数あるだしパックの中から「これだ!」と思えるだしパックに出会えたことはありますか?
実は、だしパックの種類は原料によって3つに分類されますがそれぞれ特徴が大きく異なります。具体的には以下の3種類です。
・「素材のみ」
・「素材+調味料」
・「素材+調味料+うま味調味料」
それぞれの特徴を知り、あなたの状況に合わせてだしパックを選べば失敗することはないと言えるでしょう。
例えば、本格的なだしを取りたいお店の職人さんであれば「素材のみ」で製造されただしパックを選ぶべきです。
一般家庭で手軽においしいだしを取りたい主婦の場合は、「素材+調味料+うま味調味料」の組み合わせで製造されただしパックを選ぶべきです。
そこで、今回の「記事では、だしに30数年携わってきた私が、プロの目線でそれぞれの種類と違いについてわかりやすく解説していきます。スーパーに並ぶ数あるだしパックの中から「これだ!」と悩むことなく直感的に選ぶことができるでしょう。
また、私生活でも数多いだしパックを使用してきましたが、その中でも特に皆さんにおすすめしたいと思える商品を6つに厳選しました。「とにかくおすすめのだしパックを知りたい」という方はぜひ参考にしていただけますと幸いです。
一部スーパーで取扱いのないものもありますが、どれもネットからの購入が可能ですので、ぜひ一度試してください。
それでは、早速その種類とそれぞれの違いから解説していきます。
目次
1.原料配合から見る、迷わないだしパックの選び方!
だしパックは大きく分けて3つ分類されます。その違いを知ることで迷わない商品選びができます。
3つとは、素材のみ、素材と調味料、素材と調味料とうま味調味料です。
その違いは、
では、どのタイプがいいのか? 何を選べばいいのか?
簡単にだしを取る為にはうま味調味料を使用したタイプがおすすめです。
1-1 素材のみタイプ
だしのこだわり重視でお店の職人さんにおすすめです。
素材のみとは、風味原料と言われる原料だけで作ったものです。
かつお節、さば節、煮干し、あご煮干し、昆布、しいたけなどであり、だしを取る為の天然素材だけのタイプです。
だし取りの時間は長めで5分~7分程かかります。容量も1包みあたり他のタイプより多めで、時間が掛かる理由は素材からじっくり旨み成分を取り出す時間が必要だからです。その為、取っただし汁の量は少なめになることがあります。しかし非常に風味が立つ、香り豊かなだし汁が取れます。少々手間でもご自分で味付けをしたいなど、こだわりたい方はこのタイプをお使いください。素材だけですのでお値段も比較的高めになります。
このタイプはだし汁を味わう為、お味噌汁のだし汁が断然おすすめです。
※こちらはだしパックの中身の容量が8g~10g程であり、この量からだし汁はおおよそ500cc前後です。一般家庭ではその後も調味料で味付けする為、だしパックでも手間になるタイプではあります。だし汁にこだわりたい場合は、削りぶしがおすすめとなります。このような理由から、主に業務用としてお店の方がご使用されるものになり、容量も50g前後で職人様向けが主流となります。
1-2 素材と調味料タイプ
うま味調味料が入っていないものです。
天然素材にエキス類や粉末醤油、食塩などを加えたもので味の調整ができています。薄めのだし汁でしたらそのままでもおいしく飲み干せる仕上がりになっています。
だし取り時間は素材のみに比べて短く、4、5分程でだしが取れます。それは砂糖や食塩、粉末醤油など溶けやすい調味料が使われていて旨みが短時間ででるように配合されているからです。
直ぐできるお料理メニューは味噌汁で、だし汁にそのまま味噌を溶けばおいしい味噌汁の出来上がりです。
その他にも以下の4つのお料理がおすすめです。
・炊き込みご飯
・だし巻玉子
・野菜の煮物
・和風パスタにふりかけ
例えば、原材料の中に「酵母エキス」と書かいたものを目にすることがあると思いますが、こちらは発酵食品をつくる時に使われる「酵母」を原料としたもので、旨み成分を持つ食品素材です。
「化学調味料無添加」とした商品はこのような旨み成分の食品素材を使っています。
1-3 素材と調味料とうま味調味料
素材と調味料とうま味調味料が加わることによって、コクと深みがでます。今回おすすめしているものはこちらのタイプになります。
このタイプは、だし汁を試飲した時にコクを感じ、だしはズッシリ感がありました。先のタイプはスッキリ感で少し軽い感じであると思ってください。
