し箸
それでは見ていきましょう。
1-1.料理を取る時のタブー
料理を取る時にも箸のマナーがあります。マナーを守って料理を取りましょう。
①移り箸
一旦取りかけてから、他の料理を取る。
②迷い箸
どれを食べようかと迷い、箸を持ったまま料理の上を行ったり来たりと動かすこと。
③こじ箸(こじり箸)
食材が混ざった状態の料理で自分の好きなものを食べようと料理皿の中をかき回す行為。
④空箸
料理に一度箸をつけたのに食べないで箸を置くこと。
⑤横箸
2本の橋をそろえてスプーンのように使うこと。料理を食べる時にも注意が必要です。
美味しい料理に夢中になってマナー違反にならないようにしてください。
1-2.食事中の箸のタブー
料理を食べる時にも注意が必要です。
美味しい料理に夢中になってマナー違反にならないようにしてください。
①刺し箸
料理を箸で突き刺して食べること。
②かき箸
料理の器を手で持ち、口を当てて箸でかき込むこと。
③込み箸
口いっぱいに頬張ったものを箸で奥に押し込むこと。
④すかし箸
焼き魚の上身を食べ終わった後、魚をひっくり返さずに、骨越しに裏側の身を食べること。
⑤振り箸
箸先に付いた汁を箸を振って落とすこと。
⑥たたき箸
食事中に食器やテーブルを箸でたたくこと。
⑦渡し箸
食事の途中で箸を食器の上におくこと。箸置きを使いましょう。
⑧指し箸
食事中に箸で人を指すこと。
⑨膳ごし
奥側にある料理を手で皿ごと手前に移さない。手前の料理皿の上から奥側の料理を取ること。
⑩涙箸
箸先から汁をポタポタと落すこと。
⑪寄せ箸
箸を使って食器を手前に引き寄せる行為。
1-3.食後の箸のタブー
食事を美味しくいただいた後も箸のマナーがあります。
①ねぶり箸
箸に付いた米などを口で舐めて取る行為。
②もぎ箸
箸先に付いた食べ物を口でもぎ取る。
③噛み箸
箸を噛むこと。
④せせり箸
箸を爪楊枝代わりに使うこと。
1-4.危険な箸のタブー
食事中でも箸の使い方によって危険なものがあります。
次に上げる箸の使い方は、のどに箸が刺さる危険がありますので、絶対にやってはいけません。
①くわえ箸
箸を口でくわえること。
②込み箸
口に頬張ったものを箸で奥に押し込む行為
③刺し箸
料理を箸で突き刺して口に頬張ること。
2.箸のマナー
箸のマナーとは、持ち方だけではありません。箸を使う動作の中にもマナーがあるのです。
2-1.箸の持ち方
箸を正しく持つためには4つの決められたステップと箸を正しい位置で持つことが重要です。箸を正しい位置で持つ場合、箸の上側1/3を持つように意識してみましょう。
その後、4つのステップを正しくおこなうことで、正しい箸の持ち方が出来るようになります。
4つのステップ
- ①1本箸 上側の箸の持ち方
- ②1本箸 下側の箸の持ち方
- ③2本同時の持ち方
- ④動かしてみる
箸の正しい持ち方については「美しく見える正しい箸の持ち方と大人でもすぐに改善できる矯正の方法」を参考にしてください。
3.まとめ
今回、箸のマナーに付いてお話しさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
意外と「箸のマナー」には種類が多いのです。しかし、友人との食事やお仕事での会食などで、食事中に箸のマナーばかりに気を使いすぎてしまうと料理をおいしくいただく事ができなくなってしまいますので、食事前に事前に確認し、会食することをお勧めします。
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