原材料の配合上、お値段をなるべく抑える為メーカー様で量産用の主力商品とされています。
3分程煮出せば、味の付いただし汁が完成です。素材の割合は少なめですが、他の調味料がはいっているので簡単にお湯に溶けることで時間は短くて済みます。まさにだしパックを活用する為の完成形の商品なんです。お値段も他のタイプと比べてお安いものになります。ですが、絶妙な配合でおいしく仕上がったタイプでだし用、ふりかけ調味料などにも使えて各社販売の主力商品であり、用途は非常にたくさんありますので一例を紹介します。
・お味噌汁
・だし巻玉子
・野菜の煮物
・炊き込みご飯用
・和風パスタにふりかける調味料として
・おでんだし
・お雑煮用
うま味調味料(添加物)を使ったものは敬遠されがちですが、わずか数分でおいしいだし汁ができる優れもののだしパックであり、このタイプは人気上昇中です。また購入しやすさも選ぶポイントであり、販売している店舗が多いことなどです。
先程、タイプ別で優劣がないとお話ししました理由ですがご自身がだしパックをいかに簡単に、手軽にご使用されるかです。無添加でなければならない理由はありません。
うま味調味料についてお話ししますと原料は天然の原料、さとうきび等を使用し、発酵技術によって生まれた調味料であり、化学的に作られたものではありませんので安心してご利用いただけるものです。お料理の際、味を整える為に巾広く使用されています。
だしパックには原料として食塩も使われていますが、次に使わないものと減塩について、どんなお料理に使い、どんな方が対象になるか解説していきます。
2.食塩無添加と減塩の違い
だしパックには原料として食塩も使われていますが、この章では使わないものと減塩について、どんなお料理に使い、どんな方が対象になるか解説していきます。
無添加とは、その通りで一切使っていないことで、減塩とは、食塩を減らすことです。例えばだしパック商品の1袋に食塩を全体の15%使ったタイプがあり、姉妹品として商品を出す場合、半分ほどの8%の食塩の使用にして減塩としたものです。
また、無添加と言われるものですが他原料の塩分がありますので「塩分が無い」ということではありません。
商品パッケージに「食塩無添加」、または「減塩」と書かれています。
このタイプは塩分を気にされる方への配慮として市販されているもので、特にお味噌汁の場合には比較的減塩、又は無添加をお使いになる方がいます。しかし、他お料理の味付けの際には食塩、お醤油を使うことがありますのでメニューで使いわけることになります。要するに必ず味見をしてご自身で塩加減を調整する必要があるわけです。
無添加とは、その通りで一切使っていないことで、減塩とは、食塩を減らすことです。例えばだしパック商品の1袋に食塩を全体の15%使ったタイプがあり、姉妹品として商品を出す場合、半分ほどの8%の食塩の使用にして減塩としたものです。
また、無添加と言われるものですが他原料の塩分がありますので「塩分が無い」ということではありません。
商品パッケージに「食塩無添加」、または「減塩」と書かれています。
このタイプは塩分を気にされる方への配慮として市販されているもので、特にお味噌汁の場合には比較的減塩、又は無添加をお使いになる方がいます。しかし、他お料理の味付けの際には食塩、お醤油を使うことがありますのでメニューで使いわけることになります。要するに必ず味見をしてご自身で塩加減を調整する必要があるわけです。
食塩を使用している商品の食塩相当量を例にしてみました。
約3.5%~4.0%程が1包に含まれていますが、この食塩相当量はだし汁になった場合おおよそ1.0%以下になります。私たちが塩味を感じる数値は0.5%位からといわれています。その後の味付けでお醤油を減らすとか、食塩を追加しないなど調整することができますので食塩使用でも気にされることはありません。
このように、だしパックの種類は大きく4つのパターンになります。
だしパックを使う目的を改めて考えた場合、これらを満たすものはうま味調味料を使用したタイプが断然使いやすいものと言えます。
では、実際どのような商品なのか、ご紹介していきます。
3.私がおすすめするだしパック6選
ここでご紹介するのは素材と調味料とうま味調味料の組み合わせタイプの万能型です。素材には各社こだわりを持ち、複合的な素材の旨みを兼ね備えています。
ではその6選をご紹介します。またネット通販からも購入はできますので参考にしてください。
3-1 鰹ふりだし
◆特徴:鰹節、さば節、うるめいわし、昆布、椎茸を使い下味を付けていますので簡単にお料理に使えるだしです。国産原料のこだわりで人気の高い商品で無添加、減塩タイプも取りそろえています。また今人気上昇中のあご入りタイプあり、料理レシピも豊富です。煮出す為だけでなくふりかけて調味料用途にも使える万能タイプです。
数多い商品の中でも、この商品は先駆け的な商品で、リピーターが多く、私の押しの一品です。
◆おすすめの使い方:いちおしはだしを味わっていただくお雑煮、おでんつゆです。もちろんこれ以外にもなべ物、お味噌汁などは定番の使用方法です。
◆購入:8.8gx30袋 ネット価格:1000円(税込1080円)
◆参考ネット販売 :鰹ふりだし | 三幸産業 オンラインショッピング(通販)
1袋の入り数は何種類かありますのでご家族構成に合わせてください。
3-2 あご入り鰹ふりだし
◆特徴:鳥取産のあごを使い、鰹節は焼津産をベースにさば節、昆布、椎茸を配合しただしパックです。レシピも多彩で人気の商品です。
◆おすすめの使い方:こちらの商品はふりかけ調味料としてご利用がおすすめです。あえ物用レシピが豊富でパスタ、和え物、サラダの味付け用などです。
◆購入:8gx30袋 ネット価格:1000円(税込1080円)
◆参考ネット販売:株式会社ヘイセイ|鳥取県東伯郡|あご入り鰹ふりだし|和風だし|
3-3 あご入り兵四郎だし
◆特徴:今人気のあごは長崎県産、さば節、鰹節、煮干しいわし、昆布、椎茸の風味原料の素材の絶妙な配合、醤油のブレンドでこちらも万能型和風だしです。地元、九州ならではの焼きあご使用のこだわりです。
◆おすすめの使い方:うどんだし、そばだしが特におすすめです。汁ものでおつゆもいただくお料理です。
◆購入:9gx18袋 デパート地下食品コーナー 1200円(税込1296円)
◆参考ネット販売:味の兵四郎(ひょうしろう)公式通販サイト
3-4 浜のうまだし
◆特徴:お醤油メーカーの作っただしで、焼きあご、鰹節、うるめいわし、昆布の素材を使い無添加タイプで仕上げただしです。今人気上昇中の一品です。
◆おすすめの使い方:うどんだし、そばだしが特におすすめです。汁ものでおつゆもいただくお料理です。
◆購入:9gx18袋 デパート地下食品コーナー 1200円(税込1296円)
◆参考ネット販売:だし|茅乃舎|久原本家通販サイト
3-5 焼きあご入りだし取り職人
◆特徴:あご入を含め、6種類の素材にほんのり醤油の香りと香ばしさが引き立つ仕上げで、醤油メーカー様ならではの一品です。
◆おすすめの使い方:いちおしはおでんつゆです。醤油メーカー様の商品でもあり、つゆだくお料理のおでんつゆ、寄せ鍋つゆ、雑炊のような鍋物が合います。
◆購入:10gx10袋 デパート地下食品コーナー 580円(税込626円)
◆参考ネット販売:商品一覧 | だし取り職人(焼きあごだし・パック)ユタカフーズ株式会社 直販店
3-6 和風だし千代の一番
◆特徴:鰹枯れ節は一本釣りのこだわりと焼津産の鰹節とさば節、利尻昆布、宮崎産の椎と、産地のこだわりを追求しただしパックです。
◆おすすめの使い方:鰹節のこだわりがあり、汁ものがおすすめです。お味噌汁、豚汁、お雑煮、うどんつゆなど、いちおしはお雑煮です。
◆購入:8.8gx10袋 デパート地下食品コーナー 530円(税込572円)
◆参考ネット販売:商品一覧 すべての商品|千代の一番
すべてネットで販売していますが、一部スーパーやデパ地下にも売っています。
以上、6品をご紹介しましたが人気度ランキングはしていません。各社特徴のあるだしパックであり、使い方は各社共通性があります。その為、詳細なレシピは各社Hpを参照ください。だし汁の味の違いがありご自身が“なるほど”と実感いただくにはお味噌汁でお試しになってみてください。だしの評価がしやすいメニューです。
風味で実感、おいしさ納得、だしの良さがおわかりいただける商品群をご紹介しました。
是非お試しくださいませ。
一般家庭向け商品以外、業務用として素材のみがあるとお話ししましたが店舗向けにはこちらを参照ください。
4.まとめ
だしパックの原料配合は大きく分けて4つのパターンをご紹介しました。各社たくさんの種類を販売していますがだしパックの魅力は簡単、便意な時間短縮で手間いらずが基本です。最も有効に活用するための選び方として、各社こだわりの商品からうま味調味料を使った万能型を紹介しましたので、是非だしパック選びにお役たてください。
コメント